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色々詰め合わせ

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色々詰め合わせ

1 - 1.白黒百合

♥

416

2024年08月04日

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⚠注意⚠

※司類、ちょい彰類が含まれる 白黒百合の派生です! マジで私の欲望のままに書いてます ルイくんがか弱い。すぐ泣く ⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️

ツカサ

〜〜〜♪

とても綺麗な花畑の中、オレは花冠を作ろうと花を摘んでいた。

ツカサ

〜♪…お!この花も美しい…!!オレにぴったりだな!!

この花畑にはよく来る。

この花いっぱいの景色を見ていると、すごく落ち着くから。

ツカサ

〜〜♪…

〜〜〜♪♪

ツカサ

ご機嫌に花を摘んでいれば、ふと鼻歌が聴こえてきた。

凄く綺麗な音色だ。なんだか安心するような、そんな音色。

〜〜〜…♪

脳内に響き渡る。

ツカサ

こっちからか…?

その綺麗な鼻歌の聴こえる方へと足を進める。

〜〜…〜〜〜♪♪

その鼻歌の主をひと目見たくて夢中であるく。

そうして気がつけば、景色がかなり変わっていた。

少しボロっとした場所。木の枝やら葉やら、そこら中に散らばっている。だが、そこに咲く花はかなり手をかけて育てられたかのような美しさ。

〜〜♪

ツカサ

(聴こえる…)

先程よりも大きく聴こえる鼻歌。

ツカサ

(やはりこの近くに声の主が…?)

〜〜〜♪♪

もう少しだけ近づいてみる。

  

〜〜…♪

ツカサ

…!!!!

向こうの方に凄く美しい人物が見え、すぐにそこに立っている一本の木の陰に隠れる。

少し癖のある藤色の髪に、水色が差し掛かっている。蜂蜜のような色をした瞳に、片方は髪の毛に隠れている。

そして、手には一本の黒百合。

ツカサ

…綺麗だ……

思わず声に出てしまい、咄嗟に口を抑える。

あの鼻歌を止めたくない。

  

〜〜♪

彼は気づいてないみたいで、ホッと胸を撫で下ろす。

__これが一目惚れ、というやつなのだろうか。

  

……ふふ、

ツカサ

……っ

ああ、笑った。なんて美しいんだろう。

  

〜…♪

先程から手元にある黒百合を愛おしそうに眺めている。

その黒を白に染めてしまいたい。

ツカサ

(…って!いかんいかん…こんな邪な考えをしてしまうとは…不覚、)

すべての欲を抑え込み、もう帰ろうと後ろを振り向き歩き出す。

バキッ

ツカサ

!!

まずい。木の枝を思い切り踏んでしまった。

こんな漫画にあるようなミスをした自分が恥ずかしい。

  

!?だ、誰!…ですかっ……

ツカサ

え、あ…!

声までも美しい。透き通るような、優しく温かい声。

いや、今はこんな事を考えている場合じゃない。

ツカサ

あ、えーっと…

観念し、木の陰から姿を出す。

  

…!し、白百合…の人…?

ツカサ

あ、ああ…すまない、盗み聞きやら盗み見やら……

  

…ぁ…ぃや……

ツカサ

…?

急に様子がおかしい。

ツカサ

どうしたんだ…?あ、やはり怒って……

  

ゃ…ぁ、ぅ……

さっきから声をごもごもしている。

ツカサ

…??

  

ぇ、ぇと…

  

っ〜〜…

ツカサ

!?!?!?

気づけば涙目になっていた。

ツカサ

__ほ、本っ当にすまなかった!!!!

彼の方にスライディングするように向かい、彼の手を握る。

  

え、ぇ…っな

ツカサ

一目惚れなんだ!!!

  

ひ、とめぼれ…??

ツカサ

ああ!!綺麗な鼻歌が聴こえて、そしたら君が居て…!!君を一目見た瞬間、惚れてしまったんだ!!

  

ふえ……ぇ…??

ツカサ

だからそのっ…な、泣かないでくれ!!

ツカサ

好きな人が泣いているなんて…耐えられない。

ツカサ

君は涙を流す姿もきっと美しいんだろうが、オレは…

  

〜〜ひッく、グスッ

その蜂蜜のような瞳から宝石のような涙がぼろぼろとこぼれ落ちる。泣いてしまった。…いや、泣かせてしまった、の方が正しい。

ツカサ

!?!?あ、そ、その…!!…あ、こ、これをやろう!!

