逸希
志帆
雪
逸希
流石、優しい人達という所か。まぁ、2人がやるなら、私だってやってやんよ。 私は2人と1度離れキッチンへ移動する。
逸希
”おにぎり”という、最強武器でなぁ!!
志帆
こうやって強い人ぶっている私だって、何か良い能力は無い。だから、鬼同士で戦わせるしかない。それは、雪も同じなはず。
ナイフや銃を使う人間にとって、肉体が硬い鬼はとても不釣り合い。それが原因で絶滅しないというのもあるはずだ。
志帆
冷や汗が湧き出る中、不自然な笑みを浮かべて鬼と向き合う。やはり、知識がない分凶暴なものだ。
あまり戦った事のない鬼との戦争。勝てるかなんて、正直可能性的に少なくても、最後まで抗わないと。私は鬼を操る為の能力を使う。
頼む、効いてくれ。
志帆
やった、効いた。そう思った時だった。
鬼
志帆
完全に忘れてた。この能力は完全に周りの目を気にしなくなってしまう。この前雪に言ってもらったばかりじゃないか。
志帆
本当、この馬鹿さをどうかなってしまえば、死ななかったかもしれないのに。私は少し諦め半分で、目を瞑った。
逸希
鬼
志帆
逸希……?
逸希
精一杯、高台から叫ぶ。ワンチャンに賭けt
鬼
逸希
………マズイ()
????
鬼
逸希
コンタミ
軽々と槍で鬼を突き刺す。鬼は肉体が硬いと聞いたが、流石幹部。あの時助けて良かった()
コンタミ
逸希
コンタミ
志帆
志帆はパルクールが得意だと言った。なら、建築物が多いここを頼んでも良いだろう。
逸希
志帆
逸希
ここを離れたら、志帆が死んじゃうんじゃないのか。そんな事も考えたが、それより雪の方がやばいだろう。雪、今行くぞ…!
逸希
シュンッ
逸希
??
逸希
見た目は全然違う。でも、これは雪なんだと瞬時に理解した。綺麗な紫と青のオッドアイは血の赤に染まり、髪を下ろしているような感じだった。
そして、何よりも気になったのは怪我の事。腕は攻撃が当たったのか、少し肉が抉れてる。毒があったのか、とても苦しそうだ。
逸希
雪
逸希
ガサッ
逸希
逸希
鬼
逸希
なんて、ふざけてるが正直言って自分自身だってやばい事を知っている。だが、鬼が食欲しかなくてよかった。おにぎりを投げればそれを食べたい、という知識しか無いのだろう。そうすれば、いずれ毒で死ぬ。
我ながら天才
逸希
雪
力なく伸ばす雪の手をしっかり掴んで建物の屋上まで登る。志帆なら軽々と届く距離なのだろうが、私には全然届かない。屋上まで登るのが早いか、鬼が登ってくるのが早いか。
まぁ、そんなの、私らの方が
逸希
これでしか時間稼ぎがねぇんだわ。頼むから来ないで来ないで
鬼
逸希
まず、足首掴まれたァァァァァァァァ!!!!
逸希
あっ、待って終わった。せめて、雪だけでも……
ザシュッ
逸希
緑色
逸希
緑色
緑色
逸希
緑色
逸希
味方に殺される味方に殺される!!!待って助け助けたすk
緑色
シュン
逸希
逸希
緑色
逸希
ばどきょー
緑色
逸希
酷い……ちょっとくらいアイデンティティを褒めてくれよぉ……
逸希
雪
緑色
逸希
緑色
逸希
緑色
逸希
緑色
逸希
緑色
逸希
緑色
逸希
さーて、気付けば鬼が灰と化してるし、雪の回復には良い時間だろう。私は予備に持ってきた回復用おにぎりを使って雪を回復させる。
雪
逸希
雪
逸希
雪
逸希
薬品はコンタミさんの時と同じものを使っている。なら、もう回復しているはずだ。なのに、なぜ雪は辛そうな表情をして………?
モブ
モブ
モブ
モブ
逸希
雪
雪の武器はナイフ。それに、皮膚が頑丈な鬼はナイフなんかで中々切れなくて、頑張ったとしてもこれ程、雪の髪やナイフに血飛沫がある訳が無い。
逸希
まさか、嘘だろ? な訳、無い、よな? 雪の方を見た。
_雪は、此方にナイフを振っていた。
逸希
雪
雪
ッ………!不味い。とは言え何があったかなんてわかるわけが無くて私は未だ謎のままだけどだから何だそれを理由にして親友を助けないのかよ逸希。 ほぼ早口気味に言葉が思い浮かぶ。今の雪は、何故か分からないが正気を失ってるに近い。
逸希
私の取れる行動はなんだ?そんな考える暇が私と雪の距離を詰める。おにぎりは猛毒で死んじゃう。殺す事は出来ない。逃げ惑う事も相手は人形使い。なら、私の取れる行動は?
