五条悟
おーい、〇〇ー?
五条悟
!、どうした!?
私が戻ってこないからか、
五条が様子を見に3階まで来てくれた。
奏瀬〇〇
ごめん、ちょっと足やっちゃって…
五条悟
見せろ
五条悟
あー、こりゃ歩けないわ
そう言うと、五条は私に背を向けてしゃがむ。
「ん」と言う五条を不思議に思ってると、
五条悟
歩けないだろ、乗れ
奏瀬〇〇
え、!?
奏瀬〇〇
いや、肩貸してくれれば…
五条悟
良いから乗れって
五条悟
無理すんなよ
断っても引かない五条に、仕方なく背中に乗る。
広い背中に私の体はすっぽり収まった。
奏瀬〇〇
…ありがと
五条悟
ん
そのまま1階まで降りて、
帰りの車に乗せてもらう。
すぐに高専に戻って硝子に診てもらった。
奏瀬〇〇
さっきはありがとう
五条悟
……うん
奏瀬〇〇
どしたの?
医務室のイスに座って休みつつお礼を言うけど、
正面に立った五条は浮かない顔をしている。
五条悟
悪ぃ、俺がいたのに
奏瀬〇〇
いや、私のミスだから五条は悪くないよ
奏瀬〇〇
こっちこそごめんね、迷惑かけちゃって
そうフォローしても五条は気負っているようで。
別に気にしなくて良いのに。
五条悟
スッ
奏瀬〇〇
?、どうしたの?
と、膝を着いてしゃがんだ五条が、
私の怪我した足に触れ、撫でる。
五条悟
今度からは俺に〇〇を守らせて
奏瀬〇〇
…………ん
真っ直ぐ見つめながら言われて、
気恥ずかしくなって目を逸らした。