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生まれ変わりの英雄級

第2話 - 因縁

2023年06月07日

#異世界

#魔法

#オリジナル

#一次創作

ライル

ヒヒーン！馬車が止まる

御者

ドゥースタ王国に着きました。

オノバー

ありがとう。

御者

結構距離が離れていたため10ルーンお願いします。

オノバー

はい。

御者

確かに。

オノバー

御者、名前はなんて言うんだ？

御者

私ですか！？

バオマ

私の名はバオマでございます。

オノバー

バオマ....か。

バオマ

どうかなさいましたか？

オノバー

いや、折角だから馬車を頼む時は顔見知りの方が良くてな。

バオマ

そうでしたか。では、この紙をお納めください。この場所に連絡をよこして下さいましたら私が向かいます。

オノバー

うむ。今後もよろしく頼む。バオマ！

バオマ

ははぁ。

オノバー

お前とは気が合いそうだ。じゃあ、元気でな！

バオマ

オノバー様もお元気で！

オノバー

よし。早速鍛冶屋に行くか。

鍛冶屋に行く

鍛冶職人

いらっしゃい！鍛冶屋ローグへ！好きな物選んでいけよ！オーダーも可能だ。

オノバー

この店で1番高い剣はどれか見してくれないか？

鍛冶職人

1番高い剣はこれだが.....50000ルーンするぞ？

オノバー

なるほど強力魔法の土、炎、風、水、氷、聖、堕、雷の7属性が入っている。確かに50000ルーンにはふさわしいな。ありがとう。

鍛冶職人

おぉ。一目見てわかるたぁ。お前さん良い目を持っているな。この剣にはもう1つ特徴がある。それは魔力量が桁違いだということだ。ちなみに英雄級の1人リデイン様が愛用していた剣でもある。

オノバー

では100ルーンの剣はありますか？

鍛冶職人

100ルーンとなると、並力魔法が埋め込まれた剣になるが.....

オノバー

じゃあこの非売品を売ってくれないか？

鍛冶職人

いや、それは売れない。

オノバー

なぜだ？

鍛冶職人

この剣は昔は売っていた。だが、使っていた奴やその周りの人間は次々に死んでいってな。死神ティアニャル様が自ら造った物だから処分できなくてな。

オノバー

じゃあ大丈夫だな。

鍛冶職人

どこがだ！

オノバー

はぁうるさいな。100ルーン払うからこの呪われた剣を貰うって言ってるんだ！

鍛冶職人

それが出来ないって言っているんだ！この剣を持ったら死ぬんだぞ？それなのになぜ欲しい！

オノバー

100ルーン以上の価値があるからだ！

鍛冶職人

まず、これは非売品だ！

オノバー

あなたも考えてみてくださいよ。呪われた剣がここにあっても本来の力を使えないではないか。職人としてわかるだろ？自分が汗水垂らして造った剣が保管されたまんまだったら嫌だろ？

鍛冶職人

うむ.....

鍛冶職人

だが......

鍛冶職人

もしも死んでも恨むなよ？

オノバー

あぁ。ありがとう。

オノバー

(死神ティアニャルか。超久々に会ってみるか。)

オノバーは店を出た

オノバー

(この剣は魂之衰弱の効果がある。それで死んでいたんだ。だが、申し分ない。値段でいけば、70000ルーンはくだらないんじゃないか？とりあえずこの魂之衰弱のオーラを抑えるか。)

オノバー

よし。

オノバー

(他にスキルを持っているのか。どれどれ？不可壊は剣事態が壊れ無いスキルか。魔力吸収は魔力を自動的に吸収するスキルだが、魔力が枯渇した場合は所持者の魔力を吸収するのか気をつけないとな。
最後のスキルは魔剣強化.....剣を超強化する代わりに剣の中にある魔力を全開放する。なるほど。あと名前を見てみるか。「魔剣ティアニャル」.....そのまんまだな。)

オノバー

死神ティアニャル様よー。私と対話してくださいー。命を捧げても構いませんー

転移した

死神ティアニャル

なによ！今の棒読み！こっちが呼ぶつもりだったのに(((ﾎﾞｿ......

