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呪鬼ごっこ

第8話 - 六話　『助けて』

2022年01月05日

#コメディ＆ホラー

#主役は我々だ！

#ぴくとはうす

#ワイテルズ

#日常組

#らっだぁ運営

蒼宙(ｱｵｲ)🐬

〜輝の部屋〜

輝

……。

祐

どうかしましたか？当主様。

輝

その畏まった言い方いいから。

祐

あーはいはい。でどしたの？

輝

捕まえた柊くんって子、いつ僕の前で
『助けて』って言うかな〜って思ってね。

祐

アンタ鬼畜だな。

祐

もうとっくに助けて欲しいって分かってんだろ？
助けてあげたらいいのに。無慈悲ってこの事を言うのか

輝

ディスんなよ。

輝

僕はただ、あの子に頼って欲しいだけだよ。
僕の事じゃなくて、人にね？

輝

あの子は多分ずっと誰かの言いなりになって動いてたんだ。

祐

人に頼んの、ひかすらできてねーのに

輝

は？

祐

すいませ

輝

まぁでも今回は助けてあげよっかなって

輝

初対面の僕達を前に簡単に『助けて』なんて言えないでしょ

祐

そーだなー。

祐

ま、今日はやめよーぜ。
外は真っ暗。寝る時間だ。

輝

それもそうだね。今日は寝るとしよう。

祐

おやすみなさいませ、当主様。

輝

おやすみ。｢ﾆｺｯ｣

翌朝。僕はすぐさま捕らわれた柊くんの元へと行った。捕らわれたって言うけど捕らえたの僕らだけど((

柊

…寝不足にさせる気？

輝

そんなつもりは。

柊

まぁいい。何でここに来たの？

輝

…助けてあげる、ため？

輝

『助けて』欲しいんでしょ？
そう僕は汲(く)み取ったけど。

柊

うん。助けて欲しい。
助けてくれるの？当主様は。

輝

勿論。でなきゃ助けてあげるなんて言わんし、
ここにも来てないからね。何して欲しい？

柊

先に、『あの人』と話をして欲しい。

柊

話が通じないようであれば殺してくれて構わない。

輝

…ホントにそれでいいんだね？

輝

話が通じなかったら殺していいんだね？

柊

うん。逆に殺してくれ。

輝

ふふ。君の願い、叶えよう。

柊

見返りは？

輝

見返り？必要ないよ。

輝

君が『本当に助けを欲してる』からね

柊

あﾞーでもそれ、ぼくはやだな〜

輝

何で〜？

柊

折角やってもらうのに一方的はねぇ…

輝

(こいつ意外と心あったわ)

輝

だったら、ずっとここにいる事が見返りで

柊

やっさし〜

輝

じゃあ、祐に伝えて行きますか。

輝

案内して、柊くん♪

柊

すっげ〜楽しみにしてんじゃんサイコ〜
君ホントにサイコパスで無慈悲やね

輝

うるさいわ

話しながら手枷足枷外してました。

柊

ひ、ひろっ！？

輝

そー？

祐

あーーー！！！

輝

何何何www

輝

音割れ凄www

祐

wwwww

輝

え何ww

祐

当主様を襲った人だ！！

柊

あぁ、この『当主様』の補佐役の〜。

輝

(態度の格差すご)

輝

あぁ、それで祐。

祐

あはい？

輝

これから柊を操作していた人に会いに行ってくる。

輝

そこで話をするんだ。帰ってきたら血だらけかもしれないけど

祐

何その怖い話は。

祐

帰ってきたら血だらけかもって

柊

当主様がぼくを解放してくれるんだ。

祐

へぇ〜？よかったね〜

柊

は？なにそれ

輝

2人とも…

輝

まぁ兎に角行ってくるから、お客様が何か言ったら
『きちんと』対応してあげてね、祐。

柊

(この人、『きちんと』対応しないの…？)

祐

はーい

〜どこかの森〜

輝

さて…どうやって突撃する？

柊

話…だから、当主様変装したら？

柊

あの人は当主様の姿が分かってるからさ。

輝

なるほど。だったら変装しよう。

輝

これにしておこう

柊

いやこわっ

柊

ま、まぁそれだったらバレないっしょ

輝

ふふん、変装も得意だからな

輝

性格も変えた方がいいか？

柊

あ〜…だな、変えてもらえると有難い。

柊

あの人、当主様が欲しくて欲しくて容姿も性格も、
居場所まで特定してやがるんだ。

輝

ヤバいストーカーじゃん…

輝

僕らの居場所は『不思議な館』として、
どこだか分からなくしているはずなんだけど…

柊

それだけアンタが欲しかったって事でしょ。

柊

さぁ、もうそろそろだ。

輝

…君の所も随分と隠れた奥深くにあるんだねぇ

輝

まぁ、僕に任せて、君を助けてあげる

柊

…嗚呼。宜しく。

※この雑談は見なくても良いです

輝

輝です

柊

柊デース

輝

最近さ、病んでる人多くない？

柊

あーたしかに。

輝

そーゆー時って僕達はどうすればいいんだろうね？

輝

放っとくのが正解なのか、話を聞くのが正解なのか。

柊

ぼく達は病んだ事ないからどんなに辛いのか分かんないけど…

柊

大変で、きっと助けを求めてるのかもな。

輝

そっか。でも僕達にはどうする事もできないや。

柊

だな。

輝

特にTERRORとか、見知らぬ人達が集うアプリとかね。

輝

コメントしてくれる人達は全員知らない人。
そこで仲良くなったりして…その人が病んでしまって。

輝

初対面だから何を聞いたらいいのか分かんないよね。

柊

そうだよなぁ。特に主は重度の人見知りだし、
どう接すればいいか分かんねぇんだろうな

輝

まぁ、主は放っておくっていう選択肢を選んだみたいだね

柊

だな。

え、悪いの？

柊

いや？知らんわ

輝

この物語のらぎさんみたいに｢助けを求める｣事を選んだら
話を聞くなり、その人の力になれるだろうから助けを求めてみてね

輝

あ、主に対してじゃなくて、他の頼れる人に言うんだよ

柊

主じゃ力不足。

そうだねぇ。多分その人は私よりも年上だし、生きてる年月が浅い私には言わない方が身のためだよ

輝

身のためってなんだよ

柊

話聞いてもらって危ないとかある？

輝

ま、いいや

柊

それでは次も皆さんと楽しくお話できることを願って

ばいちゃー

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