半分コ。

昔から俺らは何でも半分ずつで分け合っていた。

どうしてそうなったのか、なんて覚えてないけど 今でも続けている。

ま、好きな人と共通の何かをずっと続けられるって 幸せな事だけど。

そう言って自然と互いの買ったものを 半分にして渡す。

俺らの買うものはいつも決まって同じ。

じゃぱぱが明太子パンで俺がコンビニで よく売られているチキン。

いつも同じものを食べても飽きないのは、きっと

じゃぱぱの美味しそうに食べる笑みに味を 奪われているから。

じゃぱぱの中で半分こは特別なものなのかな。

いつも「あげるよ」と言っても頑なに断ってくるし。

そんなに明太子パン好きなら、一つ丸ごと 食べちゃって良いのに。

そんなことを思いながらパンをかじる。

俺は明太子があまり好きではないけど、何故か ここのコンビニの明太子は食べられる。

じゃぱぱがハマるだけはあるのかもしれない。

友達なんて必要なのだろうか。

どうせ、俺の事を助けてくれるわけでも 一緒にいてくれるわけでも無いのに。

そんな不確定なものが大切なのか？

じゃぱぱと居るときの方が楽しいし。

誰も俺と友達なんてなってくれないだろうし。

だから、俺にはじゃぱぱだけで十分。

じゃぱぱだけ一緒にいてくれたら、別に 他はどうでも良い。

どんだけ苦しくても、耐えていられる。

じゃぱぱと別れて、教室へと進む足が止まる。

でも、入らなければならない。

教室という名の戦場に。

バシャン

昔からそうだった。

男子には嫌われるけど、女子には好かれた。

教室ではいつも俺のせいで男女で揉めている。

これは俺の容姿のせい。

人並みには整った自分の姿。

昔は自分の容姿が好きだった。

でも、この容姿のせいで嫌われてからは 自分の容姿が嫌いだ。

もちろんじゃぱぱには、嫌がらせをされていることは 言っていない。

だから、じゃぱぱにとってこの状況は本当に 意味がわからないだろう。

言ってしまえばじゃぱぱに迷惑が掛かる。

それだけは絶対にダメだ。

黙って、誤魔化して、自分だけ傷付けば良いんだ。

じゃぱぱが半分に分け合うことにこだわってた理由が今ようやく分かった。

じゃぱぱはずっと俺の味方で居てくれるんだ。

正直に話してしまおう。

俺らはどんな時も分け合って生きていくんだから。

ずっと一緒に居るって、そう言ったのに。

何でも半分にしあうんだろ？

俺の寿命の半分をあげるから。

なんなら、半分以上をあげるから。

また笑顔で俺のそばに居て。

お願いだから。

愛してるって言わせてくれ。

そう言って渡されたのは何度も食べたことのある 明太子パンだった。

一口、一口とかじる。

今までは食べられたのに。

じゃぱぱと一緒に半分にして食べられていないから、 味をしっかり感じてしまう。

「早く分け合おうよ、。」

私結ばれないお話ばっかり書いてますね

ちょっと見直したらそればっかでびっくりしました🙄

あと、NLのお話の件なんですけど

戦争中のお話、時間空いて忘れちゃったので

全く違うお話になりました、

すみません🙇‍♀️

1話をもう投稿しましたので、私のフォロー中から 読みに行って貰えると助かります!!

同時進行でBLのお話もちゃんと考えてるので 安心してください👍🏻

もちろんゆあじゃぱです

じゃバイバイ👋🏻