そう言って彼の頭に乗せたのは、先程作っていた花冠。大きな帽子を被っており、背伸びをしないと乗せられない高さだった。そこには既に黒百合が飾られてありが、お構いなしに自分の作った花冠を乗せた。

  

…?こ、れ……

ツカサ

花冠だ!!どうだ、綺麗だろう?とても君に似合っているぞ。

  

っ…ぅ…〜〜っグスッ…う"ぅ…〜……

尚泣き続ける。

ツカサ

!?だ、駄目だったか!?ぐぅ…っ

ツカサ

…っうおおおおお!!!

ぎゅっ

  

!?

もうどうすれば良いのか分からなくなってしまい、咄嗟に抱きしめる。

よく「抱きしめられると安心する」というのを聞くから抱きしめてみたが…どうだろうか。

  

…っ〜

ツカサ

ど、どうだ!?!?

  

ぇ…ど、どうって……

  

〜っ…!

ドンッ

ツカサ

うおっ!?

オレの胸に手を当てたかと思えば、思い切り突き飛ばされてしまった。

  

……っごめ、なさ…ぃ!

ツカサ

え、あ、おい!!

名前も聞けないまま、小走りで向こうの方へ駆け出す。

ツカサ

っオレ!!明日からここに来るぞ!!いつでも君のことを待っているからな!!

すると、ピタッと一瞬だけ立ち止まり、キラリと光ってこぼれ落ちる宝石のような涙が見えて、かと思えばまたもや走り去ってしまった。

ツカサ

……っは"ぁ〜〜〜…

ツカサ

(オレ…完全に嫌われたよな……)

先程までの自身の行動を振り返りながらとぼとぼと元いた場所へと帰りだすのだった。

ツカサ

……

戻ってきた、さっきよりも明るいであろう場所。

だが、オレにはさっきの場所の方が明るい気がした。

ミノリ

ツカサさ〜ん!探したんですよ!!

ツカサ

…おお!ハナサトではないか!!

無邪気な笑顔でこっちへ向かってくる彼女はハナサト。オレの可愛い後輩みたいな存在だ。

ミノリ

どこに行っていたんですか?

ツカサ

ああ…少し向こうの方に、な。

ミノリ

そうなんですね!今度私も行ってみたいな〜♪

ツカサ

凄くいい場所だったぞ!

ツカサ

…あ

そこでふと思い出す。きっと彼は、オレが…人が来るのが嫌だったんだろう。

ツカサ

…いや、行かない方が良い。

ミノリ

へ?

ツカサ

あ、えーーっと…特に何もなかったからな!!

ミノリ

そうなんですね!じゃあ…

カナデ

あ、居た…ハナサトさん…!それに、テンマさんも…!

ミノリ

カナデちゃん!あ、花冠できた!?

カナデ

う、うん…!凄く良く出来たから、見てほしくて…

ミノリ

見る見る!見ます!!あ、向こうでもっと沢山の花冠を作ろうよ!コハネちゃんも居るみたい!おいで!!

カナデ

あ、う、うん…!

ミノリ

あ、ツカサさんもどうですか!?

ツカサ

…あ、いや。オレは大丈夫だ!女性達で楽しんでこい!!

ミノリ

そうですか?じゃあ行ってきます!行こっか、カナデちゃん!

カナデ

うん…っ!

ツカサ

気をつけて行って来い!

とても素敵なお誘いだったのに、断ってしまったことに少し罪悪感を抱きつつも考える。

オレは先程、『人が来るのが嫌だったんだろう』…そう思い、「行かない方がいい」と言った。

だが、それは違うみたいだ。

オレはただ、あの場所は秘密にしたい、彼と会えるのはオレだけが良い。そんな事を思ってしまった。

ツカサ

…はぁぁー…最低だ、オレ……

彼はきっとオレのことが嫌いだ。初対面なのに嫌われてしまった。そうに違いない。

いや、まぁ初対面で好きになる方がおかしいと思うが。…ああ、オレか。

それはさておき、こんな奴にこんな気持ち抱かれて、彼も可哀想だと嫌でも思ったてしまう。

ツカサ

(明日も来る、なんて言ってしまったが……)

いや、行くっきゃないだろう。約束を破るほうが最低だ。

…約束?いや、オレの一方的な言動だろ。

ツカサ

(…明日、また行ってみるか…)

そんな事を思いながら、明日彼へ贈る花冠を再度作る。

アキト

……はぁ…

ルイ

ビクッ

アキト

…ルイさん、オレが怒ってるの分かりますよね?

