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怪物達の過去

11 - 野ヶ咲 竜 編 Ⅲ

♥

13

2021年08月07日

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野ヶ咲 綾攦

前回の続き

野ヶ咲 綾攦

刈乃愛家の3つ子姉妹のお嬢様方の警備任務を引き受け

野ヶ咲 綾攦

そしたら、なんか民族に…

野ヶ咲 綾攦

うーん…何渡すんだっけ…

野ヶ咲 綾攦

まーいいや、前回の話しみてよ

野ヶ咲 綾攦

それじゃ

野ヶ咲 綾攦

3、2、1スタート

任務続行日

刈乃愛 瀾

本日はありがとうございました

刈乃愛 棽

お陰でスムーズにお渡しする事が出来ました

刈乃愛 瑠

感謝致しますね

野ヶ咲 綾攦

いえ、僕はただ

野ヶ咲 綾攦

警備しただけですので

野ヶ咲 綾攦

それでは、お城までお送り致します

刈乃愛 瀾

それは心強いですわ

刈乃愛 棽

ありがとう〜

刈乃愛 瑠

ございますでしょ…?

野ヶ咲 綾攦

いえ、お気になさらず

野ヶ咲 綾攦

はぁ…クソ面倒な任務だった…

コンコン

野ヶ咲 綾攦

ん?誰?

野ヶ咲 颯攦

僕だよ、お兄様!

野ヶ咲 綾攦

戻れ

野ヶ咲 綾攦

お前に要はない

野ヶ咲 颯攦

なんでー?

野ヶ咲 綾攦

前俺が言った事…全く響いてなかったんだね

野ヶ咲 颯攦

だって…

野ヶ咲 颯攦

僕…綾攦が好きだから…

野ヶ咲 綾攦

は?

野ヶ咲 綾攦

頭でも湧いてんのか?

野ヶ咲 颯攦

本当なの!!

野ヶ咲 颯攦

僕…女の子に生まれたかった…

野ヶ咲 颯攦

なんで…男の子になっちゃったんだろ…

野ヶ咲 颯攦

女の子のままだったら…

野ヶ咲 颯攦

綾攦を好きになっても…変じゃないのに…ッ…!

野ヶ咲 綾攦

颯攦はたまにヤンデレ気質がある

本当めんどい

任務の為に他の子と喋ると

「さっき楽しげに話してた子誰?」

って、目にハイライトが入らなくなる

なんで兄弟でしかも

男同士なのにヤンデレになるんだよ…

野ヶ咲 綾攦

お前…そう言う所いい加減直せよ

野ヶ咲 綾攦

…気持ち悪ぃな…

野ヶ咲 颯攦

……っ…

野ヶ咲 綾攦

……

だから俺は

颯攦のその性格を治す為に

冷たく対応してる

これで治るかは不明だが

束縛され続けるのは絶対に嫌だ

野ヶ咲 颯攦

…綾攦は…僕の事…嫌い……?

野ヶ咲 綾攦

野ヶ咲 綾攦

まぁ…この家族が嫌いだね

野ヶ咲 颯攦

…っ…!

野ヶ咲 綾攦

この家に俺の味方は居ない

野ヶ咲 綾攦

メイドさん達は優しくしてくれるが

野ヶ咲 綾攦

それ以外は大っ嫌いだ

野ヶ咲 颯攦

……うぅ…

これぐらい言っておけば

近づいて来ないだろ

野ヶ咲 颯攦

うぁぁぁぁ!!!

野ヶ咲 綾攦

!?

野ヶ咲 颯攦

なんで!!

野ヶ咲 颯攦

どうして!?

野ヶ咲 颯攦

なんで綾攦は!僕の事好きになってくれないの!?

野ヶ咲 颯攦

僕の何が嫌なの!?

野ヶ咲 綾攦

……っ…

嗚呼始まった…

颯攦は…

まぁ、暴れるんだよな…

本当めんどくせ

野ヶ咲 綾攦

全部だよ

野ヶ咲 颯攦

全部!?

野ヶ咲 颯攦

それ…僕の事ちゃんと見てから言ってるの!?

野ヶ咲 颯攦

綾攦は僕を見る所か…

野ヶ咲 颯攦

知ろうともしないじゃん!!!!

野ヶ咲 綾攦

……

本当面倒な弟

だが…そろそろ止めないと

野ヶ咲 颯攦

あぁぁ!!もう嫌だ!!!

野ヶ咲 颯攦

綾攦が僕の事を愛してくれないなら…

野ヶ咲 颯攦

見てくれないなら!!!

野ヶ咲 颯攦

僕なんか死んじゃえば良いんだ!!!

野ヶ咲 綾攦

やべ!

あいつ、何処から刃物を!?

仕方ない…あれを使うか

野ヶ咲 綾攦

ギュッ

野ヶ咲 颯攦

……っ…

野ヶ咲 綾攦

落ち着けよ

野ヶ咲 颯攦

綾…攦…?

野ヶ咲 綾攦

そうだよ

野ヶ咲 颯攦

……っ…

野ヶ咲 綾攦

てか…息荒いけど?

野ヶ咲 綾攦

また過呼吸になってんじゃん?

野ヶ咲 颯攦

……(๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)

野ヶ咲 綾攦

ハイハイ…ゆっくり息吸え

数時間後

野ヶ咲 颯攦

…すぅ…すぅ…(*˘˘*)

野ヶ咲 綾攦

……はぁ…

颯攦を元に戻す方法

それは

俺のハグ

野ヶ咲 綾攦

……このままじゃあれだし

野ヶ咲 綾攦

こいつの部屋に連れて行くか

颯攦の部屋

野ヶ咲 颯攦

……すぅ…すぅ…Zzz(。-ω-)

野ヶ咲 綾攦

はぁ…

野ヶ咲 綾攦

……寝てるし…行くか

ギュッ

野ヶ咲 綾攦

ん?

野ヶ咲 颯攦

綾攦…待って…

野ヶ咲 颯攦

行かないで…

野ヶ咲 綾攦

なんで?

野ヶ咲 颯攦

……このままだと…

野ヶ咲 颯攦

綾攦が離れていっちゃう気がして…

野ヶ咲 綾攦

…部屋に戻るだけだけど?

野ヶ咲 颯攦

嫌だ…!

野ヶ咲 颯攦

綾攦…今日ここで寝て…?

野ヶ咲 綾攦

なんでお前と添い寝しなくちゃならないんだ?

野ヶ咲 颯攦

お願い!!

野ヶ咲 颯攦

怖いの…

野ヶ咲 綾攦

俺の服を掴む颯攦の手は

小刻みに震えていた

この部屋でなんか怖い事でもあったのだろうか?

それとも怖い夢でも?

野ヶ咲 綾攦

……わかったよ…

野ヶ咲 颯攦

ほんと!?

野ヶ咲 綾攦

今日だけだからな

野ヶ咲 颯攦

やった…♪

俺は誘われるがまま、颯攦の隣へと入る

野ヶ咲 颯攦

…綾攦と一緒…嬉しい…^^*

野ヶ咲 綾攦

…くっ付くなよ

野ヶ咲 颯攦

良いじゃん…綾攦と寝れるなんて事ないんだし…(´∀`*)

野ヶ咲 綾攦

まぁ…それはそうだけどさ…

颯攦は横向きになって

俺の方を向きながら

眠りについた

正直な所

野ヶ咲 綾攦

(心の声)俺無しでも寝れたんじゃないか…?

と、心底そう思ったのだ

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