テラーノベル
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あずき
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shiho
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夕方
音楽室の窓から見える空が、少しづつオレンジ色に変わっていく
俺はギターを抱えたまま、みんなの音を聴いていた
ほとけの歌
みことの超え
こさめの声
なつの笑い声
誰かの足音
廊下から聞こえてくる別の部活の音
全部が混ざってる
綺麗に揃っている訳じゃない
むしろ、バラバラ
でも
それが、逆に心地よかった
ほとけ
りうら
ほとけ
りうら
ほとけ
りうら
俺は少し考えて、それから笑った
りうら
ほとけ
ほとけも笑う
俺は、ギターの弦を軽く鳴らした
音が響く
この音が好きだった
歌うことが好きだった
みんなと音を合わせることが好きだった
音楽がある毎日が、好きだった
────このとき俺は
それがずっと、
続くものだと思っていた
コメント
1件
いやあ、すごくいい場面でしたね……。夕方の音楽室で、みんなのバラバラな音が混ざり合う――あの「綺麗に揃ってないけど心地いい」感覚、すごく伝わってきました。りうらくんが「楽しい」と笑うところと、ほとけくんの「そっか笑」っていう返しが優しくて。最後の「続くものだと思っていた」でグッと切なくなった……この先がすごく気になりますね。素敵な時間をありがとうございます🌷