ルイ

ぇ、えと……ご、ごめん、なさぃ…………

アキト

謝らなくて良いんすよ。オレは今、なんでオレが怒ってるのか分かるかって聞いてんすよ。

ルイ

ぇ…と……

アキト

てか、謝罪とか正直どーでも良いんで。

アキト

……しかも、こーんな可愛らしい花冠もらっちゃって…

ルイ

ぅ……

アキト

ねえ、分かるかって。

ルイ

ひっ…え、ぁ、ぇ…

アキト

…はぁ…あの、うじうじしないで回答してもらえます??

アキト

こーいうの、時間の無駄。

ルイ

ご、ごめ…

アキト

……

ルイ

ぁ…ち、ちが、ぇと、

アキト

……ッチ

ルイ

〜〜っグスッ…っひゅッ…ぁぅ……ッ

アキト

………、

ルイ

…ひッく…っぅ"……っ

アキト

…ねえ、ルイさんさぁ…オレこないだも言いましたよ?「白百合には近づくな」って。

アキト

オレだってこんなに怒りたくねぇんだよ。アンタの事を想って…

マフユ

ねぇ…言い過ぎじゃないの?

アキト

……こんくらい言わねぇと、分かんないでしょ。

マフユ

ルイだって、悪気があったわけじゃない。

ルイ

ひぐッ…〜〜っ……ァキトくっ、ごめ"んなさいぃ"…っ

アキト

……っあーもー!!ルイさん、もう怒ってないですよ。

ルイ

…っほ、んと…?

アキト

はい、本当です。

そう言って僕の頭を撫でるアキトくん。

マフユ

マフユくんはずっとこちらを見ている。やはり怒っているんだろう。

ルイ

ほんと、に…っごめ、なさぃ…ッ

アキト

はいはい、次から気をつけてくださいよ。ほら、泣き止めって。

ルイ

ぅん…っ

涙を拭おうと、僕の目元にアキトくんの指が触れる。

ルイ

ん…

 

シズク

……あらぁ…?

向こうの方に人影が見え、こちらへ近づいてくる。

ルイ

シズク、くん…?

シズク

ええ、こんにちは。…あら、アキトくん。またルイくんを泣かせたの?

アキト

な"、泣かせてなんか…!

アキト

…いや、はい。泣かせました。

シズク

ふふ、そうだろうと思ったわ。なんだか嫌なオーラと…泣き声が聞こえたもの。

アキト

「嫌なオーラ」って…

マフユ

シズク

…あら、マフユちゃんも居たのね。こんにちは〜

マフユ

…こんにちは。

シズク

にしても…1日に一回はルイくんの事泣かせてるわよねぇ…もしかして、ルイくんの事嫌い…?

ルイ

え……っ

アキト

違っ!!!違いますからね!?オレはルイさんのことが好きだからこう言ってるわけで…!!

シズク

あらあら♪

アキト

〜〜ッあ"ーもう!調子狂う!!//

ルイ

ぁ…ど、どこ行くの…?

アキト

散歩!!!/

バタンッ!

ルイ

っ……行ってしまった…

シズク

ふふ、こういう時は放っておいたほうが良いのよ。ほら、ハンカチ!♪

ルイ

ぁ…ありがとう、

シズク

…そのハンカチね、ルイくんに作ったの。もらってくれる?

ルイ

ぇ…ぼ、僕に…?

シズク

ええ。ルイくんはすぐ泣いちゃうから。

ルイ

う"……

シズク

あ、気を悪くしたらごめんなさい!でもね、ルイくんには笑顔で居てほしいの。

シズク

だからね、泣いちゃった時はそのハンカチを使って?

ルイ

う、うんっ!ありがとう…!絶対に、大事にするね…!!

シズク

ふふふ、嬉しいわぁ♪

マフユ

……私も、その辺散歩してくる。

ルイ

き、気をつけてね…いってらっしゃい。

マフユ

…うん、ありがとう。いってきます。

 

シズク

みんな行っちゃったわねぇ…

ルイ

そうだね……

ルイ

…ごめんね、泣き虫で…迷惑をかけてしまって…

シズク

!…そんな事はないわ。みんな迷惑だなんて思ってない。

シズク

ああ、でも…心配はしているわ。いつもフラッとどこか行っちゃうんだもの。

ルイ

ぁう…き、気を付けます…

シズク

ふふ、でも、自由になりたい時ってあるわよね。私もそうだった。

ルイ

ぇ…し、シズクくんも…?

