運命な俺ら

ご本人様には関係ありません 青水 地雷の方はお引き取りください

番、解消しよか

そう言った俺の顔はどれほど歪んでいたことだろう

未だにぼろぼろと泣き続けるほとけの頬を撫で

正面から抱きしめる

すると震えた手が背中に回され、力が入った

ほとけのことをがんじがらめに縛っておきながら別れを告げる俺はどうかしている

ほとけがこんなにも愛おしい

今にも消え入りそうな声が聞こえた

縋るように俺を呼び続けるほとけ

最後の確認

こんなにどろどろになるまで依存してくれるとは思っていなかった

けど俺にとっては好都合

甘い口付けと共に返ってくる言葉

緩く囁かれるように聞こえたその声

ほとけは、こんな俺に執着してくれるようになった

こうなったらもう、

絶対に離してやることなんて出来ない

一生一緒で、俺から逃げようとすることなんて出来ない体にしてやる

ほとけの心も体も、全部俺のもの

抜け落ちていく感情は知らないフリをして

冷たい涙を流した