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生徒会長は心が読める

第1話 - 詠む

2021年09月14日

#青春恋愛

#超能力

Ｄａｉａ。

笹波夏鈴

（自分も今日から高校生か…）

自分はどこにでもいる高校生

でも…

私は物心ついた時から人の心が読める

これらを利用して友達とも仲良く過ごしてきた

笹波夏鈴

（こんなのバレたらやばいよね…）

笹波夏鈴

（こういうの超能力とかなのかな…）

笹波夏鈴

（でもカッコイイ…！）

「私、今日から高校生かぁ」

「ヤバイヤバイ…会社に遅れる」

「学生はいいなぁ…」

笹波夏鈴

（……）

笹波夏鈴

（この世界に心読める人っているのかな）

入学式

校長

これで校長の話を終わります

「先生の話なげーんだよな…」

「お尻いたい〜」

「新入生に心が読める人居ないかな…」

｢あぁー早く帰りたい……｣

笹波夏鈴

（！？）

笹波夏鈴

（え！？心が読める！？）

「え！？君心が読めるの！？」

笹波夏鈴

（まぁ…はい…）

「本当にいたんだ……」

「君1年生？」

笹波夏鈴

（はい）

｢じゃあ色々終わったら屋上に来てくれるかな｣

笹波夏鈴

（わ、わかりました！）

笹波夏鈴

（本当にいるなんて…！！）

笹波夏鈴

（嬉しい！！！）

笹波夏鈴

（…でも心読むって声って聞こえないんだよな…）

笹波夏鈴

（だから男か女か分からないものだね…）

笹波夏鈴

（ぼんやりしてる……）

ガチャ

笹波夏鈴

……

葉柳翔

初めまして

笹波夏鈴

は、初めまして……

笹波夏鈴

（って身長高っ！）

葉柳翔

（どうも）

笹波夏鈴

あ……

葉柳翔

君が俺と同じ能力者？

笹波夏鈴

は、はい

葉柳翔

名前は？

笹波夏鈴

笹波夏鈴です

葉柳翔

俺は3年生葉柳月実

笹波夏鈴

（名前かっこいい…）

葉柳翔

ありがと

笹波夏鈴

んーなんか変な感じしますね……

葉柳翔

実は俺も…

葉柳翔

こんなこと初めてだから笑

笹波夏鈴

それにしては淡々と話進めてますよ

葉柳翔

話すのは得意な方だからね笑

笹波夏鈴

そうなんですね

葉柳翔

笹波さんはいつから心が読めるようになったの？

笹波夏鈴

気づいたらこうなってました

笹波夏鈴

葉柳さんは？

葉柳翔

中学入ったごろかな

笹波夏鈴

ばらつきがあるのかもしれないですね

葉柳翔

じゃあさ、心読んでる時ってどんな感じする？

笹波夏鈴

ふわふわしてる様な感覚がします

葉柳翔

俺もそんな感じ

葉柳翔

夢にいるみたいな感覚

笹波夏鈴

この事って家族に話しました？

葉柳翔

いや……

笹波夏鈴

話しずらいですよね……

葉柳翔

気味悪がられそう…

笹波夏鈴

あ！私そろそろ帰らないと…！

葉柳翔

そっか！じゃあまたどこかで

笹波夏鈴

はい！

笹波夏鈴

（意外といい人だったな…）

葉柳翔

（聞こえてるよ……）

笹波夏鈴

あっ…！

笹波夏鈴

心の声殺すのって難しいですね…

葉柳翔

わかる笑

笹波夏鈴

たまに殺すのに意識が持っていかれちゃいます笑

葉柳翔

あはは笑

ガチャ

？？？

葉柳くん、時間

笹波夏鈴

（時間……？）

笹波夏鈴

（このめっちゃ美人…）

葉柳翔

じゃあね

バタン

笹波夏鈴

……

｢明日の昼休みにここに来てね」