シズクくんは、いつもずっと部屋に閉じこまっている。

散歩なんかに誘えば嬉しそうに承諾し、着いてきてくれるものの、自分から外へ行こうとしているとこなんて見たことがない。

シズク

ええ、そうよ。でも…怖くなっちゃった。白百合さん達が。

ルイ

…!

シズク

白百合さん達は、とてもいい人たち。それは分かってるの。

シズク

でもね、白百合さん達はいつも光り輝いていて、私を強く照らす。

シズク

それが眩しくて眩しくてね、溶けてしまいそうだったの。ふふ、そしたらその"光"を見るのが怖くなっちゃった。

ルイ

シズク

おかしな話よね…あの子達が輝いているのは事実。

シズク

でも、それ以前に私は光なんて持っていない。私があの子達に近づけば、あの子達まで光を失ってしまう。

シズク

だから…あの子達と私は関係を持つことはできないの。

シズク

本当は、私だって白百合さん達と仲良くしたい。でも………

ルイ

……

シズク

…あ、ご、ごめんなさい!私ばかり話した上に、こんなに暗い話を…💦

ルイ

いや、お話を聞かせてくれてありがとう。

シズク

ふふ、…でもね、ルイくん。白百合さんはいい人たち。それだけは覚えておいて?

ルイ

…!

シズク

アキトくんは…そうねぇ、いつもご機嫌斜めだから、どんな感情かは私も分からない。

シズク

でも…怒ってるわけじゃない。ルイくんのことが心配で心配で、つい大きい声を出しちゃうのよ。

ルイ

……

シズク

…私ね、白百合さんと会ったことについてなんだけど…それについては、ルイくんのこと心配してないし、全然怒っちゃいないわ。すぐどこか行っちゃうのは心配だけど。

ルイ

ぇ…?

シズク

あ、決してルイくんのこと嫌いとかどうでもいいとか、そんなのじゃなくってね、

シズク

寧ろ私ね、「ルイくんだけは」って思ってるの。

ルイ

…?

シズク

私には光なんてものない。でも、ルイくんには感じるの。

シズク

キラキラ輝く、綺麗な光。

ルイ

ひ、かり……

シズク

ふふ、そう。つまり、私はルイくんの好きなようにしたらいいと思ってる。

シズク

…その花冠も、とっても綺麗。白百合さんにもらったの?

ルイ

!あ、ぅ、うん…

シズク

…ルイくんはその白百合さんの事、どう思ってる?

ルイ

ぇ……

ルイ

……なんだか…よくわからない人…

ルイ

変な事言い出すし、キラキラしてて目が潰れそうだった……

シズク

ふふ、そっかぁ…

シズク

またその白百合さんに会った時は、ルイくんの気持ち、聞かせてね。

ルイ

…!うん………

あの白百合さんに……「また会った時」、か…

あと何話か続きます!!😌

順番としては、 白黒百合 ↓何話か 冬彰オメガバ ↓多分1話 騎士パロ ↓未定 サイバーパンクパロ ↓未定 彰類、冬類(未定 ざっとこんな感じな順番になるかなーって思ってます

未定ってのは、1話詰め込めない場合は何話かに分けて書くし、いけそうだったら1話に詰め込みます。

リクエスト順にしようと思ったんですが、描きやすい順にしてしまった…申し訳ない🙇🙇

まあ楽しく書き書きします✍️✍️

ばいルル👋

この作品はいかがでしたか?

416

コメント

20

ユーザー

リクエストした白百合黒百合パロだ!あ~まじで嬉しい✨ いつもどうり声デケェ天馬と泣き虫でメンタル弱めの類くん、、ちょっと類くんいじめたり怖がらせたりしたい、、、でも可哀想だし、、、 過保護で不器用な彰人もとても良!!!

ユーザー

メンタル弱めの類くん可愛いなぁ、、、 怒鳴ったりしたら泣いちゃうのか、、、 スッゴイ,イジメタイナァ

ユーザー

すぐ泣く類君きゃわいい、、、 いじめたい、、、怖がらせたい、、、 だけど可哀想だから出来ない、、、 うぅ、、、可愛い〜、、、😭

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