椿
やっほみんな
椿
今日は透さんと綾女の食事のところだよ
椿
それではどうぞ
綾女
じゃあ王女様とりあえずお茶を入れて
綾女
お昼も作ってくれたまえ!
由希
敬ってない!!
紫呉
あーや、それって駒使いに対する扱いだよ
綾女
そうか?ではゆっくり作りたまえ!
夾
そういうことじゃねぇだろ!
綾女
なんだいなんだい小難しいね
綾女
分かったよ透くん!
透
はい?
綾女
外で食べるとしよう!
透
あーー!
綾女
案ずることは無い!僕の奢りだ!
バタン
2人 …
紫呉
僕に怒っても仕方ないでしょ
綾女
ささ!どれでも好きなものを選ぶといい
綾女
ちなみに僕は餃子定食だよ
女、?男、?
透
は、はぁ
綾女
由希達なら気にすることは無い
綾女
子供じゃないんだ
綾女
自分たちでなんとかするさ
透
ですが、お世話になっている身で…
透
はわっ!
綾女
僕の奢りじゃ食せないかい?
透
い、いいえ!そんな滅相もございません!
綾女
よろしい
綾女
では店員餃子定食を2つ
あいよ!
透
(流されています)
透
でも驚きです、由希くんはお兄さんがいると一言も…
綾女
由希が言わないのは当然だ
綾女
僕たちは見ての通り仲が悪い
綾女
いや、親しくないと言った方がいいのかな
綾女
こうも歳も離れてるし由希は病気ガチなこともあって
綾女
生まれた直後から隔離されていたものだし
綾女
僕は僕で弟なんていたっけなぐらいの認識で
綾女
やりたい放題だった
透
(隔離?)
綾女
そうして気づいた時には兄弟の深く大きな溝ができていたという訳だよ
綾女
由希のやつ学校で慊人と椿に会ったそうだね
透
え?あぁ、
綾女
君も会っただろう?
綾女
僕の口からは詳しく言えないが
綾女
由希にとっては慊人は恐れの対象でね他の十二支よりそれが重症だ。
綾女
いや、他にもいるね…椿が
透
え?
綾女
それが酷く沈んでるんじゃないかって君を…というより由希の様子を見に来たんだよ
綾女
そうしたらなんだか元気にしてるじゃないか
綾女
正直拍子抜けだったのさ
綾女
隙あらばお兄さん振ろうと思ったのに
透
後悔…してるんですか?
透
溝を作ってしまったこと
綾女
不思議なことに歳を重ねていくと子供の頃に分からなかったことが分かっていくんだよね
綾女
あの時あーするべきだった
あの時はあーいうべきだった
そんなふうにね
あの時はあーいうべきだった
そんなふうにね
綾女
色々わかってくるんだ
綾女
これは後悔というより懺悔に近いかもしれない
綾女
懺悔して子供だった無知な自分を無かったことにしたいのかもしれない
綾女
だから大人は勝手だって言われるのかな
透
でもお母さんは言ってました
透
自分が親になって初めて親の気持ちが理解出来たって
透
だけど本当に理解できないのは忘れては行けないのは子供の頃の自分だって
透
初めて逆上がりができた日や初めて怒られた日のこと
透
子供の頃感じたことを忘れずにいれば大人になっても…親になっても…理解し合える
透
100%は無理でも歩み寄ることはできるって
透
あ、えっと、だから何が言いたいと申しますとつまり!
透
由希くんも綾女さんもこれからも歩み寄れるんですよ!
透
すいません…
綾女
あぁいやいや、素敵なことを言う人だなって思って
透
はい!お母さんは宇宙一です!
綾女
いや、君に対して言ったんだけど…
綾女
でも由希が元気に居た訳は分かったけれど
綾女
そうか、僕らもこれからか…頑張ってみようかな
へい!お待ち
綾女
おぉきたきた
綾女
ささ食べよう
透
はい!
綾女
君も…これから由希と仲良くしてくれたまえ
透
(その時綾女さんは…)
綾女
君なら…助けれるのかもね
透
え、?
綾女
少し話しとこう
綾女
少しならいいだろう
綾女
彼草摩椿に会っただろう?
透
はい会いました
綾女
彼は昔はあーいう性格ではなかった
透
え?
綾女
昔は誰にでも優しくて差し伸べてくれてとても神様のような人だった
綾女
だけどあることがあってから椿は慊人に従うようになった
綾女
狐憑きの運命だけど…僕はまた彼が戻って欲しいと願う
綾女
由希と同じくらい彼は慊人に毒されているんだ
透
椿さん…が
綾女
そう、彼は優しい人間なんだ
透
椿さんのこと怖い人だと思いました
綾女
初対面ではそう思っても仕方がない
綾女
だけどね、彼の人柄は本当は優しいんだ
綾女
それだけは分かってくれ
透
はい、
綾女
そろそろ帰ろうか
透
はい!
椿
僕の昔の性格について触れたね
椿
これからどうなるかはお楽しみに
椿
それではまたね
椿
ばいばい