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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

みく(ぬし)

こ〜ん〜に〜ち〜は〜

みく(ぬし)

最近太い声を使って君が代を歌うのにハマってます

みく(ぬし)

きぃ〜みぃ〜がぁ〜あぁ〜よぉ〜お〜はぁぁん〜

みく(ぬし)

ちぃ〜よぉ〜にぃ〜

スタート(強制)👈🏻本作2度目

『幸福な奴が憎いんだよッ!』

『嘘吐き...ッ!!』

『青にぃなんか...ッ大っ嫌いッ!』

『俺は犯人を追い詰めて復讐してやるんだよ...ッ!』

...ッ

...う

うるさい...ポロポロッ

─ここは何処だろう。

ぼんやりとした意識の中そう思う。

さっきから聞こえてくる声─は

全て僕が1度耳にした台詞だ。

─走馬灯のような物...なのかな?

だとしたら僕はもう...

...

─にしても

さっきから耳に飛んでくる声は

汚い感情に任せて出た台詞ばかり。

僕を愛す言葉なんて一言もなかった。

─結局

僕を愛せる人なんていない。

だったら消えてなくなる方が─

『─青』

この声─お母さ─

『大好きだよッ』

...ッ!

...うぅッポロポロッ

─お母さ...ん

──...

ピーッピーッ

(な...んの音...?)

青...ッ!ポロポロッ

!?

起き...

...は、ッ

...離し...て...ッ

─僕は

瞬発的にお兄ちゃんを拒絶した

...ッ!

...ご...めん、

...え

...外、行ってる

...ちょ、ッ

お兄ちゃ...ッ

...ズキッ

お兄ちゃんに向かって差し伸べたはずの右腕が上がらない。

それどころか痛みが走る。

(ここ、病院...?)

(─ていうか僕、何して...)

...

(自殺...失敗...?)

─ガチャッ

...ビク

お医者様

失礼します

お医者様

...青さん、ですね

は 、はい、

...えっと...僕...

お医者様

...貴方は...昨日の夕方、ですかね。

お医者様

この病院へ救急搬送されました

...そう...ですか...

お医者様

─それで

お医者様

貴方の状態なのですが...。

...はい、

お医者様

医療語を使わずに説明すれば両足骨折、右手骨折です。

...あ...さっき右腕が痛んだのは...

お医者様

まぁ...そういう事でしょうね...

...何か...すみません、ご迷惑おかけして

お医者様

いえいえ、医者として当然の事ですので、ニコ

お医者様

...でも

お医者様

青さんは全体的に不自由なので─

お医者様

2ヶ月半ほど入院です

...入院...ですか

分かりました

お医者様

...あの...

お医者様

桃色の髪の方...青さんのお兄様ですよね?

(それは絶対...お兄ちゃんかな?)

...多分そうですね、w

お医者様

...あのお兄様、貴方の事を大切に思われているんでしょうね

...え

お...お兄ちゃん...が...??

お医者様

そうですよ

お医者様

先程も...青さんが目覚めたってすっごい泣きそうな顔で伝えてきてくれて...

...

お医者様

救急車を呼び出してくれたのお兄様ですよ。

え...ッ

お医者様

それに貴方だって...死んでもおかしくない...ていうか死ぬ確率の方が高い状態で目覚めたんですし...。

お医者様

頭を強打していれば100%で亡くなられていましたね。

...そんなに...

お医者様

本当...

お医者様

"奇跡"ですよ

─!

お医者様

...では、私はここで。

お医者様

─タッタッタッ

奇跡...

静まり返った病室に、僕の声が小さく響く。

─奇跡。

...ねぇ、神様。

こんな汚い僕に"奇跡"なんてくれていいんですか?

希望は─

─まだあるんですか?

...お兄ちゃん

廊下にいるでしょ?

...バレた?

...うん。何となくね。

話聞いてたでしょ

うん

...2ヶ月半入院だってね

...うん

...廊下に居ないで病室入ってきたら...?

...いや...俺なんかが...

(─"俺なんか"?)

...ッ

でも...ッ!

お兄ちゃん...じゃん...

...ッ

青...ッ

─お兄ちゃんが病室に入る。

...何か伝えげな顔で。

...えッ、と

...

僕らは黙り込む。

...ごめんッ(同時)

ごめん...ッ!!(同時)

...え、ッ

...だ だってさっき、ッ

離して...って瞬発的に拒絶しちゃって...

お兄ちゃんにまだ何も嫌な事されてないのに...勝手に...ッ!

ごめ─

...それはッ俺のせい!

俺が...ッ

俺が青の事...ッ

...お兄ちゃん...?

...だって...

本当は..."あの日"...青の味方してやれたのに...!

あの日っ...て?

お母さんが死んだ...?

...うん

...本当はみんなに

「青のせいじゃない」って言って青の事庇ってやりたかった

...え

じゃあ...なんで...

それは...ッ

俺が臆病だから

...

...みんなに嫌われるの怖くて...

「青の方」じゃなくて「皆の方」に着いた

そのせいで青が自殺し─

...違う

お兄ちゃんのせいじゃない─よ

自分のこと責めないでッニコ

...うん、ッポロポロッ

また...前みたいに仲良く出来る?ポロポロッ

...うん

うんッポロポロッ

これもきっと

全部奇跡だ。

𝐧𝐞𝐱𝐭…▷▶▷

『あの日の孤独なMemories』

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コメント

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ユーザー

めっちゃくちゃ感動しました

ユーザー

号泣しました

ユーザー

頑張ってください✨

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