笹波夏鈴

（はい）

笹波夏鈴

……

笹波夏鈴

（頭の整理が追いつかない…）

「はぁ……今日会議かぁー」

「来年から大学生♪︎」

「なぁなぁ。あの子可愛くない〜？」

笹波夏鈴

（はぁ……つまんないの……）

男子生徒

ねぇねぇそこの君♪︎

笹波夏鈴

……

男子生徒

ねぇー

笹波夏鈴

あ、はい

男子生徒

これから学校サボって、遊びに行かない？

笹波夏鈴

すみません…学校行きたいので……

ガシッ

笹波夏鈴

（腕掴むとか……無理！キモイ！）

笹波夏鈴

（死ぬぅぅぅぁぁぁ！汚ぇっ！）

笹波夏鈴

（力だんだん強くなってるぅぅ！！）

「笹波さん大丈夫？」

笹波夏鈴

（ちょ……うるさいですよ）

「助けよっか？」

笹波夏鈴

（こんなの自分で対処できますよ！）

バン！

男子生徒

うぅげぇ……

笹波夏鈴

（靴で踏まれとけ！）

笹波夏鈴

正直気持ち悪いので無理です

笹波夏鈴

失礼します

「意外と強いね」

笹波夏鈴

（舐めては困りますからね…）

笹波夏鈴

（あとキモいし）

「意外と腹黒なのかな…」

笹波夏鈴

（心の声丸聞こえです！）

笹波夏鈴

（あと腹黒じゃないですよっ！！）

笹波夏鈴

（ていうか自分に声かけないでくださいよ！！）

「へ〜…」

「自分のこと『自分』って言うんだね」

笹波夏鈴

（わ、私って言うの恥ずかしくないですか…？）

「そうでも無いと思うけどな〜」

笹波夏鈴

（まぁ、どうでもいいですけどね）

笹波夏鈴

（ここまでは心読んでこないよね……）

笹波夏鈴

（ちょっと安心したな…）

？？？

うわぁっ…！

ドスン！

笹波夏鈴

だ、大丈夫！？

？？？

…うん！

笹波夏鈴

（…擦りむいてる…）

笹波夏鈴

絆創膏あげるよ！

？？？

あ、ありがとう！

笹波夏鈴

どういたしまして！

笹波夏鈴

（…思ったけど…さっきの人なんて言うんだっけ…）

笹波夏鈴

（後で確認しよっと）

3年生

教室

葉柳翔

（ここまでは心の声聞こえないよね…）

瑠璃明香

葉柳さん

瑠璃明香

葉柳さん

葉柳翔

あ！はい！

瑠璃明香

昨日の人友達？

葉柳翔

……そんな感じかな

瑠璃明香

（ま、まさか…恋仲！？）

葉柳翔

（ないないないない！！）

瑠璃明香

……

葉柳翔

……

瑠璃明香

……

葉柳翔

いや、沈黙長い…

瑠璃明香

あ、ごめんごめん

葉柳翔

今日どうしたの？

瑠璃明香

な、なんでもない！

瑠璃明香

（気になることが多すぎるっ！）

瑠璃明香

（何かやましい事が…？）

葉柳翔

（あ…なるほど…）

葉柳翔

別にやましい事とかないから

瑠璃明香

え！？

瑠璃明香

あ、ごめん

葉柳翔

いいよいいよ

笹波夏鈴

（ていうかっ！先輩の心の声聞こえるんですけどっ！！！）

笹波夏鈴

（先輩は聞こえてないみたいだけど……）

笹波夏鈴

（まあ、聞こえないだけ有難い……）

「俺あの子に一目惚れしたかも……」

「あそこの男子カッコイイ！」

「高校生最高！！！」

笹波夏鈴

（みんな浮かれてるっ…）

笹波夏鈴

（みんなこんな感じなの…？）

笹波夏鈴

（えぇ…）

昼休み

笹波夏鈴

（お腹空いたぁ〜！！）

笹波夏鈴

（お弁当お弁当♪︎）

笹波夏鈴

（あ、みんなはどこで食べるんだろ…）

笹波夏鈴

（心読んでみよ）

「そういえば屋上いけるんだったんだよな…」

