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ミョウジナマエ

────あかね、。

誰に言うでも無い言葉が宙を舞う。

ミョウジナマエ

(どうして、こんなことに)

なんて想いは誰にも届かなくって。

ミョウジナマエ

……どうして?

ミョウジナマエ

そんなの、

ミョウジナマエ

そんなの……

私のせい以外に答えはないのに、言葉にするのは恐ろしくって。

ごめん、赤音。 私に、自覚が足りなかったよ。

この世界は夢じゃない。

痛いくらいに現実だ。

ミョウジナマエ

…え?

ミョウジナマエ

なに、あの光。

コンビニのものではない。 自販機のものでもない。

それ

は、なんだ?

惹き付けられるように、一歩一歩と。

光に向かって足を進めた。

ぐにゃりと、時空が歪む。

ミョウジナマエ

こ、こって────

最初に赤音と出会った、お花畑…?

乾赤音(幼少期)

ナマエちゃん。ママへの花かんむり、何色のお花がいいかな?

ミョウジナマエ

あか、ね?

乾赤音(幼少期)

乾赤音(幼少期)

うん、あかねはあかねだよ。

嗚呼

嗚呼

世界はどうしようもなく現実だけど。

どうやら神様とやらはいるらしい。

ミョウジナマエ

ゔわ゙あ゙あ゙あ゙ん゙!!

赤音、あかねと

恥を捨てて赤音に抱きついた。 先程までは事実に殺されたというのに。どうしようもなく、この事実が嬉しくって。

私は、あかねが死んでから

初めて泣いた。

書き留めなきゃ、ってとにかく必死で、私は情報を書き殴った。

さて、転生してから二度目の情報整理といこうじゃないか。

ミョウジナマエ

まず、赤音は死んだ。

思ったよりも、その事実はスッと声になった。

ミョウジナマエ

火事が原因で、大火傷を負って死んだ。

消防士の方だったか、警察の方だったかが火事元を教えてくれてた気がするけど、気が動転していて全くもって聞いていなかったのが、ここで仇となるとは。

ミョウジナマエ

助けるための方法は、赤音と青宗くんを家に返さない…もしくは。

膨大なお金を用意すること。

ミョウジナマエ

(現実的なのは前者。当時高校生に、幾千万のお金が用意できるはずもない)

ミョウジナマエ

できたとして、受け取ってもらえるかで言えば…

だろうね。申し訳なさや怪しさがカンストしてるし。 なら、

ミョウジナマエ

赤音と青宗くんをどう乾家から遠ざけるか。

やりようはいくらでもある。 それこそ、九井くんを入れた四人で遊びに行ってもいいし、帰るのを遅めてもいいわけだ。

ミョウジナマエ

────イケる。

………ああ、そうだ。

最悪も想定しておかないと。

ミョウジナマエ

(そういえば)

ミョウジナマエ

(何故私は過去に戻ってこられたのだろう)

主人公である武道くんは誰かとの握手がキーだったはず。 なら、私は?

私は、何がキッカケなの?

ミョウジナマエ

夢主(ミョウジナマエ)
なんの対策もせずに生きていたところ、火事が起こる前兆(九井一の死亡フラグ)を聴き逃してしまい、親友を見殺しにする形となる。

この一件から赤音に対して過保護になるし、赤音を担いで逃げられるように鍛え始める。

乾赤音(幼少期)

乾赤音(いぬいあかね)
未来で死んだ人。
弟の出産で母が入院しており、お見舞いの品として花かんむりを作っていたところ、幼なじみが急に泣き出してビックリ。
それになんだか幼なじみがずっと付きっきりだし、筋トレ始める死でわけわかんない。内緒にしないでよー!!

これまでの情報 乾赤音が死んだ。 何故か夢主がタイムスリップ。

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