タイトル 【 兎のお話 】 ・二反田家の過去編 ・結愛視点です。 ・激重ストーリー(多分) ・暴力、流血、汚い描写や暗い描写ばっかです ・とにかく二人とも可哀想 ・少し暖かい描写あり 3タップ開始
小さい頃から恵まれなかった
私は、生まれた時から才能があったらしい
幼稚園でも、学校でも、近所でも、周りがずっとずっと、そう言い続けていた。
「完璧者」だって。
そんな事が噂になっていたある日の夜、 私はベッドでぐっすり寝ていたが、目が覚めてしまう
そして飲み物が飲みたくなり、リビングで水を飲みに行こうとベッドから出て、そのままゆっくりと、とぼとぼリビングまで歩いた
🐇 ┊二反田 結愛
そして私がドアの部を掴んだ時、 リビングから親の声が微かに聞こえた
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
私は話している事が何か気になってしまい、ゆっくりとドアに耳を寄せ、耳を澄ませた
__あんな会話、聞かなければ良かったかもしれないがな
ねぇお父さん? 結愛はやっぱ、才能があるのよ。
まぁ、そうだなぁ… それがどうしたんだ?
私、あの子なら医者とかなれるんじゃないかなって!
🐇 ┊二反田 結愛
医者かぁ…けれど、結愛だって苦手な事とかあるんじゃないか?
そうなのよ。だから、これからは色々学んでほしいのよ!
学ぶ?
えぇ、塾に通わせて、家事の手伝いとか、運動とか…基本的な事はすぐ学ばせたいって言うかー…
🐇 ┊二反田 結愛
ほーん…まぁ、いいんじゃないか?
彼奴ならそれぐらいできるだろ!
そうね!あの子はきっと恵まれた子のなのよ…完璧という魂からできたんじゃない?
なんだそれは!ははは!
🐇 ┊二反田 結愛
私は固唾を飲み、そっと自分の部屋に戻った。
水は飲みたかった。けれど、やっぱ辞めた
7月の1日、弟が生まれた
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
母は私の方に弟を見せた。
小さい手、小さい体 か弱そうな表情
そして__
🐇 ┊二反田 結愛
何故か一瞬、そう頭の中で思ってしまった
弟はすくすく育ち、身長も伸びて、喋れる様にもなった
💫 ┊二反田 優星
二反田の母
弟の名前は優星になった。
星の様に輝く、優しい心を持って欲しいと言う意味で付けられたらしい
🐇 ┊二反田 結愛
そして、優星が生まれてから 私はあまり構ってはもらえなくなった。
あと、優星が生まれる3ヶ月前に親が話していた、塾に行かせ、家事を手伝ってもらい、運動はしっかりしてもらう、そんな事が現実に起きた
塾は週3、運動はいつも行くことになった。家事はほとんど私がやっていたと言っていいと思う。
だけど彼奴は__
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
ただ遊んでいるだけ
うざったくて目にも入れたくなかった
__親なんて嫌いだ
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
けど、此奴は私が嫌いだなんて事を知らず、遊ぼうとねだってばかりだった
完璧者なんて思っていない、ただ兄として接してくれていた
けど、そんな優星が大嫌いだった
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
優星はいつも諦めない、ずっと遊びたいとねだってきていた
馬鹿馬鹿しい、そんな事を続けているなら少しは私の手伝いをすればいいのに
なんて、少し思っていた。
____そしてある日の事、事件が起きた
💫 ┊二反田 優星
二反田の父
二反田の母
夕ご飯を家族で食べていた時 私は口の中に異変を感じた
🐇 ┊二反田 結愛
味がしない
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
そしてその時すぐ自覚した
あ。 味覚無くなったんだ
と
私が中学生になった頃
また事件が起きた
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
私が起き上がった瞬間、目の前がグラッと回った。
まるで宇宙にいるかの様に、グルグルしていた
そのうえ、今にでも口から何かが出そうなくらい、吐き気もした
🐇 ┊二反田 結愛
私はその日、 今日は本当に学校に行けない と、説得して、学校には行かなかった
そしてまたある日の事、事件が起きた
🐇 ┊二反田 結愛
髪の毛が少し白くなっていた
私は髪を染めてなんかいないし、誰かの悪戯か?
