コメント
8件
続き楽しみすぎます!無理なさらぬよう更新頑張ってください!
社員旅行どうなるんだろう… 色々起きる予感がしますね~ 投稿は土筆さんのペースで大丈夫ですよ!あまり無理しないでください!!
br視点
sm
br
スマイルさんが話すこと全てが、僕には別の世界の話のように聞こえた。
僕も、自分のダイナミクスで色々言われてきた。
でもスマイルさんは…僕なんかとは比べ物にならない。
僕には想像できないほど、
辛く、苦しい思いをしてきたのだろう。
僕が聞きたいと言ったのにスマイルさんの話を聞いた後、
スマイルさんにかける言葉が見つからなかった。
sm
sm
スマイルさんは話を終えると、ゆっくりと視線を上げた。
sm
sm
br
br
僕がそういうと、スマイルさんが驚いた顔をした。
sm
br
br
sm
br
br
br
br
sm
sm
br
br
sm
br
sm
br
そう言ったスマイルさんの瞳は真っ直ぐで、
その言葉に、心が救われるような感覚がした。
…
僕は、この人のことを
ずっと冷酷な鬼上司だと思っていた。
でも…違う。
sm
本当は人の辛さが分かる優しい人なんだ。
料理を食べ終わり、店を出る準備をしているとき。
br
僕がそういうと、スマイルさんが驚いたように顔を上げた。
sm
sm
br
僕が頷くと、スマイルさんは安心したのか深く息を吐いた。
その様子をみると、そこまで心配させてしまっていたのかと少し申し訳ない気持ちになった。
sm
br
スマイルさんの声が個室に響く。
優しいって、、
br
sm
スマイルさんの優しい声が聞こえて
見ると、頬を緩ませ優しく笑うスマイルさんがいた。
br
笑ってるとこ…初めて見た…
花が咲いたみたいにふわりと笑うスマイルさんに目を奪われる。
普段とは違い、楽しそうに笑うスマイルさんは
会社で見る姿の何倍も綺麗だった。
sm
br
スマイルさんから聞こえた言葉に耳を疑う。
え、、今、褒められた、、?
sm
br
突然言われた褒め言葉を脳内で受理している間に
スマイルさんはそう言って席を立った。
僕を褒めた…?
あの鬼上司が…?
だんだんとその事実を理解していくと、
ふわふわと心が舞い上がっていくような感覚がした。
sm
br
ニヤニヤと勝手に上がってしまう口角を抑えながら、
僕はスマイルさんの後をおった。
数週間後
月初の忙しさはなくなり、車内には落ち着きが出てきた頃。
今日は久々に定時に帰ることができたので
同期のNakamuと、定食屋に来ていた。
Nk
br
Nk
Nk
向かいに座っているNakamuが日替わり定食を食べながら、僕にそう聞いた。
br
Nk
Nk
Nk
Nakamuに問われ、少し考える。
思い返せば、スマイルさんとの食事の後から調子が良い気がする。
スマイルさんへのニガテ意識がなくなったからだろうか。
br
スマイルさんとのことは他言しないと決めたので、適当にはぐらかす。
Nk
僕の言葉を聞いてNakamuが何やらニヤニヤと口角を上げている。
br
Nk
Nk
Nk
br
Nakamuの言っていることが分からなくて聞く。
もしかして、スマイルさんとのことが勘付かれてるとか…?
鼓動が高まるのを感じながら、Nakamuの言葉を待つ。
…
Nk
br
Nakamuの口から出た言葉に耳を疑う。
え、彼女??
br
なんだ、そんなことか。
スマイルさんのことがバレたかと思って身構えたが
そんなことなくてホッとした。
Nk
br
彼女…か。
そういえば最近は色々あって、そんなこと考えている余裕もなかったな…
Nk
br
Nk
「つまんないー!」と口を尖らせるNakamuに苦笑しながら
テーブルにおかれた焼き鳥を頬張った。
Nk
頼んだお酒も、もう少しでなくなってしまう頃。
追加のお酒を頼もうか迷っていると
Nakamuが何かを思い出したかのように声を上げた。
br
Nk
Nk
br
他部署の女の子に詳しくなくて
Nakamuの質問に首を振る。
Nk
Nk
Nakamuが差し出したスマホの画面を覗き込むと
そこには茶髪の女の子が写っていた。
ふわふわと柔らかな雰囲気を纏っている可愛らしい女の子。
br
この女の子がどうかしたのだろうか。
Nk
Nk
Nk
br
Nakamuの言葉に首を傾げる。
br
Nk
Nk
br
Nk
Nk
br
Nk
Nk
ニコニコと上機嫌でそういうNakamuの頬は赤い。
これは完全に酔ってるな…
br
Nakamuの言葉を適当に流す。
Nakamuの言う通り、女の子は可愛かったし良い子そうだった。
けど、なんとなく
恋愛をしたい、という気分にはなれなかった。
br
自分の気持ちに疑問を持ちながら、
僕はわずかにお酒が残っているグラスに手を伸ばした。
…
…
日が沈んでも、都会の街は変わらず明るい。
定食屋を出てNakamuと一緒に駅に向かっていると
ポケットの中のスマホが振動した。
見てみると、部署内のLINEグループに写真が送られてきていた。
br
Nk
br
社員旅行とはこの会社で年に一度行われる旅行のことだ。
社員内の親睦を深めるために行われるもので
今年の旅行の行き先は北海道になっている。
Nk
br
br
班は完全ランダムで決められるそうだ。
今LINEで送られてきた写真は、その班の班員が決まったことを示しているみたいだ。
写真には、ずらっと沢山の人の名前が載っている。
br
呑気にそんなことを考えながら、自分の名前を探す。
br
4班の場所に自分の名前を見つけた。
班員を確認しようと、視線を横に移動させたとき。
ある1人の名前を見て、動きが止まった。
Nk
僕と同じ班に書いてあったのは、スマイルさんの名前だった。
br
去年までの僕だったら間違いなく発狂してると思うが
今の僕は、そこまで嫌だとは思っていない。
むしろ、スマイルさんと一緒で嬉しい…かも?
Nk
そんなことを考えていると、
僕のスマホを覗きこんでいたNakamuが声を上げた。
br
Nk
Nakamuの指先は、ある女の子の名前を指している。
その子もどうやら僕と同じ班らしい。
この子がどうかしたのだろうか。
Nk
Nk
Nk
br
驚いて、その子の名前の場所を何度も確認する。
何度確認しても彼女は僕と同じ班だった。
Nk
キャッキャッと騒ぐNakamuの横で目を見開く。
br
Nk
Nk
br
楽しそうなNakamuと対照に、
僕の不安は積もっていくばかりだった。
土筆(作者)
土筆(作者)
土筆(作者)
土筆(作者)
土筆(作者)
土筆(作者)
土筆(作者)
土筆(作者)
土筆(作者)
土筆(作者)