悪役令嬢、綺麗事しか言わないヒロインとバカ王子を逆ざまぁw｢処刑なんてごめんあそばせ！｣

ねぇママぁ〜

兄ちゃん！あの木、実が成ってる！

こら！待て！！

宝石1つぐらいいいだろうが！！

このリンゴやっつくださいな

わぁ、でっけぇ馬車…

なんでこんな所に馬車があるんだ？

昨日まではなかったはずだが、、

かなりオンボロな馬車だな…

どうしてこんなところに？

さぁな、でもどっかのお貴族様の持ち物に違いない

そのままにしておこう

了解

俺はセレーナの弟、カイムを呼び出し、

魔力を分けてもらった

シナリオで、膨大な魔力を暴走してしまい、我が公爵家に引き取られるほどの量を持っているカイムに協力して貰えたおかげで、

【影蜘蛛】を各地に大量にばら撒くことができた

【影蜘蛛】とは、

闇属性の魔力を持ってる者にしか扱えない、小さくも便利な魔法である

名前通り、黒い5cmほどの蜘蛛を

貰った魔力を使って大量に生み出し、

国中に調査へ行かせた

【影蜘蛛】と操り手(俺)は、五感を共有できて、

俺はさっき、小さめな倉庫と古めかしい馬車がある怪しい場所を見つけた

あのオンボロ馬車には、ファール侯爵家の初代当主が愛用していた馬車である

…なぜ分かったのかって？

禁書の棚にあった書物に

『ファール侯爵家初代当主は、二代目当主である息子に家宝を盗まれた事に大層お怒りになり、愛用の馬車で各地を走り回ったも旅路にて事故。盗人の息子は王都から外れたログハウスに隠れ潜んでいた。ファール家の捜索で見つかってしまい、無事投獄。しかし、盗まれた家宝、《ルビーの埋め込まれたドールオルゴール》は、現在でも見つかっておらず。 ファール侯爵家は、当主の死を悲しみ、今も彼が愛した馬車を所有しているという。』

という最近の新聞記事が挟まっていたのだ

ガタッ

ショーロットがカイムを姫支えのポーズで支えてる

※すまん ふざけた

なんで｢か弱い｣のあとハテナマークつけてん悠くん……

出発時

みんな乗った

ドン…ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯバサッバサッ

みんなそれぞれの事してるなぁ……

ちなみにイフリートたちが連れてきた護衛は黒龍の尻尾のところに吊してある。

悪く思わないでくれよ。

ドッシーン…！

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ!

直径5cmほどの小さな穴がぽっかりと空いている

ｶﾞﾁｬｯ！ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬｯ!

そっと目を瞑る。

すると…

倉庫の中の情景が見える

これは、【影蜘蛛】が見ているものを

自分と共有しているのだ

ドンッ

倉庫の中を調べる。

ｷﾗﾝ✧︎◝✩

なんや、今なんか…光った？

ｷﾗ…っ

2！

悠くんアカン"ッ！！！

ドカッ！！

ﾌﾟﾂﾝ───

ﾌﾟﾂﾝ───

糸が切れた音

その刹那───

ドカァ"アﾞｧﾞア゛ンッ！！！！