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善逸は考えていた

我妻 善逸

(どうして○○は鬼になったばかりの時は俺に襲いかかったのに、)

我妻 善逸

(今は人に興味も示さず、俺のことも食べようとしないんだろう)

○○

善、逸!

我妻 善逸

?どうした○○

○○

今日、から、私、任務に、復活!

我妻 善逸

我妻 善逸

...そうだった!!いよいよ○○も任務に来るんだった!

○○は何日か眠って体力を完全に回復し、今日から『鬼』になって初めての任務だ

我妻 善逸

○○、大丈夫か...?無理はするなよ

○○

う、ん!あり、がとう!

善逸は○○の頭を撫でる

我妻 善逸

(それに、○○は...人を食べなくても生きている)

我妻 善逸

(禰󠄀豆子ちゃんと同じように、眠る事で回復できているのか...?)

善逸は考えながらも、○○と楽しく話をして日中を過ごした

──夜──

○○と善逸は並んで、鬼がいる場所へと向かう

我妻 善逸

○○、鬼になってから技も上がった気がするよ

○○

○○

ほん、と!?

○○

う、れしい!

我妻 善逸

ははっ、俺も嬉し......

善逸が言いかけたその時、周りの温度が急激に下がった

我妻 善逸

!?

我妻 善逸

なな、何!?

我妻 善逸

嘘、まさか鬼の血鬼術じゃないよねこれ!?

我妻 善逸

○○大丈夫!?寒くない!?

○○

うん、大、丈夫!

我妻 善逸

......よかった!

○○は鬼になったせいか、人間よりは大丈夫なようだ

童磨

あれー?あの方が言ってた鬼って、女の子だったんだ!

○○

我妻 善逸

...!?

急に現れた鬼に、○○と善逸は驚く

我妻 善逸

...!(えっ、待って待って!コイツ、上弦の弐!?)

我妻 善逸

(いやー!!無理無理!で、でも、○○は守らないと...!)

善逸が○○を守るように、前に立ちはだかる

我妻 善逸

ななッ、何だお前!!

童磨

あー、ごめんねぇ。君に用はないんだ。ちょっとどいてくれる?

童磨は一瞬で、善逸の足を扇で切りつけた

我妻 善逸

ぁッがッ!?

我妻 善逸

...ぃッ!!!!

○○

善、逸!!

○○は日輪刀を握り、童磨の元へ走る

童磨

あ、待って!俺、君とは戦いたくないんだよ

童磨

俺は君に攻撃もしない。あの方の所へ連れて行くだけだから

○○

...あの、方?

童磨

それにしても、本当に鬼殺隊の子が鬼になったんだね!?

童磨

それに君、すっごく可愛い!名前は?なんて言うのかな?

○○

(な、に、この、人!)

○○が童磨の首を斬ろうとする

童磨

もー、戦いたくないって言ってるでしょ

○○

ッがは、っ!!

○○の肩に扇が刺さった

童磨

おっ、首を狙ったのに避けたね!すごいよ!

○○の肩から血が飛び出るが、少しすると回復し傷も塞がった

童磨

うんうん、回復も速いね!

童磨

君ならあの方に気に入ってもらえると思うよ!

童磨が○○の背中に手を回し、逃げられないように力を込める

童磨

さぁ、俺と一緒にあの方の元へ行こう!

○○

...、い、やだ!!

○○が大声を出したその時、童磨の背中に刃が当たった

童磨

○○

!!

我妻 善逸

ふぅー、、、ッッ

善逸は怒りに満ちた顔で、童磨を睨みつける

童磨

あれ、立てたの?すごいねぇ

童磨

まだ足から血が出てるけど...

我妻 善逸

......○○を、離せッ!!

たとえ鬼になっても─

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