テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
渚にチョーカーを嵌められ、所有物となった心。まだその感触に慣れないまま、渚の帰りを待っていた。しかし、帰ってきた渚の隣には、見知らぬ男・レオがいた
渚
レオ
心
渚
食事中、レオはわざと心に聞こえるように、フランス時代の話を始めた
レオ
心
渚
レオは渚の肩を抱き、わざと心の前でその耳元に唇を寄せた。かつての心なら、激昂して男を殴り飛ばしていただかった。でも今は、首元のチョーカーが重く自分を縛っている
心
渚
あの日、自分が渚を突き放した言葉。それが今、巨大なブーメランとなって心を貫く。心はたまらず床に膝をつき、レオの前で何度も頭を下げた
心
渚はゆっくりと立ち上がり、縋り付く心の顎を足先で持ち上げた
渚
渚が指差したのは、第6話で心を支えていた、スマホケースの裏に隠した「二人で撮った唯一のプリクラ」。心にとって、それは唯一自分が「愛されていた」証だった
渚
心
渚
チッ、とライターの火が灯る。心は絶望に顔を歪ませながら、自らの手で大切な「過去」を火に焚べた。写真が黒く丸まり、灰になって落ちていく。これで心には、戻れる場所も、縋れる記憶も、何一つなくなった
渚
写真は灰になった。俺の尊厳も、過去も、全部消えた。 でも、レオが去った後の静寂の中で、渚が俺の首輪を優しく引き寄せた。 この冷たい鎖さえあれば、俺はもう、何もいらないんだ――。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!