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童磨
君は……？
カナエ
私は『胡蝶カナエ』よ
童磨
カナエちゃん！君柱？
カナエ
そうね…私は花柱よ
カナエ
貴方は………上弦の鬼よね？
童磨
そうだよ！俺童磨！
童磨
でも今俺琴葉って子に逃げられちゃって食欲がないからさぁ…逃してあげなくも無いよ？君が解ってくれるなら、だけど。
カナエ
…えぇ
カナエ
貴方の気持ちも解るわ
カナエ
周りを救おうとしてくれていたのでしょう？人を助ける為に努力していたのよね
カナエ
そうよね？童磨くん
童磨
そうだよ！よく解ったね！
カナエ
えぇ…
カナエ
だって貴方の瞳の色はとっても綺麗で優しいもの〜！
カナエ
だけど…
童磨
…？
カナエ
そんな貴方だからこそ鬼になんてなって欲しくなかったのよ
童磨
どうして？人を喰えばその人は悲しみも寂しさも恐怖も何も感じなくなるじゃ無いか！
童磨
救いに繋がるだろう？
カナエ
…そうね
カナエ
貴方の言う通り人を食べちゃえば食べられた人は何も感じなくなるかもしれないわ
カナエ
でも文字通り『何も』感じないのよ？楽しみも喜びも無くなってしまうわ
カナエ
でも…やっぱり、私は鬼を殺さないで解り合える方法があるなら探したい。
カナエ
また明日ここに来てもいいかしら？
カナエ
どうしても貴方を放っておけなくて
カナエ
本当は優しい人なのに…心を無くして…いや、気づけなくなってしまっているのを見ると…
カナエ
まるでカナヲが過るの
童磨
俺も君を見てると琴葉が過るよ！優しい子だったなぁ。あの子も。
カナエ
そうなの？その子の事も食べてしまったの？
童磨
………その子も君の様に理解しようとしてくれたらよかったのに
童磨
琴葉の事が好きだったんだよ
童磨
琴葉の…子供の事もね
童磨
食べる気はなかった
カナエ
でも逃げられたから食べてしまったのね？
童磨
そうだよ。子の事も崖から落とすしさぁ
カナエ
それは、哀しいわね…
カナエ
だけどもしも、人間時代にその子と会っていたなら鬼になんてならずに済んだのかもね
カナエ
貴方の過去を教えて！
童磨
実は………とある宗教に生まれて親に神だと祭り上げられて信者の身の上話を聞きながら外に出られない教祖としての幼少期を過ごしていたんだ
童磨
そしたらいつしか何も感じなくなってさぁ母親が父親殺して死んだ時も部屋が汚れて不快としか思えなかったんだよねえ
カナエ
貴方は気づいてないの
カナエ
無意識に感情を殺してしまって何も解らなくなっちゃっただけよ
カナエ
だって貴方は優しいもの〜！（ニコッ）
カナエ
じゃあまた明日！
童磨
そうだね！カナエちゃん！またね！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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