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⚠︎わんく⚠︎
赤この 高校2年生×高校3年生
ゐ白
ゐ白
ゐ白
ゐ白
木葉
木葉
赤葦
赤葦
木葉
木葉
某土曜日のこと。本来なら普段通り部活がある時間帯なのだが、
今日は体育館の点検があるらしく、室内スポーツの部活動は中断を余儀なくされている。
急に入った休みに予定が入ることはあまり無いのだけれど、 今日は気付いたら、なぜか赤葦に勉強を教えることになっていた。
木葉
木葉
赤葦
赤葦
他愛無い会話をしながら、ゆるゆると進捗を進めていく。
時計の短針がちょうど4に差し掛かった時、赤葦がぽつりと言葉を落とした。
赤葦
赤葦
木葉
木葉
不思議だと思いつつ、悩み事かなーなんて、呑気に構えて水を含んだ瞬間だった。
赤葦
赤葦
木葉
突拍子の無さすぎる話題に、思いっきり水を吹き出す。
赤葦てめえ、小声で『うわ汚っ』て言ってんの聞こえてんだよ、ふざけんな。 どう考えてもお前のせいだろうが。
木葉
赤葦
赤葦
木葉
木葉
赤葦
赤葦
赤葦
木葉
赤葦
赤葦
木葉
赤葦の言葉に、なんとなくほろ苦い気持ちになりながら顔を顰める。
俺にも、他のレギュラーメンバーにも、彼女が居たことはちらほらあった。
けれど、週末は言わずもがな、朝も放課後も長期休みでさえも、 俺らはとにかくバレー、バレー、バレー。
彼女と過ごす時間など無いに等しく、結局最後には 『付き合ってるのか分からない』とかいう理由でフラれるのがオチだ。
木葉
赤葦
赤葦
赤葦
木葉
こくり、と少々気まずそうに赤葦が頷く。
恐らく巻き込まれたに過ぎないであろうコイツのことを思うと、 健気で涙が出てきそうだった(もちろん比喩である)。
木葉
赤葦
赤葦
木葉
木葉
木葉
赤葦がこの話題を持ちかけた時から、純粋に気になっていた疑問を投げかける。
エースとセッター。ポジション的にも互いのことはよく知っているだろうし、 木兎は赤葦を芯から信頼しているように見える。
赤葦もめんどくさそうな顔をしながら、結局は木兎を甘やかしてしまうきらいがあるので、
お似合いな気がしなくもない。
赤葦
赤葦
木葉
赤葦
赤葦
木葉
木葉
赤葦
木葉
木葉
木葉
さりげなくそう言うと、意外だというふうに、赤葦の目がちょっと見開かれた。
いつもは可愛げの無い後輩だが、こういうところは可愛らしいな、と思う。
赤葦
木葉
木葉
木葉
木葉
赤葦
赤葦
赤葦
木葉
赤葦
言われてみて、エプロンを付け台所に立つ赤葦を想像してみる。
…ダメだ、合宿の記憶が邪魔して殺人鬼の手付きで包丁を振り翳すビジョンしか見えない。
木葉
木葉
赤葦
木葉
これまた珍しく赤葦がノッてきたので、つられて返してしまったけれど、
タイミングのせいか少し気恥ずかしくて、見つめ合ってくすりと笑い合う。
赤葦
木葉
赤葦
木葉
木葉
木葉
木葉
なるべく細かい想像はしないように気を付けながら、なんとなくで無理だな、と判断する。
当たり前だが俺は挿れる側しか経験したことが無いし、
赤葦が性的快感でよがっている様子を思い描けるほど、想像力が豊かな部類ではないので。
木葉
勝手に気恥ずかしくなってテーブルの方を見やると、
顎に指を添え、じいっと床を見つめながら真剣に考え込んでいる赤葦が目に映った。
…あぁ、俺より本気で考えてるヤツがすぐそこに居たわ。
赤葦
赤葦
木葉
木葉
木葉
急に褒められたのにびっくりして、少し跳ねてしまった己の心臓を呪う。
木葉
木葉
木葉
どこぞのナルシストかという話である。
赤葦
赤葦
木葉
すると、会話の段落を見計らったかのように、俺の携帯がピロン、と鳴る。
木葉
赤葦
木葉
木葉
赤葦
木葉
赤葦
木葉
赤葦
赤葦
木葉
赤葦
赤葦
木葉
木葉
了承して伸びをすると、赤葦の口元が嬉しそうに少しだけ緩んで、 密かに、やっぱり可愛いなコイツ、と呆けてしまった。
顔が良いって罪だと思う。
俺の顔が綺麗やらなんやら言ってたけど、実際モテるのは圧倒的に赤葦の方だし。
木葉
木葉
レギュラー陣の中で、一番赤葦を可愛がっているであろう俺が言うのも何だけれど。
木葉
そんな思考の泡を浮かべながら上着を羽織っていると、 赤葦がふと、何かに気付いたように視線を上げた。
赤葦
木葉
赤葦
木葉
動揺して、肩に掛かりかけていた上着が手首までずり下がる。
唖然とする俺をよそに、当の本人は荷物を纏めながら、 なんでもないみたいな顔で淡々と言葉を紡いでく。
赤葦
赤葦
赤葦
木葉
そしたら、さっきまで平坦だった赤葦のまっくろな瞳が、
きらり、と光った気がして。
赤葦
赤葦
木葉
鋭い眼光と、バッチリ目が合う。 平凡な日常を切り取ったような雰囲気は、もう無い。
だって、ーー赤葦が微かに目を細めて、意地の悪い笑みを浮かべているから。
ああコイツ確信犯じゃんって、確信しちゃったから。
木葉
木葉
木葉
下品な物言いに対する不快感と、視線をがっちりロックオンされている恐怖と、
その眼の奥に揺れる熱…のようなものを垣間見てしまった高揚。
それら全てが胸の一点に集中して、心臓がばくばくいってる。
まるで、梟に追い詰められた鼠のようだ。
赤葦
木葉
赤葦
赤葦
赤葦
赤葦
赤葦
赤葦
つづかない