オノバー

ちゃんと願ったんだからいいだろ。

死神ティアニャル

あとさ〜。なんで私の造った剣をアンタが持ってるわけ？

オノバー

それより妾とか、じゃとか使わなくなったな。

死神ティアニャル

死神なんだから貫禄あった方がいいでしょ？だけど、アンタなら私のこと知ってるしいいかなぁ....って。というか！答えなさいよ！

オノバー

さっき買った。

死神ティアニャル

私、さっき見たから知ってるけどなんでアンタに渡るかねぇ.....

オノバー

知らん。

死神ティアニャル

まぁいいや。アンタなら使いこなすだろうし。

オノバー

というか。「魔剣ティアニャル」ってそのまんま過ぎるだろ。

死神ティアニャル

いいじゃない！そのまんまで！

オノバー

はぁ、変わらんなぁ。

死神ティアニャル

そりゃ。たった16年じゃ〜ねぇ。

オノバー

そっか。

死神ティアニャル

なによ〜。さっきから素っ気ないじゃない！

オノバー

いいだろ。こっちの方が話しやすいんだ

オノバー

そういえばお前ってどれぐらい強いんだ？

死神ティアニャル

お前って.....一応死神なんだからね！？まぁいいわ。私は生まれ変わり前のアンタより物凄い強いわよ。分析しても構わないわ。

オノバー

嫌だ。

死神ティアニャル

なんでよ。

オノバー

なんか....分析したら負けた気がするから.........

死神ティアニャル

は！？

死神ティアニャル

試合の時とか普通に使ってたじゃない！

オノバー

あれは....違うだろ？

死神ティアニャル

一緒でしょ！

オノバー

まぁそれが聞きたかっただけだ。じゃあな。また会おう。

オノバーは転移した

死神ティアニャル

それだけだったのか......寂しいな。今すぐ引っ張りあげても良いけどそれはなんかなぁ。とりあえず寝るか！

場面が変わる

オノバー

(ティアニャルのあの口調からすると最低でも5倍だな)

オノバー

とりあえず、城の警備に行くか。

王国の城の中に入る

オノバー

前より広くなってないか？

オノバー

(そういえば。俺が前居た時代と今の時代、どれぐらいの間が空いているんだ？それも聞けばよかったな)

オノバー

よし。サイレントフィールド。死神ティアニャル様よぉー。私と対話してくださいー。命を捧げるのは嫌だけど。

転移した

オノバー

ざっつだなぁ。

オノバー

あれ？アイツは。

死神ティアニャル

ｳｩﾝ.....

オノバー

寝てるな。承諾するとじゃなかったのかよ。いや、承諾制であってるだろうが。コイツのことだ。承諾にしっ放しなんだろう。

オノバー

静かにしていれば、清楚で綺麗なんだがな.....

オノバー

とりあえず......

コン！ (剣の平らな所で頭を打つ)

死神ティアニャル

にゃあ！痛たたた.....

オノバー

ふぅ。起きたか。

死神ティアニャル

なんの用よ！

オノバー

いや、俺が前生きてた時代と今の時代はどれだけ間が空いてるのかと思ってな。

死神ティアニャル

ざっと40年よ。

オノバー

40年か。40年であんなにも変わるんだな。うん。ありがとう。じゃあ、帰るわ。

死神ティアニャル

たったそれだけで私の睡眠を妨げたの？くっ許さないわ！

オノバー

いいだろ。というか承諾ずっとされてるから普通に入れた。なのでお前が悪い。

死神ティアニャル

うるさいわよ！それ以上言うと私の鎌で切り裂くわよ？

オノバー

すまん。

死神ティアニャル

武力行使が1番ね。

オノバー

だが、こっちも本気でやればそっちも無事じゃないだろ？

死神ティアニャル

まぁ。確かにそうだけど.....強者之風格がある訳だし。

オノバー

いつか。俺はお前を越してやる！

死神ティアニャル

無理よ。人は神を越せない。

オノバー

いや！越せるさ！

死神ティアニャル

そんな訳がないじゃない！人間と神の間で生まれた子供でさえも越せないのよ？

オノバー

じゃあ。見てろ。俺はいつか。神を越すところをな！

オノバー

じゃあな！

死神ティアニャル

ちょっと！

転移した

オノバー

(40年....か。もしかしたらドゥルドゥ・ギラーと俺を殺したやつがまだいる可能性もあるんだよな！)

