’ 紫の好きな人 ’
そんな話題が始まり、 無意識にも体が強ばる。
なぜ、青がそんな話題を?
紫は未だ桃好きを 取り繕っているのでは無いのか。
色々な疑問符が頭を駆け巡る。
ヘラヘラと笑いながら 俺の横に座った青が言葉を続ける。
この会話を、 前にもした事がある様な気がする。
夜更けだっただろうか。
月の明かりだけが頼りだった 薄暗い真夜中だ。
前にも聞いた言葉が反芻する。
聞いたことがある。 言われたことがある。
まるで今から、
意味の分からなかった会話の 答え合わせが始まるよう。
ああ、なるほど。
漸く意味が理解出来たように思う。
ツギハギだった言葉が、 ひとつの文章になる。
さっさと俺と紫が付き合えば。
スマホを弄りながらでも、 つらつらと言葉を繋げる。
つまりはさっさと俺と紫で付き合って 消えろと。
まあ、恋とはこういうものなんだろう。
もう既に桃と付き合ってしまっている 身としては複雑極まりないが、
同時に罪悪感たるものも押し寄せる。
言うだけ言って去っていく 青の後ろ姿を追うことは出来ず、
理解したと思えば また出来てしまった疑問を読み解く ことしか出来ない。
♥ .. 1,000~
♥10万、嬉しい限りです .. 😖💗
コメント
3件
だいすきです〜〜~🥹🥹 新しい事実が…!!!!!
最高です、っ😭 これからも頑張ってください💪🔥