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1年後、また春が来た
あれから私と彼は話すことは無かったが、突然踏切に呼び出されたのだ
夕飛
優美
夕飛
放課後 私はなぜ呼ばれたかも分からず踏切に向かった
彼は一足先に踏切に着いていた
優美
夕飛
少しの沈黙の後、彼は何かを言い放った
夕飛
カーンカーンカーンカーン
踏切と電車の音で掻き消されてしまった 言葉達は何を伝えたいのかわからなかった
優美
だが、彼の頬がうっすら赤く染っていた
優美
夕飛
彼はいつもの暖かい瞳で私を見つめ 抱きしめてきた。
優美
夕飛
私は何が起きているのかわからなかった 彼から春のような落ち着く優しい匂いがした。
優美
少し冷たい風と共に花びらが雨のように降り注いだ
そして花びらが散るように彼は消えていった。
優美
彼がこの世から消えて3ヶ月が経った。 どんなに時が経とうともここに来れば彼に会えると私は思っていた。
優美
私は彼を一生忘れることはないだろう。
なぜなら私は彼に虐められていたから。