兵士長

貴様が少し前に介入したオノバー・ウィネー・レイクだな！私の事は兵士長と呼ぶがいい！

オノバー

すみませんが兵士長。兵士長と言っても沢山いるのでは？

兵士長

この王国の兵士のことについて何も知らんようだな。ここの兵士は戦闘部隊、防衛部隊、特殊部隊の3つにわかれており、そのうちの戦闘部隊の全10小部隊の1つ。貴様は7小部隊に配属された！そこでの兵士長だ！

オノバー

なるほど。

兵士長

とりあえず訓練だ！最初は私と一騎打ち！魔法の使用はありだ！

訓練場に着く

兵士長

フンッ！

オノバー

(詠唱無しで強化か。今まで戦ったやつよりかは少し強いようだ)

兵士長

強化しないのか？じゃあ行くぞ！

兵士長

フレア・フレアアロー！
ウィンド・ウィンドカッター！
ダーク・ダークブラインド！

オノバー

(おっと。流石、兵士長だ。俺の並力魔法で倒せるぐらいのレベルだ)

オノバー

忍・効果発動！

兵士長

なんだ？その魔法は？

オノバー

(正直に言うのも良いが、騙すのもありか。「敵を欺く前に、味方から」というもんな。)

オノバー

これは脚力向上と聴覚向上、ファントムを合わせた物です。

兵士長

素晴らしい！その若さで強力魔法が使えるとは！ではこちらも本気で行こう！召喚・上位精霊ドルイドマンサモン！

上位精霊ドルイドマン

アースコントロール・アースクエイク

オノバー

地震.....！

兵士長

じゃあ終わらせよう！転移・ワープ！

兵士長

ライトニング・イクイプメントオブライトニング！雷速斬！

オノバー

少々実力を見誤っていたようだ.....

オノバー

だが！

オノバーは雷速斬を受け止める

兵士長

見事だ！だが！俺以外にもいるんだぞ！

上位精霊ドルイドマン

アースコントロール・アースウォール

オノバー

なるほど！

オノバー

(忍の効果発動したが使っていなかったな)

オノバー

はっ！

兵士長

むっ！なんだ？遅く見えるぞ。これは！ドルイドマン！

上位精霊ドルイドマン

了解した。

オノバー

霊、妖、聖、悪、魔の五要素で考えると選ぶべきは！

オノバー

イビルクリエイト・妖属性砲弾！

上位精霊ドルイドマン

ｶﾞｷﾞｺﾞｺﾞｺﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ！

ドルイドマンが消滅した

兵士長

ドルイドマンが一撃で！？

オノバー

お遊びはもう終わりだ。

オノバー

転移・ワープ！

オノバー

真似をしてやるさ！ライトニング・イクイプメントライトニング！雷速斬！

兵士長

身体硬化！

オノバー

残念！後ろですよ！

兵士長

なにっ！ぐぁぁぁぁ！

兵士長

強いな...お前を兵士長にしたいぐらいだ。しかも本気じゃないだろ？見事過ぎる。

オノバー

お褒めに預かり光栄です！

兵士長

いや、そういうのは良い。気軽に俺の事はビエル・サーフ.....ビエルと呼んでくれて構わない。

オノバー

え、じゃあ。ビエルさん！

兵士長ビエル

フッ。しばらくはそれで構わんさ。だがいつかは呼び捨てで呼んでもらうぞ？

オノバー

えぇ........

兵士長ビエル

そんなに嫌そうにするなよ。お前は俺なんかよりずっと強い。なんなら戦闘部隊総兵士長ヒューマ・グルーズより強いかもな。まぁ、俺の上司だからこんなことそんなに言えないが......

オノバー

そんなになんだ.......

兵士長ビエル

そうだ。お前用の訓練思いついたぞ！

オノバー

俺用？

兵士長ビエル

お前は訓練せずともめっちゃ強い。

オノバー

おう？

兵士長ビエル

だから大勢と戦ったらいいんだよ。

オノバー

は？

兵士長ビエル

だからぁ。最近の兵士は弱いからお前が指導してくれないか？ってことだ。

オノバー

ビエルさんがやればいいんじゃないのか？

兵士長ビエル

そう簡単には行かん。俺でもせいぜい70人程度だぞ？だが、お前。オノバーなら500人.....いや、1000人はいける見た。

オノバー

買い被り過ぎですよ。

兵士長ビエル

必ずいけるさ。

オノバー

とりあえず断ります。

兵士長ビエル

じゃあ。やりたくなったら俺に言えよ？

オノバー

まぁ。はい。

兵士長ビエル

こんな反抗してくる兵士は我が国で初めてかもな。俺じゃなかったら打首だったぞ？

オノバー

大丈夫ですよ。そこら辺は人を選んでます。

兵士長ビエル

ほんとかねぇ？まぁいいや。とりあえず城に戻るか。

オノバー

はい！

城に戻る

オノバー

そういえば、この国の王はなんという名なのですか？

兵士長ビエル

国王か？国王の名は.....

