とある普通の夜
日本に核爆弾が落ちた
核爆弾が落ちたことによって人口の約半分は去ってしまい
生き残った人の1部は様々な後遺症が残っていた
しにがみ
朝、起きて早々ため息をつく
理由は簡単だ
しにがみ
しにがみ
しにがみ
一言で表すと『最悪』だった
僕は後遺症により、残りの命が少なくなっていた
幸いにも、日常組の全員が生き残っていたが、みんなに僕の後遺症の事について言っていない
言ってしまったらみんなは悲しんで、泣いてくれると思ったからだ
僕は生きてる間、みんなの悲しむ姿を見たくない
だから最期まで隠し通す
と、決めている
しにがみ
しにがみ
しにがみ
悩んだ結果、キャンプに行く事にした
キャンプなら自分達で行ける
お金は少々かかるかもしれないが、最期の遊びなので忘れる事にした
しにがみ
しにがみ
クロノア
トラゾー
ぺいんと
しにがみ
クロノア
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
トラゾー
クロノア
ぺいんと
しにがみ
キャンプ当日、僕はとても楽しみにしてキャンプに来た
みんなで合流し、山を登り、今はお花畑にいる
しにがみ
トラゾー
クロノア
ぺいんと
しにがみ
トラゾー
クロノア
核爆弾が落ちようが
後遺症が残ろうが関係ない
だって僕は今幸せな時間をみんなと共に過ごしている
この時間がある限り僕は嫌な事は忘れられる
そしてこの時間がある限り僕は『生』を感じられているんだもの
広い場所に出て、テントを立てた
普段なら賑わっているはずなのだが、今日は人気が全然無い
理由が分かるが故に心がモヤッとして痛い
そんな事は気にせず僕は、僕達はテントを立てた
しにがみ
トラゾー
クロノア
ぺいんと
しにがみ
クロノア
トラゾー
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
クロノア
夜になり、僕達はぼーっと空を眺めていた
空には綺麗な星空が映されており、ついその星空に見惚れてしまいそうだった
しにがみ
ぺいんと
トラゾー
クロノア
しにがみ
急に心臓辺りが痛くなった
何か刺さったのだろうかと思い胸に手を当てる
僕の胸には何も無く、殴られたわけでもないのに無かった
ここまで来れば理由は分かる
いや、最初から分かってたのかも知れない
僕の最期が近い
クロノア
ぺいんと
トラゾー
しにがみ
しにがみ
ぺいんと
トラゾー
クロノア
ぺいんと
しにがみ
しにがみ
しにがみ
しにがみ
気が付くと僕の目からは大粒の涙が出ていた
その涙を僕は止める訳でもなく、ただ流していた
しにがみ
空を見上げると大量の輝く星と大きな月が目に入り込んだ
しにがみ
僕は星空に見惚れてしまい、無言で見つめていた
気が付くと胸の痛みは消え、視界が霞んでいった
しにがみ
本当は分かってるが、最期まで嘘を吐いてみる
最期の嘘くらい神様は許してくれるだろう
僕は自分の胸に手を当て、終わるのを待った
しにがみ
胸の上にある僕の手に、一滴の水の様な物と暖かみが乗る
視界はほぼ見えていないし、感覚も鈍っているが分かる
しにがみ
クロノア
僕の耳に、虫の鳴き声とクロノアさんの声が遠くから入ってくる
その声は少し震えているが、しっかりとしたら声でもあった
その声に僕は答える
しにがみ
しにがみ
力を言葉に乗せ、伝える
しにがみ
するとクロノアさんはこう返す
クロノア
クロノア
さっきより頼りない声だった
頼りなかったけど、僕は何故か安心できた
僕の視界はもうなにも映らなくなっていた
虫の音も聞こえなくなったので、多分耳からも何も入ってこないだろう
痛みも全く無くなっているので感覚は消えてしまっているが、クロノアさんの手がある事だけはわかる
精一杯の力を込め、笑顔を浮かべ
月の下でこう言葉を紡ぐ
しにがみ
同じ月の下にいる日常組のみんなに向けた言葉を残し
僕の儚い命は散った
新種のわかめ
新種のわかめ
新種のわかめ
新種のわかめ
新種のわかめ
コメント
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後日談待ってます