逸希
命日、迎えるか
ザシュッ
雪
逸希
溢れ出す血、肉が刃に擦れた感覚、雪の絶望する顔、震える手。そんな雪をただ抱きしめた。
雪
逸希
あーあ、意識が途絶えそう。雪の絶望姿をただ見たかった訳じゃないのにな。私は、何をしたかったのだろうな。案の定、私の意識は途絶えた。
逸希
吐き気がする。最悪の目覚めだ。あぁ、またここか。
近海の鯖
逸希
近海の鯖
逸希
近海の鯖
近海の鯖
逸希
逸希
近海の鯖
近海の鯖
近海の鯖
逸希
やっぱ優しいよね……… あの時のきょーs……いやなんでもない()
逸希
近海の鯖
近海の鯖
逸希
逸希
近海の鯖
近海の鯖
逸希
こりゃあ………常連さんになるぞ?← まぁ、近海さんと関係に距離があるよりかはマシか。
近海の鯖
逸希
待たしちゃったんだ、と少し罪悪感を感じつつも、少し深呼吸をしてから笑顔でドアを開ける。
雪は今か今かと待っていたように、ドアの前をうろちょろしていた。
逸希
雪
逸希
雪
逸希
雪
雪は少し恐る恐る、何があったのか等を話してくれた。
私が雪の所に来る前に、既に鬼のボスが居たということ。それに巻き込まれ雪は暫く悪夢を見続けた。それであの暴れ具合。そう考えると、辻褄が合う。
逸希
雪
逸希
逸希
雪
逸希
雪
雪は少し悲しそうな表情を浮かべていた。流石に過去を聞くのは不味かっただろうか。
だが、今の私には知りたい欲が勝ってしまいそうだ。逆に、家族の過去知らないとか、それはそれで嫌だし。
家の天井から物音がすると思えば、雪だった。
静かで、肌寒い夜を眺める雪は、とても何かを求めているようだった。
逸希
雪
逸希
雪
逸希
雪
少し雪は呆れたように、私の手を取って引っ張る。それを借りて、何とか屋根の上に乗る。ここまでの体力はこういう軍パロとかの世界にずっと住んでなきゃ無理だって。
逸希
雪
逸希
逸希
雪
逸希
雪
雪は、静かに語り始めた。
私はオッドアイのせいで、よく虐められていた。ただ何もかもが気持ち悪いというだけで。
人形を操る能力は誰も褒めてくれなかった。人形みたいに無表情と言われた。100点をとっても自慢した事は無かった。嬉しいとすら思わなかった。
そんな私を、褒めてくれた人がいた。
菜奈
雪
菜奈。私にとって、初めて信じた人。明るく、馬鹿で、気ままで、運動神経良くて、褒め上手で、とにかく誰とでも優しくできる人。
菜奈は死んだ
重度の病気を持っていたことを隠し、突然入院し、それに気付いた時、お見舞いに行こうとした。その時にはもう既に死んでいた。
「”また”遊ぼうね」なんて、偽りな言葉だったのかなと思えた。
_そして、学校内で、私が菜奈を殺したという噂が立った。
「人殺し」「近付くな」「近寄っては行けない」
先生にも言われた。皆からも言われた。私が通る時は皆道を開ける。バイ菌扱いをする。
はぁ、もう、どうでもいい そんな感情が芽生えた。
雪
雪
雪
逸希
雪
私は気付けば、雪を抱きしめていた。何故だろう。分からない。
逸希
逸希
雪
私の口からは「ごめん」と何度も繰り返す。何故だろう。今、私はとても苦しい。この感情は、何?
雪
逸希
雪
雪
雪は、救われると言った。私は抱きしめるのを辞め、雪を見る。その顔は、とても綺麗な泣き顔だった。
逸希
静かにおにぎりを手にした。
よく塩が効いたおにぎりは、夜の静けさを感じた。
逸希
雪
志帆
逸希
雪
また一段と、騒がしくなった家族だな。こんな広い家に、3人だけの未成年の偽家族。でも、そんな私達でもこうやってやって行ける。とても凄いことだと思える。
あぁ、本当、なんて幸せな世界に生まれたんだろうな。こうやって過ごすだけでこんなに楽しいなんて、そんn
ピンポンピンポンピンポンピンポン
3人
3人の声が響く。なぁ、頼むからいい事言ってる間だけは静かにしてくれピンポンダッシュ野郎。
逸希
ばどきょー
逸希
ばどきょー
逸希
何だこの会話。 いや、私は悪くない。悪いのはきょーさんだ()
逸希
ばどきょー
逸希
もうtp慣れたからな!!もう慣れたから絶対ビビらないぞ!!いつでも来い!!いつでも来い!!いつでも…………
逸希
逸希
マジでムカつく()
緑色
……マジでムカつく()
てか、ここ初めにらっだぁさん達に殺されかけた所じゃ……?
らっだぁ
雪
志帆
てかなんで2人は驚かねぇんだよ化け物かなんか?
らっだぁ
らっだぁ
志帆
らっだぁ
雪
らっだぁ
志帆
逸希
本当、仲良いなぁ。何だか幸せな気分だ。住民を守る。2人らしい考えだな。まぁ、国公認では無いってのはどうかと思ったけど。
志帆
3人
こうして、私達は新たな出会いが始まったのだった。
逸希
雪
逸希
雪
逸希
雪
逸希
雪
逸希
雪
逸希
逸希
逸希
逸希
雪
逸希
雪
逸希
逸希
逸希
コメント
12件
怪鬼滅絶 クルセイダーズ(←読)
鬼って鬼滅みたいな感じで考えていいの?…逸希ちゃん色々大変なの持ってるなぁ…雪ちゃんの過去もすごい…
すこすこのスコティッシュフォールド(?)(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆ スコスコスコスコスコスコ