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莉緒という女の子は、こっちに駆け寄ってきた。
近くで見ると、小柄だった。
彼女は制服を着ていた。
菜穂
菜穂
菜穂
よく見ると、何日も着続けているのか、制服には汚れや皺が目立っていて、ローファーは傷だらけだった。
怪我でもしているのか、手首にサポーターをつけている。
そして、なぜかクマのぬいぐるみを大切そうに抱えていた。何年も前からもっているのだろう。そのぬいぐるみはボロボロだった。
稜太は繋いでいた私の手を離して、莉緒のそばに行った。
稜太
莉緒
莉緒は無邪気に微笑んだ。
稜太
莉緒
稜太
莉緒
莉緒
莉緒
そう言うと、莉緒は稜太に抱きついた。
菜穂
菜穂
私は目の前で起きている光景を信じられなかった。
菜穂
私が言葉を発すると、莉緒はこっちを見た。
それは、まるで敵対するような目だった。
菜穂
菜穂
莉緒は何も言わずに、ただじっとこっちを見ている。
菜穂
稜太
私は稜太を見た。
稜太
菜穂
稜太
稜太は申し訳なさそうに言った。
菜穂
菜穂
菜穂
私は二人を置いて、帰り道を歩いた。
私はとても不安だった。
それは、あの莉緒という子に、稜太を奪われるかもしれない、という不安だった。
千夏
千夏
千夏
千夏
千夏
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
千夏
菜穂
菜穂
菜穂
千夏
菜穂
菜穂
私は稜太を田んぼに呼び出した。
稜太は浮かない顔でやってきた。
稜太
稜太
菜穂
菜穂
菜穂
稜太
稜太
菜穂
菜穂
稜太
菜穂
菜穂
稜太
菜穂
稜太
稜太
稜太
菜穂
稜太
菜穂
稜太
菜穂
稜太
稜太は何かを隠している様子だった。
菜穂
菜穂
不安げな顔をしていると、稜太は私を抱きしめた。
稜太
稜太
そう言われて、千夏に確認するように言われたことを思い出した。
菜穂
稜太
菜穂
稜太
菜穂
菜穂
稜太は抱きしめるのをやめて、体を離した。
稜太
菜穂
稜太
稜太は走って行った。
菜穂
菜穂
私の不安は解消されなかった。