幽花
つまり適応者と深く関わったから、目が見えなくても移動できた…ってこと?
総督
そうなるな
総督
そんな不確定な条件、俺も信じたくないが
総督
人との絆や思いがトリガーになっている
総督
(ゼロの野郎、めんどうな設定で落としやがったな)
幽花
桜は適応者だった
幽花
その桜と深い関係をもった白石悠真も並行世界へ移動できる力を得てしまった
幽花
そういうことね
総督
パラレルストーンは認識を移動させるものだからな
総督
自己認識とは、他者と繋がることで確立していくんだ
総督
お前もそうだったろう?
幽花
私も?
総督
忘れたのか
総督
下に落ちた比較対象のことだ
幽花
……
幽花
昔のことよ
幽花
今はもう、関係ない
総督
フハハ!それもそうだな
総督
お前はもう選ぶ側だ
総督
1つ提案がある
幽花
提案?
総督
ついてこい
総督
今日からここをお前の拠点にしろ
幽花
拠点?え?
幽花
どういうことですか?
総督
正式にお前の部隊を作ることを許可する
総督
さっそく参加希望者もいるぞ
幽花
え
剛士
俺だ
剛士
前の任務で一緒になったな
幽花
あ、あのときの
剛士
神機構には前からいたんだが今回正式にお前のチームに入りたい
幽花
え、ちょっと待って、私まだやるなんて…
総督
こいつは壁の向こうで育ち
総督
強さだけが生きる手段となる場で戦い抜いてきた
剛士
……
総督
戦力としては申し分ない
幽花
私が上位幹部に?
総督
ああ、前言った静かに浸透させる組織
総督
それを作ろうと思う
総督
誰か入れたいやつはいるか?
幽花
……
幽花
じゃあ
桜
わあ…綺麗!
桜
今日からここ私のものなの?
幽花
仕事量が認められたからね
幽花
桜急に明るくなったわね
桜
えへへ~
幽花
(何かあったのかな…)
桜
昔はね、桜って死んだ人が一時的に宿る場所だって考えられてたらしいよ
桜
想いとか、言葉とか。直接は届かないものを、桜を通してなら渡せる、みたいな
桜
もしほんとならさ
桜
お母さんにも届くかな…
幽花
…え
幽花
あんたいつそれを――
桜
悠真くんともここでなら話せるかな
桜
あはは!なんかそう考えると楽しいね
桜
この空間に、桜しか存在しない状態を作ればいい
幽花
……
桜
そうしたら死んだ人の記憶だって、ここに溶けるでしょ?
桜
アヒルちゃんだってその方がいいでしょ
幽花
…私は興味ないわ
桜
嘘つきだなぁ~
蓮
拙者の名は篝 蓮
蓮
今日から同じ幽花ノ庭で働くことになる
幽花
ええ、そうね
蓮
拙者は、命を軽んじる者も、重んじすぎる者も好まぬ
幽花
私は嫌い?
蓮
分からぬ
蓮
斬る価値があるかどうかは、これから見極めよう
それから少し経った頃
総督
アナグノシスがやられた
幽花
!!
総督
本来戦闘がメインのチームではないが
総督
アナグノシスにまわしていた仕事を幽花ノ庭にわたす
総督
文句はないな
幽花
……
幽花
はい
総督
では改めて、任務を与える
総督
黄峰 疾風を殺せ。やつは知りすぎた






