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ー2日目 夕方ー

明里は肉や野菜を焼いていた。

桐山 凌

……明里

桐山 凌

まだか、肉

凌は明里の後ろからヨダレを垂らした顔を出す。

涌井 明里

まだだよ

倉見 修也

早く早くー!

倉見 修也

俺は今日のバーベキューのために頑張っていたとしても過言じゃないんだから!

桐山 凌

そうそう

涌井 明里

よし。このお肉焼けたよ

涌井 明里

ほら、凌くん

桐山 凌

!!

明里は凌の持つ皿の上に肉を乗せた。

倉見 修也

えー!俺のは?

倉見 修也

彼氏だからってひいきはダメだよあかりん!

涌井 明里

倉見くんのはもうすぐ焼けるから待ってね

水木 光

あ、倉見さん

水木 光

こっちお肉ありますよ

倉見 修也

わーい!

修也は飛び跳ねて光の方へ行ってしまった。

桐山 凌

……犬か

涌井 明里

(私から見たら凌くんも犬みたいだったけどな)

志保 優成

……涌井さん。俺にもください

涌井 明里

……あれ、志保くん……?

志保 優成

え、なんすか

明里はじーっと優成のことを見つめる。

涌井 明里

……いや

涌井 明里

いつも光ちゃんの隣にいるからこっち来るの珍しくて

桐山 凌

お前らニコイチなのに

志保 優成

違います。そんないつも一緒にいるわけじゃないですから……

涌井 明里

そうかな

涌井 明里

(2人、喧嘩しているのかなぁ……大丈夫かな)

涌井 明里

あ、このお肉焼けた

涌井 明里

志保くん__

明里が優成の持つ皿の上に肉を乗せようと動かした腕を

凌はガシッと掴む。

涌井 明里

明里が箸で掴んだいた肉を凌はパクッと口の中に入れた。

涌井 明里

えっ!?!?

ボッと明里の顔は赤くなる。

桐山 凌

……ん、あっつ……

志保 優成

あははー……ホントお熱いっすね

凌は肉をゴクリと飲み込み、優成を睨みつける。

桐山 凌

明里の焼いた肉を食べるのは

桐山 凌

俺だけだ

涌井 明里

りょ、凌くん……

志保 優成

……はぁ、何このカップル…

志保 優成

ただ桐山さんが肉を独り占めしたいだけじゃないっすか

桐山 凌

ち、ちがう!

志保 優成

まあいいや。森坂さんに貰ってこよっと

すると優成は雛のいる方へ歩いていってしまった。

涌井 明里

(やっぱり光ちゃんの方には行かないんだ…)

桐山 凌

明里。

涌井 明里

桐山 凌

ん。

涌井 明里

……?

凌は口を開けてじっと明里を見つめる。

涌井 明里

な、なに?

桐山 凌

あーん

涌井 明里

え、

涌井 明里

ええええっ!?!?

ここ、こここれは

よくカップルがしてる「あーん」的なやつでは!?

凌くんの「あーん」待ち……

かか、可愛すぎる……!!

涌井 明里

……

明里はゴクリと覚悟を決めた。

涌井 明里

あーん__

水木 陸

ほら、あーん

すると陸は凌の口の中に肉を突っ込んだ。

桐山 凌

んむ……ッ!?

水木 陸

どう?俺からの「あーん」

水木 陸

美味しい?

桐山 凌

…まふい!!

水木 陸

あはは!美味しいか美味しいかー!

涌井 明里

陸くん…

桐山 凌

……っ、てめ

桐山 凌

邪魔すんじゃねーよ!

水木 陸

公共の場所でイチャつくのは重罪だよ?

水木 陸

特に俺の前だとね

涌井 明里

ご、ごめんね……

水木 陸

明里さんはいーの!

水木 陸

俺はこのバカに言ってるんだよ

陸は凌に指さした。

桐山 凌

お前なぁ……!

涌井 明里

ふふっ

涌井 明里

(仲良いな、2人とも!)

ー2日目 夜ー

日坂、月葉たちは夜の海辺で手持ち花火をしていた。

水木 光

明里さん明里さん!

水木 光

この花火、虹色に光りますよ!

光はススキ花火を明里に見せる。

涌井 明里

ほんとだ、綺麗だね!

倉見 修也

あかりん!俺のも見てー!

修也は両手で手持ち花火を持って振り回す。

桐山 凌

っ、おい修也!

