みこと
皆用事で忙しいとかで家の周りの雪かきを頼まれた。皆と話しながらやるのならともかく、一人で雪かきというのは寂しいもので。
しっかり着込んで防寒したものの、寒いものは寒い。
みこと
雪かき自体は嫌じゃないんやけどな…。疲れてきたので休憩も兼ねて雪かきを終えたベンチに座る。
このまま休憩してたいけど、皆帰ってくるまでに雪かき終わらせんとなぁ…。そう思っても一度座ってしまうと、中々立ち上がれない。冷たくなった両手にはぁ、と息を吐く。
いるま
不意に優しく声をかけられて、おれの手に滑り込んでくるココア。
みこと
驚き彼の名前を呼びながら振り返ると、優しく微笑んだいるま君が立っていた。
いるま
みこと
いるま
みこと
はは、と力なく笑うとぽん、といるま君に頭を撫でられる。
いるま
思わずじわ、と涙が滲む。泣くようなことじゃないのに、いるま君の声が、いるま君の手付きが、優しすぎて…。
いるま
みこと
涙を誤魔化すように俯くと、いるま君に抱き締められた。
みこと
いるま
みこと
ドキドキが止まらなくて、何も言えなくなる。
いるま
みこと
いるま
みこと
いるま君が帰ってきてくれたのが嬉しくて、作業効率は格段に上がった。ものの数分で雪かきは終わり、おれといるま君は室内へ戻る。
みこと
いるま
みこと
一息付いていると、またもやいるま君から抱き締められた。
みこと
いるま
みこと
いるま
みこと
いるま
見るからに落ち込んだいるま君を見て、キツく言い過ぎたかと反省する。
みこと
おれの言葉にいるま君は目を輝かせる。…大型犬みたいやな…。
いるま
みこと
いるま
ガチャ、と玄関のドアが開く音がした。それと同時にいるま君に腕を引かれる。
いるま
抵抗する間もなく唇が重なって、見事にその現場を帰ってきた皆に見られてしまった…。
コメント
2件
だぁぁぁぁぁあ!!!!(?)めっっっっっちゃ好みすぎます😇😇😇😇😇