オンボロ寮
学園長
…
学園長
本当に、ここでよろしいんですか?
ユリシア
はい
ユリシア
ごめんなさい、わがままを言ってしまって
学園長
大丈夫ですよ
学園長
よくよく考えたら、男性だらけの寮に入れようなんてダメですし
学園長
何か、不便が有れば言って下さい
学園長
それでは
ユリシア
…
ユリシア
(よかった、なんとか喋れた…)
ユリシア
にしても、ボロボロ
ユリシア
いちいち、学園長さんに言うのは良くないよね
ユリシア
(魔法使おうかな?)
ユリシア
(どうせ、私だけだしいいよね)
ユリシア
よし、綺麗になった
ユリシア
これで最低限は暮らせる
ユリシア
…
ユリシア
(頑張って、勉強しなきゃ)
ユリシア
(メリシアに置いてかれる、
なんであの子は優秀なんだろ)
なんであの子は優秀なんだろ)
ユリシア
(水色の目だから?水色の髪だから?いや、違うあの子自身がすごいんだ)
ユリシア
(メリシア、なんで生まれたの?
生まれなければ私は比べられないのに…)
生まれなければ私は比べられないのに…)
ユリシア
ハッ
ユリシア
(私なんてことを!メリシアは悪くないのに、…)
ユリシア
…
ユリシア
嫌いボソッ
この時初めて、ユリシアは 口に出して言った言葉
しかし、彼女は自分が何を言ってのかは気づかない