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運命な俺ら

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運命な俺ら

20 - 第19話

♥

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2023年09月04日

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🤪

💎

ご本人様には関係ありません 青水 地雷の方はお引き取りください

余命宣告を受けてから1年が経った

その頃僕はもう入院していて

立ち上がることさえままならず……

なんてことにはならなかった

💎

は?

💎

今なんて?

🤪

ほとけは死なない

家のソファーに足を乗っけて向かい合わせに座る

そしていふくんが今すぐにでも土下座しそうな勢いで喋り出す

僕はあぐらかいて話を聞く

🤪

いや、その……

🤪

…………な?

雰囲気で分かるやろ的な感じで問いかけられる

💎

そんだけじゃわかんないんですけど

🤪

う"っ……

ダメージを食らったように呻くいふくん

いつもだったらこんなに怒んないけど、今回は違う

さすがにこれは無いでしょ

🤪

ほとけは…俺の運命の番やなかったんよ

こ こ に き て 新 事 実

💎

え?

💎

初耳なんだけど

💎

僕はいふくんのこと直感で運命だと思ったし愛してるんだけど

🤪

ほとけ…!

🤪

俺も愛して…

💎

今はそーゆーの後回しでいいから

抱きついてこようとするいふくんを片手で制す

少しむくれたような顔をして眉間に皺を寄せる

ほぼ変顔なのにかっこいいのなんでなの?

好きなんだけど

🤪

俺はほとけと出会った時、絶対運命やって思った

💎

そんなの、僕だって思った…

いふくんの暖かい手が僕の冷たくなった頬に触れる

その手に擦り寄るといつも以上に甘く微笑むいふくん

砂糖とはちみつを混ぜたようなむせかえるほどのいふくんの甘い瞳が、

サイダーとレモンを混ぜたような僕の瞳に絡まる

🤪

番にならないのは、ほとけのことを必要以上に束縛したくないからって言ってたけど

🤪

…ほんまは違くて

泣きそうに歪められるいふくんの顔

なんだか僕も泣きそうになってぎゅっといふくんの手を握る

🤪

俺の運命はほとけでしかなくて、

🤪

でも…ほとけの運命は俺やなかったから…

🤪

無理にでも番ったら、ほとけは……っ

尻すぼみになっていく声

🤪

ほとけのこと、離したくなかった

🤪

もっと愛したいと思った

🤪

俺と一生一緒にいて欲しいと思った…

🤪

…やから

💎

僕のこと、番にしたの?

こくんと子供のように頷くいふくん

こんな状況でも、ちょっと可愛いな、なんて思ってしまって

『ほとけくんの寿命は1年です』

🤪

ほとけが余命宣告されたのも、

『ヒートの周期がずれてる』

🤪

ヒートがズレたのも、

『いふくんじゃないと、やだ』

🤪

精神的に不安定になったのも、

『ごめんっ、ほとけ…』

『愛してる……っ』

🤪

俺と番になったせい

🤪

それでも、ほとけは俺といたい……?

ここまで言って、僕に最終決定権を預けるなんて

僕が番解消するって言ったら多分意地でも止めるくせに

このまま一生一緒にいるって言うもんなら多分泣いて喜ぶくせに

ほんとにいふくんって…

💎

ばかだなぁ…

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