テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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未知者達の幻想来訪伝

第102話 - 奴が来る………!!

2024年06月17日

#意外なコラボ

#幻想入り

ゆう

霊夢

何かしら……。

辺り一面が……白い煙に
包まれたみたい………。

ジバニャン

ニャー！！！
鬼時間が始まったニャ！！！

霊夢

お、鬼時間！？

遠くから雄叫びが聞こえる。

ジバニャン

見つかると厄介ニャ……。

見つからないように
隠れながら進むニャンよ！

霊夢

はぁ、わかったわ。

ジバニャン

全く……学校が爆発したと思ったら
鬼時間が起きるニャンて………。

ジバニャン

本当にどうなってるニャ……?

ちからモチ

気をつけるモチ！

霊夢

気をつけろって言われても………。
どこに行けばいいの……?

ジバニャン

時間経過で襖が現れるはずニャ。

それまで見つからないように
隠れ続けるニャ！

ガシャどくろ

そうじゃ。

鬼時間中は鬼玉という
アイテムを拾えるぞい。

ジバニャン

鬼玉は本来は鬼ガシャに
使うものニャンけど……。

ジバニャン

恐らく謎の力によって
ガシャが封印されたはずニャン……。

霊夢

ど、どういうこと？

知らない単語ばっかりで
頭が追いつかない……。

ガシャどくろ

まぁでも、鬼玉は拾った方が
良いじゃろう。

霊夢

それもそうね。
後々何かの役に立つかも。

霊夢

ん？
何か居るわ。

見回り鬼

ったく……また人間のヤロウが
落ちてきやがったのか。

見回り鬼

黒鬼様は本当に
鬼使いが荒いからな。

見回り鬼

人間見つけたら
警笛鳴らせばいいだけなんだがな。

見回り鬼

案外この仕事もハードだぜ……。

霊夢

……(何かブツクサ言ってるわ。)

ジバニャン

……(気付いてない様子だニャんね。)

霊夢

……(ここからは行けなさそうね。)

ジバニャン

……(裏から回るニャ。)

霊夢

あ、あれは……。

赤鬼

アカァァン……。

見回り鬼

赤鬼様！申し訳ございません！
人間を逃がしました！

赤鬼

ワシがやるから
お前は下がっとれい！

見回り鬼

え、あ、はい……。
(やっぱり赤鬼様は優しいなぁ。)

ちからモチ

井戸端会議中の模様だモチ。

ジバニャン

困ったニャンねぇ……。
あの奥に襖があるのに……。

ジバニャン

ここから遠回りは
かなり遠いニャ……。

霊夢

………?

赤鬼

はぁ………アカン。

霊夢

どうしたのかしら……あの鬼。
何か様子が変だわ……。

ジバニャン

どういうことニャ……?

見回り鬼

あ！赤鬼様！
こちらに人間とそのお連れが！

赤鬼

むむっ！
見つけたぞ〜！！！

ちからモチ

まずい、見つかったモチ！

霊夢

……。

赤鬼

人間、捕獲じゃ〜〜！！！

霊夢

待ちなさい。

赤鬼

なっ……。

霊夢

あんた、何か悩みでも
あるんでしょ？

赤鬼

え、ええい………!!

