テラーノベル
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教室の窓際に座る志原慎 ペン先が走る音に合わせて、 慎の集中力は深まっていく。 友達と呼べる存在はいない。話す必要もない。 必要なのは、ただ完璧にやることだけ。
休み時間になり、隣の席に座る高瀬陸は、 退屈そうに机にもたれていた。
暇を持て余した陸は、慎をじっと観察する。 そして、慎の机を軽くトントンと叩いた。
高瀬陸
陸の声に、慎はほんの一瞬だけ視線を上げる。 冷たい瞳が、陸を見返す――だが言葉は発しない。
高瀬陸
陸は小さくため息をつき、 慎のノートをチラッと覗き込む。
高瀬陸
慎は答えず、ペン先を動かし続ける。
陸は楽しそうに微笑んだ。
陸の心の声 神席引いちゃった笑
陸が楽しそうに微笑んだ瞬間、 慎は心の中で小さく呟いた。
慎の心の声 なんなんだ、こいつ….
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