「あの子と一緒に弁当食いたいな…」

「お腹減ったー！」

「中庭行ってみようかな！」

笹波夏鈴

……

笹波夏鈴

（中庭…屋上…）

笹波夏鈴

（中庭行ってみよ！！）

笹波夏鈴

（うわぁ！結構ひろーい！）

「笹波さんも中庭？」

笹波夏鈴

（うげぇ…）

「毎回毎回反応に心に傷がつくよ…」

笹波夏鈴

（あ…そんなつもりないんです……）

笹波夏鈴

（すみません……）

「んなわけないでしょ笑」

笹波夏鈴

（もしかしてバカにしてます〜？）

「してないしてない！」

笹波夏鈴

（そーですか）

「それで、ぼっち飯？」

笹波夏鈴

（それは先輩も同じですよ！）

「まあ…そんな感じで1人」

（女子から追っかけ回されるの嫌だし…）

笹波夏鈴

（へぇ〜）

笹波夏鈴

（追っかけ回されるなんて意外です）

「あ…！！」

「なに意外って！！」

笹波夏鈴

（あ！口滑りました！）

「いやいや！わざとでしょ！」

笹波夏鈴

（そうです！）

笹波夏鈴

（お弁当美味しかったな♪︎）

？？？

（あー！！急がないと！人生終わっちゃうー！！！）

？？？

（まじで死んじゃうっ！！！）

笹波夏鈴

（あ！この前の美人さん！）

瑠璃明香

うわぁっ！

派手に転けた

笹波夏鈴

（紙が…）

笹波夏鈴

大丈夫ですか？

笹波夏鈴

（紙を先生に渡すのかな）

？？？

な、何とか…

？？？

あぁっ！！

？？？

やばいー！！

？？？

本当に死んじゃうよ！！

笹波夏鈴

紙どうぞ

？？？

あ、ありがとうございます…

？？？

（えー何この可愛い子…）

？？？

（冷静さがすごい…）

笹波夏鈴

急がないと怒られちゃいますよ！

？？？

は！そうだった！！

？？？

本当にありがとうございます！！

笹波夏鈴

（あの人の心…お花畑みたいだったな…）

笹波夏鈴

（天然なのか…）

笹波夏鈴

（ただのバタバタな人なのやら…）

葉柳翔

そこの君、手伝ってくれてありがとうね

笹波夏鈴

いえいえ

笹波夏鈴

（他人ズラだとそんな感じなんですね笑笑）

葉柳翔

（なんか怪しまれそうだしさ…）

葉柳翔

（ていうか、笹波さんも他人ズラに乗ってるでしょー）

笹波夏鈴

（あ……）

葉柳翔

（てことで俺が1枚上手だね）

笹波夏鈴

（なんか悔しいです）

葉柳翔

（じゃあ次頑張ってね）

笹波夏鈴

（正直めんどくさいです！）

葉柳翔

（えぇー）

笹波夏鈴

（あの……）

葉柳翔

（んー？）

笹波夏鈴

（なんでついてくるんですか？）

葉柳翔

（ただの気まぐれー）

笹波夏鈴

（そんなこと言ってながら趣味だったりして…）

葉柳翔

（それは警察沙汰確定でしょ…）

笹波夏鈴

あっ！！！！

葉柳翔

いきなり声出してどうしたの？

笹波夏鈴

宿題忘れた！！

葉柳翔

別にいいんじゃない？

笹波夏鈴

んなわけないわ！！

笹波夏鈴

カバン！！持っててください！！

葉柳翔

え？あ…うん…

葉柳翔

（俺の拒否権は…？）

笹波夏鈴

（ないです！！）

笹波夏鈴

（すぐ戻るんで！！）

葉柳翔

（しょうがない…着いてくか…）

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Ｄａｉａ。

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