人間がこのワシの
何がわかると言うんじゃ！！

見回り鬼

赤鬼様、こいつらどうしますか？

赤鬼

追い回せ！！！
逃げられるんようにな！！！

見回り鬼

承知致しました！！！

霊夢

やれやれ、
めんどくさい事になったわね。

ジバニャン

逆にチャンスニャン！
このまま襖まで走っていくニャ！

霊夢

それもそうね。

見回り鬼

逃がさんぞ〜！！
待て〜〜い！！

ガシャどくろ

襖があるぞぉ〜。

脱出！

見回り鬼

クソッ！逃がしたか！

霊夢

ふぅ……何とか逃げきれたわね。

ガシャどくろ

鬼玉はワシが預かるぞぉ〜。

霊夢

あら、悪いわね。

ジバニャン

あとはこのまま、
オレっち達の家に向かうだけニャ！

霊夢

OK、さっさと向かうわよ。

霊夢

ふぅ……帰ってこられた……。

ジバニャン

今後も定期的に
巻き込まれるはずニャ………。

ジバニャン

これがあるから、夜に出歩くのは
やめておいた方がいいニャンよ。

霊夢

そんなこと言ってもねぇ………。

また後から夜に
出歩かされるんでしょ？

ジバニャン

ニャニャ……。

霊夢

まぁ、いいけどね。

何でもこなすのが博麗の巫女の
勤めってものよ。

ちからモチ

何だか分からないが凄そうモチ！

霊夢

さっさと家に行くわよ。

ジバニャン

急ぐニャ！

霊夢

ただいま〜〜。

ひも爺

おお、よく帰ったのう。
帰りが遅くて心配してたんじゃぞ？

ジバニャン

鬼時間に
巻き込まれたんだニャ……。

ひも爺

それは気の毒じゃったな……。

霊夢

そうだ、皆を連れてきたわよ。

ちからモチ

これからお世話になるモチ！

ガシャどくろ

楽しそうなところじゃ〜。

花子さん

………何かあったら呼んで。

ひも爺

これで家もすぐに建つじゃろう。

霊夢

私も何か手伝った方がいいかしら？

ひも爺

そうじゃのう……。
手伝いはいらんから
近辺を散歩してみてはどうじゃ？

ぶようじん坊

あ、だったら頼みがある。

霊夢

ん？なになに？

ぶようじん坊

河川敷に行って欲しい。
ここから右に進んだらあるよ。

霊夢

OK、行ってくるわ。

ジバニャン

河川敷に何かあるニャン？

ぶようじん坊

何かそこで声が聞こえたんだよね。
助けを求めてるような気がする。

霊夢

分かった、ちょっと行ってくるわ。

ちからモチ

気をつけるモチ〜。

霊夢

ここが河川敷かしら。

ジバニャン

あ、そこに誰か居るニャ！

ノガッパ

ん？
あ、ジバニャンッスか。

霊夢

何かしらこれ、河童？

ノガッパ

そうッスよ〜、河童ッス〜。

霊夢

なんか小さな河童ね。

ジバニャン

別の格の違う河童もどこかに
居るはずニャよ。

霊夢

ふむ……。

ノガッパ

お前は……誰ッスか？

霊夢

あぁ私？
私は博麗霊夢よ。

ノガッパ

霊夢ッスか〜。
よろしく頼むッス〜。

オレのことはノガッパと
呼んでくれッス〜。

霊夢

あんたはここで何してたの？

ノガッパ

実は空腹なんスよ！！！

魚釣りしたいッスけど釣竿も
壊れちゃったんッスよ！！

霊夢

はぁ、仕方ないわねぇ。
釣りをしてこいと言いたいわけ？

ノガッパ

頼むッスよ〜。
お礼もするッスよ〜。

霊夢

それなら仕方ないわね。
この辺で釣りすればいいの？

ノガッパ

そッスよ〜。

あれ、霊夢さんは
釣竿持ってるッスか〜？

霊夢

えぇ、知り合いの
河童から貰ってね。

ノガッパ

河童の知り合い……。
それってもしかして……。

ノガッパ

「河童」の事ッスか〜！？

霊夢

あんたは何を言っているの？

ジバニャン

ノガッパはAランク妖怪の
河童に憧れているんだニャ。

会いたがってるニャンけど……。
ここ最近は古典妖怪との
連絡も取れていないらしいニャ……。

霊夢

何処にいるかとかわかるの？

ノガッパ

そんなこと俺に聞かれても
困るッスよ〜。

ノガッパ

ただ1つ分かるのは……。

古典妖怪って言うのは
過去の街に居るってことだけッス。

霊夢

過去の街ねぇ……。

そんなのタイムスリップでも
しない限り無理よ？

ジバニャン

出来るニャンよ？

霊夢

えっ、マジで？

ジバニャン

マジニャン。
うんがい三面鏡の力を
借りればすぐニャ。

霊夢

なんだか分からないけど……。
凄そうってことだけは分かる。

霊夢

あっ、何か掛かったみたい。
これは大物の予感……!!

ジバニャン

オレっちも手伝うニャ！

釣り上げる！！！

霊夢

な、なんだこれ！

ノガッパ

それは鮭ッスよ！！
すげ〜ッス！！！

初回でこんな大物を
釣り上げるなんて……!!

