ミョウジナマエ
誰に言うでも無い言葉が宙を舞う。
ミョウジナマエ
なんて想いは誰にも届かなくって。
ミョウジナマエ
ミョウジナマエ
ミョウジナマエ
私のせい以外に答えはないのに、言葉にするのは恐ろしくって。
ごめん、赤音。 私に、自覚が足りなかったよ。
この世界は夢じゃない。
痛いくらいに現実だ。
ミョウジナマエ
ミョウジナマエ
コンビニのものではない。 自販機のものでもない。
それ
は、なんだ?
惹き付けられるように、一歩一歩と。
光に向かって足を進めた。
ぐにゃりと、時空が歪む。
ミョウジナマエ
最初に赤音と出会った、お花畑…?
乾赤音(幼少期)
ミョウジナマエ
乾赤音(幼少期)
乾赤音(幼少期)
嗚呼
嗚呼
世界はどうしようもなく現実だけど。
どうやら神様とやらはいるらしい。
ミョウジナマエ
赤音、あかねと
恥を捨てて赤音に抱きついた。 先程までは事実に殺されたというのに。どうしようもなく、この事実が嬉しくって。
私は、あかねが死んでから
初めて泣いた。
書き留めなきゃ、ってとにかく必死で、私は情報を書き殴った。
さて、転生してから二度目の情報整理といこうじゃないか。
ミョウジナマエ
思ったよりも、その事実はスッと声になった。
ミョウジナマエ
消防士の方だったか、警察の方だったかが火事元を教えてくれてた気がするけど、気が動転していて全くもって聞いていなかったのが、ここで仇となるとは。
ミョウジナマエ
膨大なお金を用意すること。
ミョウジナマエ
ミョウジナマエ
否
だろうね。申し訳なさや怪しさがカンストしてるし。 なら、
ミョウジナマエ
やりようはいくらでもある。 それこそ、九井くんを入れた四人で遊びに行ってもいいし、帰るのを遅めてもいいわけだ。
ミョウジナマエ
………ああ、そうだ。
最悪も想定しておかないと。
ミョウジナマエ
ミョウジナマエ
主人公である武道くんは誰かとの握手がキーだったはず。 なら、私は?
私は、何がキッカケなの?
ミョウジナマエ
なんの対策もせずに生きていたところ、火事が起こる前兆(九井一の死亡フラグ)を聴き逃してしまい、親友を見殺しにする形となる。
この一件から赤音に対して過保護になるし、赤音を担いで逃げられるように鍛え始める。
乾赤音(幼少期)
未来で死んだ人。
弟の出産で母が入院しており、お見舞いの品として花かんむりを作っていたところ、幼なじみが急に泣き出してビックリ。
それになんだか幼なじみがずっと付きっきりだし、筋トレ始める死でわけわかんない。内緒にしないでよー!!
これまでの情報 乾赤音が死んだ。 何故か夢主がタイムスリップ。