桐山 凌

危ないだろ!

倉見 修也

あははっ!ごめんごめん!

桐山 凌

はぁ…

桐山 凌

明里。こっちで線香花火しよう

涌井 明里

うん!

倉見 修也

あー、凌ってばあかりん独り占めずるいぞー

水木 光

そうだそうだー!

桐山 凌

明里は俺の彼女だからいいんだ

凌は明里の手を引っ張って人の少ないところ移動していく。

倉見 修也

はぁ…

倉見 修也

あの2人、付き合ってるの公表してから

倉見 修也

人目気にせずイチャつきはじめたよね

水木 光

はい。許せません

水木 光

次はどの花火にしましょうか

倉見 修也

んー!やっぱド派手なの行きたいよねー

2人は花火の束を見つめて悩んでいると、

柳家 克樹

修也くん!!!

克樹が修也の耳元で叫んだ。

倉見 修也

うわぁあ!

水木 光

柳家先輩…

柳家 克樹

修也くーん。あっちで『手持ち花火☆どれだけ美しく表現できるかな選手権』をしようよー

倉見 修也

え!ぜひぜひ!

水木 光

(名前ダサいな…)

倉見 修也

光ちゃんも来る?

水木 光

あ、私は大丈夫です

水木 光

(優成のとこ行こっと)

光は離れた場所で1人座り込んでいる優成の元へ 向かった。

水木 光

(優成、なんだか昨日の肝試しから不機嫌なんだよな)

水木 光

…おーい、優成ー

志保 優成

……

優成は光の呼ぶ声に反応を見せない。

水木 光

おい!優成!

志保 優成

…はぁ

志保 優成

なんだよ

水木 光

みんなと花火しないの?

水木 光

楽しいよ!

志保 優成

…しない

志保 優成

キャプテン達としてきたら?

水木 光

えー…

水木 光

(なんでこんな不機嫌なの…?)

水木 光

(つか、なんで私が優成のご機嫌取りしなきゃいけないんだ!)

水木 光

(なんかイライラしてきた…)

水木 光

優成

志保 優成

水木 光

何に怒ってんのか知らないけど

水木 光

そういうの雰囲気壊すからやめてよ

志保 優成

……

志保 優成

うるせーよ…

水木 光

はぁ?

水木 光

そうやってすぐ突き放すんじゃなくて

水木 光

怒ってる理由を教えろっての!

志保 優成

そ、それは……!

その時、

菊池 陽真

2人とも。離れた場所で何してんだ?

と言って陽真がやってきた。

水木 光

キャプテン…

水木 光

実は優成が__

志保 優成

キャプテン。

志保 優成

少し体調悪いんで先に宿戻ってていいですか

菊池 陽真

全然いいけど、大丈夫か?

志保 優成

はい。寝たら治るんで

そう言い、優成は宿の方へ戻っていってしまった。

水木 光

………

水木 光

キャプテン。絶対仮病ですよアイツ!

菊池 陽真

はは。そういう時もあるよ

菊池 陽真

俺らは俺らで楽しもう

水木 光

水木 光

はい!

水木 光

(やっぱりキャプテンは優しいなぁ…)

パチパチパチ……

明里と凌は少し離れた場所で向かい合って線香花火をしていた。

桐山 凌

…あ

桐山 凌

落ちた

涌井 明里

あ、私も落ちちゃった

桐山 凌

同時かよ

涌井 明里

ふふっ

桐山 凌

…楽しそうだな、明里

涌井 明里

えー?

涌井 明里

そりゃあ、合宿はすごく楽しいよ

涌井 明里

今は何より凌くんと2人で過ごせてるし

涌井 明里

私、幸せ者だよ

涌井 明里

凌くん。私をあの時、マネージャーとして連れてきてくれてありがとう

桐山 凌

………っ

凌は少し目を丸くさせて、顔をほんのり赤くさせた。

桐山 凌

…明里って結構恥ずかしいこと言うよな

涌井 明里

え、そうかなぁ

桐山 凌

………

すると凌は何かを考えるように黙ってしまった。

涌井 明里

桐山 凌

桐山 凌

あのさ、明里__

この作品はいかがでしたか?

1,135

コメント

3

ユーザー

やば?!楽しみすぎて寝れないんだが?!

ユーザー

結婚とか?゙(っ ॑꒳ ॑c)ゎ‹ゎ‹💕

ユーザー

続き、楽しみにしてますっっ! マジでいい!

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