ジバニャン

そんな凄いの釣ったら……。

正直、ジャングルハンターに
持っていきたいニャンけど……。

ノガッパ

すげ〜ッス！！
オレ、霊夢さんについて行くッス！

霊夢

よっし！着いてきなさい！
そろそろ、家も完成する頃ね。

ノガッパ

着いてくッス〜。

ノガッパ

霊夢さん程のもんなら……。

ナギサキで釣りもして
欲しいもんッスね〜。

ジバニャン

その為には駅も解放する
必要があるニャンよ？

ノガッパ

そうだったッスね〜。

霊夢

何をこそこそ話してるの？
さっさと行くわよ。

ノガッパ

はいッス〜。

公民館前

霊夢

………(何かの気配がする……。)

霊夢

ただいま……

ってあれ？

霊夢

家が建ってるわ。
入ってみましょ。

ジバニャン

そうニャンね〜。

ひも爺

お、よく帰ってきたの〜。

霊夢

ただいま……。
あら、結構いい内装ね。

ちからモチ

あぁ、俺の力を使ったモチ！

ノガッパ

すげぇ家ッスね〜。

こういう家に
一度住んでみたかったんッスよ〜。

ジバニャン

今後はこの家がオレっち達の
拠点になる訳ニャ。

霊夢

う〜ん……。

ジバニャン

霊夢、どうしたニャ？

霊夢

幻想郷の様子が心配で……。
爆破とか……されてないかしら。

霊夢

っと、それよりも……。
次に向かって欲しい場所とかある？

ひも爺

それならお前さんに調査して
もらいたいものがあるわい。

霊夢

調査？

ひも爺

この新聞を見るんじゃ。

霊夢

なになに……。

スクープ！おおもり山で事件発生！？

霊夢

事件ですって？
何やら嫌な予感……。

ジバニャン

しかもあの平和なおおもり山で……。

ジバニャン

待つニャ、なんの事件かは
書かれてないニャン？

ひも爺

う〜む、そこまでの
記述はされてないようじゃ……。

霊夢

困った新聞ね……。
文の新聞より情報が少ないわ。

ジバニャン

まぁとりあえずは……。

おおもり山に向かった方が
いいニャン。

霊夢

それもそうね。

真相はこの目で
確かめた方が早いわ。

ガシャどくろ

おおもり山は
学校の裏から行けるぞ〜。

霊夢

情報ありがとう。
それじゃ、早速向かうとするわよ。

おおもり山

霊夢

っと、ここが例の山か。

ジバニャン

おかしいニャ……誰も居ニャい……。

霊夢

とりあえず、先を進んでみましょ。

ジバニャン

……そうニャンね。

霊夢

ここは……神社？

ジバニャン

そうニャン。

ここに参拝をすると
いい事が起きるとか。

霊夢

へぇ。

ジバニャン

そういえば……霊夢も
神社に住んでいるんだっけニャ？

霊夢

ええ、そうよ。

……最近はそれどころ
じゃなくなったけど。

ジバニャン

霊夢もいつか
家に帰れるといいニャンね……。

霊夢

……(これも紫のせいだわ。)

霊夢

というか……私もここから
帰れるのかしら……。

ジバニャン

そうだ、この奥に
妖怪ガシャがあるニャ。

ジバニャン

誰も居ないし、行くかニャ？

霊夢

うーん……そうね。
行ってもいいけど……。

ジバニャン

何か……不満でもあるニャ？

霊夢

……私、心配なのよ。
今の幻想郷がどうなってるのか……。

ジバニャン

……幻想郷って。

オレっちみたいな妖怪が
沢山居るんニャよね？

霊夢

そうね。

妖精も居れば、
神だって多数存在しているわ。

霊夢

だから……
仮に私が居なくなっても……。

霊夢

あの子たちが居れば……きっと。

ジバニャン

大丈夫ニャ、霊夢は……
いつかきっと帰れるニャ！

ジバニャン

それに、ガシャどくろが
落とした鍵も……使えるはずだし。

霊夢

そうね……早いところ、この世界を
救って幻想郷(故郷)に帰らないと！！

霊夢

よしっ！例のガシャとやらの所に
向かうわ！

ジバニャン

よしっ、この階段を降りて
少し進んだらあるニャよ！

霊夢

おっけー！

何かが立っている。

霊夢

これね。

ジバニャン

それニャ。
回してみるかニャ？

霊夢

ええ、もちろんよ。

ジバニャン

それじゃあ、
このコインを使うニャ。

102話 END

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ゆう

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