高畑先生
高畑先生
高畑先生
高畑先生
そう言って俺は机に置いてある写真立てを見た
俺と女性が2人で肩寄せあって写っていて
俺にとっての宝物
高畑先生
高畑先生
その写真に写っているのは
川崎 佳奈
俺にとって大切な女性
そして彼女だった人で
2年前に無くなってしまった人
子供がボールを取りに道路に飛び出し
車に轢かれそうになったのを佳奈が助けて
そのまま亡くなってしまった
佳奈は子供が大好きで
保育士を目指していた
大学で必死に勉強していて
遅くまで残っていた
takahata
佳奈
佳奈
takahata
佳奈
佳奈
takahata
佳奈
佳奈
takahata
佳奈
佳奈
takahata
佳奈
takahata
佳奈
takahata
佳奈
佳奈
佳奈
takahata
takahata
佳奈
佳奈
takahata
こんな会話だけで幸せだった
6月11日
その日は梅雨にも関わらず夏のように暑く晴れた日で
梅雨で外で遊べなかった子供たちが沢山公園にいた
takahata
takahata
takahata
結局名前は恥ずかしくて変えなかった。
佳奈
佳奈
佳奈
takahata
高畑先生
高畑先生
高畑先生
トゥルルルル
高畑先生
高畑先生
高畑先生
高畑先生
高畑先生
佳奈
佳奈の声はとても弱々しかった
高畑先生
佳奈
佳奈
佳奈
佳奈
佳奈
佳奈
高畑先生
それが俺と佳奈の最後の会話だった
その後佳奈は病院に運ばれたが
すぐに息を引き取った
高畑先生
高畑先生
佳奈が息を引き取ったと聞いて俺は泣き崩れた
高畑先生
高畑先生
高畑先生
佳奈の両親からは
佳奈は大好きな子供を守ったからきっと誇りに思ってるだろうと聞いた
佳奈なら本当に思ってそうだった
それから俺は人を好きになるのはやめた
「恋」というものを俺の中から消した
二度と大切な人を俺のせいでなくしたくないから。