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先生

じゃあ、自己紹介よろしく.

先生の軽快に黒板に名前を書く音と、わたしはクラスメイトからの痛い視線に耐えていた.

…、伊織蒼です.

『イケメン……!!』 『やっぱ、都会もんはちゃうなぁ~!』

………、

煩いなぁ….

先生

他には、?

……いえ何も、

先生

そ、うか…

私があまりにも距離を取るので先生も困っているのがわかる.

ゆづ

せんせ、二神くんは?、

先生

……休みじゃ、

ゆづ

じゃあ、うちの隣きてな、

……、

ゆづはそう言って笑った.

ゆづ

蒼君だっけ___?

ほらまたきた.

いや、わたし女.

ゆづ

____あ、ほうじゃね
ごめんねぇ…

______.別にいつものことだし.

ゆづ

________.

父親の勢いで決まった引っ越しは、最悪な1日目を迎えたのだった.

先生

___あ、伊織.

はい、

先生

良かったらなんだが、

担任は、分厚い封筒をわたしに渡してきた.

____?なんですかこれ、

先生

近所に二神が住んでるんだ.
そこに預けてくれんか?

_____え、

二神って、朝話してた子ですか?

先生

ああ、そうじゃ.

全然いいんですけど、

私はとんでもない厚さの封筒に驚きを隠せなかった.

結構、休んでる感じなんですね、
この量.

二神って、___

逆に二神について知りたくなった.

先生

それ以上二神のことを詮索するな、

あの穏やかそうな先生の目に一瞬 影がかかった.

______ッ、

別に、そんなことするわけ無い
じゃないですか.

さよーならー.

私は何も気にしてないかのようにそそくさとその場を後にした.

先生

______.

ほう、神社ね_____.

先生の書いてくれたメモを頼りに二神の家についた.

…どこから入ればいいんだろ、

___すいませんー、

__応答なし.

…なんか家っぽい所ないかな.

わ、

『ギシ

そこには古臭い離れがあった. _

…、?神社じゃないなぁ、

すいませーーーん、

『カタ

エッ、

何か嫌な気配がして、わたしは障子に手をかけた手を引っ込めた.

______ッ、

急に強い風が吹き始めたような気がして、わたしはその場から離れた.

なんなん、あれ…、

私がその場で立ち尽くしていると

あら、伊織蒼さんじゃないの____?

っえ!?

 どこから出てきたかは分からないが、多分二神のお母さんが立っていた.

あ、二神の同級生の伊織です.
プリント届けにきました.

__あら、そう.ありがとうねぇ、

冷静だ.冷静.顔に出すな.

………、

その人は笑っている.だけど、それは 表面上だけだ.汗が吹き出してくる.

よかったら、上がっていく?

あ、いえ用事があるので____.

この一家に関わったらダメだと自分の本心が叫んでいる.

あ、じゃあ___.

ええ、またよろしくね?

あ、ははは…

得体の知れない笑みにわたしは耐えられなくなり、足早に神社を後にした.

__________

ほら、二神様、プリント.

『じゃらり

二神

こんなのつけても俺は逃げねぇよ、

____.そ、

二神

母さん、おれ、

母さんは、俺の言葉を遮るように被せてきた.

そういえばね、いい知らせがあるわ、

_______

……あれ?私、

____名前教えてたっけ?

_______

新しい巫女を見つけたの、

二神

…は?

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わたしを忘れないで

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