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墓場·····だよな?
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とりあえず、素直に従おう。
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るぅ💛の後ろを歩きながら上を見ると、空を覆い尽くすかのように、満開の桜が綺麗に咲いていた。
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るぅ💛に聞こえないぐらいの小さな声でぼそっと呟く。
死んでしまった魂たちが集うこの場所でそんな呑気なことを言っちゃ 失礼だと思うからな。
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せっかく気を使ったって言うのに。
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よくわかんねーやつ。
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視線を桜からをるぅ💛の方へ移すと、 そこには·····
『青柳 ころ💙』
俺の最愛の人であった、ころ💙の名前が書かれている墓があったのだ。
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るぅ💛はポケットから何かを取り出し、 俺の手のひらに乗せてきた。
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俺が·····知りたいこと。
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るぅ💛は、とある小さな丘を指さす。
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るぅ💛がスタスタとこの場を離れていく横で俺は、ビデオを再生させた。
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ビデオを再生すると、そこにはあの頃と何も変わっていない君の姿があった。
いや·····変わったか?
元から細かった体が、余計にまた細くなってしまっている気がする。
それに·····ころ💙が来ている服って病衣じゃないか·····?
あと、ころ💙がいるこの場所って···· どこだ?
白いベッドに、白い壁·····ビデオに 映るものは殆どが白色だ。
白で連想されて、病居を着る建物と 言ったら·····
·····いや、まさかな。
ビデオを撮る役を担っている為に、映っていないだけで、声からするに、ころ💙と話しているのはるぅ💛だろう。
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るぅ💛の言葉に「ちょっと待って!」と慌てながらキリッとこちらに姿勢を正して顔を向ける彼奴の姿に苦笑する。
うん、何も変わってない。 きっと気のせいだ。
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··········病気?
びょうき?
ビョウキ?
病気って·····言ったか?言ったよな?
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ポロポロと大粒の涙を流す君を見て、焦りや不安が消え去って冷静さが戻る。
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『別れよう』と言ったあの時の情景を思い出す。
あの時君の目は、俺に対しての激しい拒絶の色に染っていた。
でも·····、悲しい色も·····確かにあった。
あそこで気づいてあげれば 良かったんだ。
これは君の本心じゃない·····って。
そうしたら、君が望んでいなくても、そこには俺がいれたのかもしれないのに。
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「ごめん」と君は言う。
ごめんなんて、俺が言いたいよ。
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「今ここにいる場所も病院なんだ」と付け足され、さっき考えていた、嫌な予感が当たってしまった。
しかも病気だと告げられて、俺の頭はショートしそうになるが、ころ💙が伝えようとしていることを聞かなければならないと、自分を奮い立たせる。
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そう。ダチに誘われて嫌々ながら行った合コンに、お前がいて
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·····俺もお前に一目惚れしたんだよな。
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ころ💙と話して、めちゃくちゃ楽しくて、それと同時に胸がドキドキして
あの時、これは恋なんだって思った。
俺は誰かを好きになるなんて、ころ💙が初めてだったから、どうすればいいのかわからなくて、とりあえず連絡先交換してまた話せるようにしておこう!って思ったんだよなぁ。懐かしい。
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·····20歳?
··········ころ💙が俺の元を去ったのは····· 23歳の時だぞ?
何かの間違いじゃ·····
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ビデオ越しから、俺が何を思っているのか当てられてドキリとする。
君は「さと💓くんの事だからどうせ思ってんでしょ〜」とドヤ顔をかましたり「·····思ってないかな·····」と不安な顔をしたりと、表情が運動会状態だ。
まぁ、思ってるんで。 安心しとけよ、ころ💙。
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『バイバイ』と笑顔で手を振る君を最後に、ビデオは終了した。
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乾いた笑みが漏れる。
涙が頬を伝っていて、 自分が泣いていることに気がついた。
··········どれだけ苦しかっただろう。
お前の痛みも知らないで、俺は自分ばかり不幸だと決めつけて·····。
お前は、俺をずっと思っていてくれたんだな。
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この墓があるっていうことは、つまりはそういうことなんだろう。
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忘れないよ。忘れるわけが無い。
俺の生きる光である君を、 忘れるわけがないよ。
この一年、確かに辛かったけれど
でも、忘れようと 思ったことは一度もなかった。
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あの綺麗な空のように、君はあの世でもきっと輝き続ける。
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大好きな君のためなら、俺は叶えるよ。
まぁ·····これに関しては別に 頼まれなくても·····笑
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ビデオの内容は、悲しいものだった。
だけど、何でだろう。
こうも気持ちが晴れやかなのは。
··········まぁ、理由は一つだろう。
きっと、君が俺の心に 生き続けているから。
俺を見守ってくれているから。
だから、俺はもう大丈夫。
俺は、ここに来た時よりも数十倍軽い足取りで、るぅ💛が「待っている」と言ったあの丘へと歩を進めた。
❦ℯꫛᎴ❧
主
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