そんな事を考えていたが、どうでも良くなり考えるのを辞めた
そんな事があり2年後
私は14歳、優星は9歳だった頃 私は小さい頃の様に、夜に喉が渇いてしまった。
なので、そのままリビングに向かった
🐇 ┊二反田 結愛
私がドアを開けようとした時、親の声がした
🐇 ┊二反田 結愛
私はどうしても気になってしまい、耳をドアに寄せ、耳を澄ませた__
あの子、使えないわよ
🐇 ┊二反田 結愛
うーん…どうするか…
優星、あの子は頭が悪すぎるわ…
小学校で上手く行ってないらしいわよ…
……
🐇 ┊二反田 結愛
…まぁ、考えても仕方ない事だ!
それに…俺達には結愛がいるからな!
…そ、そうね! まぁ、優星は……失敗作みたいなものね!
🐇 ┊二反田 結愛
私はその場からすぐ離れた
__親なんて嫌いだ 大嫌いだ
🐇 ┊二反田 結愛
昨日の会話が頭に残ったままで、朝を迎えた。
全く寝れなく、天井を眺めていた
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
私だけしか居ない部屋で ボソリと苦しそうな声でそう言った
🐇 ┊二反田 結愛
こんな生活が始まってから、もう16年経った
優星は中学生になり、私は高校生になった
それでも苦しい日々、苦しい日々 息が詰まる様な空間で過ごしている様だった
私の髪は白くなり、前よりくまも増えた。 親は髪を染めたなど勘違いしていた。
優星はそれなりに努力をして、勉強は頑張っていた
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
最近は私に勉強を教えてほしいとねだる様になった
親に教えてもらえと言っても、どうしてもお兄ちゃんが良いとごちゃごちゃ言うばかりだった
まぁ、仕方なく、私は優星に教えていた。
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
💫 ┊二反田 優星
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
居心地がいい。
こんな幸せをずっと願っていた
弟だけは生かしておきたい
だなんて、馬鹿げた事を__
…ほんとに?
ガタンッ
🐇 ┊二反田 結愛
親が死んでいた
リビングは赤く染まり、血が塗りたくられた様だった
🐇 ┊二反田 結愛
私は驚き腰を抜かした
けど____
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
死んだ、死んだ死んだ死んだ!!
コイツらが死んだ!!
今まで心の奥底で思っていた事が現実になった!!!
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
私は今まで言いたかった言葉を全部言い捨てた。
何故親達が死んだのかも分からずに__
ガタッ
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
音がした方を見た。 そこに居たのは弟の優星だった
汗が頬を通り、今にでも泣き出しそうな顔でこちらを見ていた
💫 ┊二反田 優星
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
私は自分の手を見た。
____血が付いたカッターを持っていた
汚く汚れていた血塗れの手、服や顔に沢山ついた血
あ、そうだ
殺しんだ
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
目指したいもの__
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
二反田の父
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の父
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の父
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
二反田の母
二反田の母
二反田の母
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
違う
私はそんな事望んでない
何で私は
何で、
何で?
何で______
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の父
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の母
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
二反田の父
二反田の母
🐇 ┊二反田 結愛
ザシュッ!!
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
私は優星の方を見た
優星は体が震えており、まるで兎の様だった
💫 ┊二反田 優星
💫 ┊二反田 優星
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
🐇 ┊二反田 結愛
💫 ┊二反田 優星
絶望に塗りたくられた様な そんな表情だった
優星は震えも止まり、目を見開いて居た。
🐇 ┊二反田 結愛
🐇 ┊二反田 結愛
私はそう言い、家を出た
雨が降っていた
床に弾く雨の音が、心地良かった
🐇 ┊二反田 結愛
??
🐇 ┊二反田 結愛
誰かに話しかけられた
優しく、だが何処か偽りの様な声
声が聞こえた方向を見た。 その所に居た人は__
🌒 ┊緑陰 志伸
霧に包まれた、月の様な人だった
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ちなみに、7月1日の誕生日星はメブスタで、情に厚い正義らしいですよ
コメント
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家の中で、結愛さんは優星さんと居られる時間を居心地がいいと思っていたのに、結愛さんの悩みの原因だった両親のせいでこんなことにまでなってしまうというのが悲しい… 幸せになってほしいです…😢