誰かの足音が聞こえる

兵士長

ッ！

兵士長ビエル

国王陛下！如何様の要件で？

オノバー

(国王の名が聞こえなかったが、後でいいか。とりあえず顔さえ見ればそれでいい。さて、どのような顔なんだろうな。)

オノバー

(ッ！少し老けたがわかる！こいつは！ドゥルドゥ・ギラーだ！何故こいつが！国王に！？)

国王ドゥルドゥ・ギラー

ビエル・サーフか。いや、私の友人の子がここに配属されたと聞いてね。

兵士長ビエル

失礼ですが名は？

国王ドゥルドゥ・ギラー

オノバー・ウィネー・レイク.....だったかな？

オノバー

(ッ！俺！？ドゥルドゥ・ギラーの友人の子だと！？こいつが友人と呼べるやつは同じ裏社会の人間だけだろう。それで考えろ。なにか役に立つかもしれない........)

兵士長ビエル

そうでしたか！オノバー・ウィネー・レイクは私の隣に居る者です！

国王ドゥルドゥ・ギラー

ほほう、そうであったか。確かにアイツに似ておる。お前の父には命を助けられた恩がある。何かあれば私の部屋に来るが良い。

オノバー

(恩人？それと私の父の名はリバーというのか。かなり重要になってくるなだろう。もしかしたら俺の首を刎ねたやつかもしれん。だがそれよりもコイツは前世の俺の家族を殺した胸糞悪い殺し屋だ。絶対殺す。今は抑えとくがな)

オノバー

承知致しました。

国王ドゥルドゥ・ギラー

そんな難くならなくてもよいぞ？普段の喋り方で良い。

オノバー

では分かりました。

国王ドゥルドゥ・ギラー

それで良い。顔合わせに来ただけなのでなでは私はこれにて。

兵士長ビエル

はっ！

ドゥルドゥ・ギラーはそこから立ち去った

兵士長ビエル

オノバー！お前凄いな！国王の部屋に入れるぞ！あそこは一部の者しか入れん！

オノバー

そうなのですか。

兵士長ビエル

あまり嬉しくなさそうだな。

オノバー

少し体調が悪くて。

兵士長ビエル

そうかしっかり休めよ！

オノバー

ですが.......

兵士長ビエル

ん？

オノバー

ビエルさん.......いや！ビエル！さっきの話にあった訓練.......引き受けていいですか？

兵士長ビエル

やる気になったか！俺は関心したぞ！じゃあ、明日までには準備しておく！というか呼び捨てで呼んでくれた！今後も呼んでくれ！オリバー！

オノバー

了解です。

オノバー

(しっかり訓練してドゥルドゥ・ギラー。お前が俺の家族にした仕打ちのようにお前を無惨に殺してやるよ.......！)

第2話終わり

おまけ①

兵士長ビエル

皆、兵士長レベルになると自分で上位精霊などを自分で創れるようになるぞ！俺の創った上位精霊ドルイドマンは基本無口だが最低限の会話はしてくれるぞ！

兵士長ビエル

素っ気ないけどな。

兵士長ビエル

生まれ変わりの英雄級の豆知識！

兵士長ビエル

俺との戦闘で出てきた五要素の霊、妖、聖、悪、魔の弱点と得意なものは。

兵士長ビエル

霊属性は魔属性に強く、妖属性に弱い。妖属性は霊属性に強く、魔属性に弱い。聖属性は悪属性に強く、悪属性に弱い。悪属性は聖属性に強く、聖属性に弱い。魔属性は妖属性に強く、霊属性に弱い。

兵士長ビエル

と言ったところだな。わかったかな？

兵士長ビエル

召喚・上位精霊ドルイドマンサモン！よし！ドルイドマン最後に皆に......なんか言ってやれ！

上位精霊ドルイドマン

次回をお楽しみに

兵士長ビエル

え？それだけか？とりあえず！

兵士長ビエル

バイバイ！

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ライル

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