一月の人生を君に捧げる【完結】

母様と父様と理玖さん。みんな優しくて暖かくて大好き。

けど、ボクは理玖さんにだけ秘密がある。それは_______

今日で理玖さんと出会って3週間目。

長いようで短い時間だったと振り返る。

ボクが空を指さすと理玖さんはキラキラした顔をして空を見つめた。

星を見つめながらキラキラした表情で言う言葉はボクの感情を上昇させた。

最近では理玖さんに人見知りしなくなってきた。それがすごく嬉しくて仕方ないんだ。

理玖さんは不思議そうな顔をして、けれどそれ以上何も聞かない。

理玖さんは空気が読めて人見知りのボクにとってはとても接しやすい。

けれど、理玖さんは本当にボクに何も聞かなくていいのだろうか。

ボクは初めてあった日、実は理玖さんに絵を見せて褒めてもらった。

元々公園にいたのは夜の風景をスケッチするためだった。

だから理玖さんがここに来た時はすごく驚いた。実際に会えるなんて思ってもいなかったから。

理玖さんはボクの瞳を綺麗だと褒めてくれたけれど、理玖さんの瞳は星よりも何よりも綺麗だった。