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翌朝、私は少し早く学校に着いた。
理由ははっきりしている。
┈┈┈┈ 大夢くんに会える時間が、少しでも長くなるから。
まだ生徒が少ない教室は静かで、窓から入る風がカーテンをふわりと揺らしていた。
カバンを机に置いた瞬間。
稲尾 大夢
思っていたよりずっと近くから声がした。
振り返れば、そこには大夢くんが立っていた。
寝ぐせの残る黒髪、少し寝ぼけたような目。
その全部が、どうしようもなく好きだと思ってしまう。
仲庭 乃彩
稲尾 大夢
大夢くんは私の席に歩み寄って、少し身をかがめた。
距離が近い。心臓が落ち着いてくれない。
稲尾 大夢
仲庭 乃彩
稲尾 大夢
稲尾 大夢
仲庭 乃彩
そんなことを言われて、平気でいられるわけがない。
稲尾 大夢
照れたように言う大夢くん。
┈┈┈┈ 会いたかったのは私だけじゃなかったの?
そんな期待が胸の奥で小さく灯る。
でも、気持ちを伝える勇気なんて、まだ持ってない。
始業のチャイムが鳴り、教室が一気に騒がしくなる。
大夢くんは席に戻る前に、小さく手を振った。
稲尾 大夢
仲庭 乃彩
その「また」の一言だけで、放課後までの時間が特別になる。
┈┈┈┈┈ もっと話したい。
┈┈┈┈┈ もっと笑ってほしい。
そんな想いが胸であふれていく。
けれどその放課後、私は初めて気づくことになる。
会いたい気持ちは、いつも叶うわけじゃない。
帰り支度をしていた私の前を、聞き覚えのない柔らかな声が通り過ぎた。
?
淡い色の髪の女の子。
大夢くんの隣で微笑む横顔。
その姿を見た瞬間、胸の奥がぎゅっと縮まった。
この気持ちは一体なんだろう。
はじめて感じる、不安のような、痛みのような ┈┈┈┈
会いたいだけじゃどうにもならない日が、今日から始まるのかもしれない。
ぷろふぃーる⋈*.。
名前 枝國 愛子 エダクニ ナルコ 誕生日 9月20日 好 おしゃれ 可愛いもの 動物 果物(毎日食べるほどの大のイチゴ好き 嫌 虫(Gを見たら発狂の嵐 お化け 勉強(なかでも理科 性格 はたから見たらぶりっ子と思われがちだけど、実はぶりっ子じゃない