いふくん体調不良

ここから先本編

・いふくん愛され(予定) ・体調不良,病み表現を含みます

上記の事項が大丈夫な方のみそのままお進みください( *´꒳`*)

inいふまろhouse

ｽﾞｷｯという頭に走った鋭い痛みでいふは目を覚ます。

カーテンの間から僅かに射し込む朝の光がより痛みを増加させる。

激しく痛む頭,掠れた声,時々出る咳

完全なる体調不良である。

思ったよりも重症で動こうとすると揺れる視界

慌てて傍にあった机に手を付き倒れるのを防ぐ。

ふと…机の横にある鏡に目がいった。

青白い顔,少しボサボサの髪,そして目の下にある濃い隈

そんな自分の姿を見ていふは

と改めて実感する。

いふの睡眠不足には理由があった。

いれいすと言う歌い手グループで活動している彼

そんな彼が特に最近悩まされている事…そう

俗に言う

アンチコメント

動画投稿者や配信者ならほとんどの人がぶち当たる壁

そんな壁を目の前にして彼の心は少し限界へと近づいてきた。

いふって奴なんか嫌い…英語できるアピールうざい…

いふいれいすにいる？大して歌上手くないのに？他のメンバーが可哀想

有名になるにつれて日に日に増えていくアンチコメ

周りのメンバーも悩むいふに気づいたのか｢気にしないで｣等の声をかけるが当の本人はそれが出来なかった。

心に余裕が無かった。

リアルの仕事とネットでの仕事を両立している彼

そんな彼は仕事先でも上司や後輩から軽い嫌がらせを受けていた。

押し付けられる仕事 鬱憤払いに軽く頬を叩かれるなどのパワハラ

そんな毎日

上手くいかない人間関係からのストレスのせいで今のいふは心身共にボロボロだった。

しばらくぼーっとしていたいふだが急に我に返る。

アンチの事を思い出したついでに今日ないこハウスで会議がある事を思い出した。

集合時間まであと30分…

距離もそこそこある。

起きて時間はそこまで経過していないのにいふの体調は確実に悪化していた。

不安定な足取りでいつもの2倍もの時間をかけてキッチンへと足を運んだ。

せめて薬でも飲もうと思いキッチンへ向かうも限界を迎えその場に座り込んでしまう。

止まらない咳,今までの体調不良とは比べ物にならない辛さに耐えられなくなったいふは目から生理的な涙を流す。

辛い…

苦しい…

もう…

嫌だ…

誰か…

助けて…

いふの中で何かが壊れた途端…

突然起こる過呼吸

パニック状態になる。

そして誰にも聞こえない謝罪と共にあっという間にいふは意識を失った。