コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
⎯⎯目が覚めると、部屋にいた。
机と椅子だけがある、窓のない部屋。
ルリ
そこは見覚えがなく、やたら静かだった。
気味が悪い程に、静か。
聞こえるのは自身の呼吸音のみで、何の情報も得られそうにない。
一応、出入口らしき扉を開けようと試みるも
当然のようにビクともしない。
仕方なく私は直前の事を思い出してみる事にした。
ルリ
教師
教師
女子生徒
女子生徒
女子生徒
『ありがとうございましたー。』
挨拶の直後、教室はいつもの喧騒に包まれる。
私もいつも通り帰宅の準備をしていた。
ミユキ
ルリ
ミユキ
ルリ
ミユキ
この子はミユキ。
中学の頃に仲良くなって以降、 一番の仲良し。
運良く高校も同じ学校に行けて、 クラスも同じになれた。
それからは毎日、 朝から帰りまで一緒に行動してくれている。
ルリ
ルリ
ミユキ
ミユキ
ルリ
ミユキ
ミユキ
ルリ
ミユキ
ルリ
ルリ
ミユキ
ミユキ
一つ頷けばマフラーを首に巻き、 扉へと向かう。
いざ出ようと扉に手をかけた時、
私が開けるよりも先に扉は開いた。
目の前にいたのは……
ツツミ
ミユキ
ミユキ
ルリ
ツツミは私の幼馴染。
クラスは違うけど、 何かと理由をつけては遊びに来る。
ツツミ
ミユキ
ツツミ
ミユキ
ルリ
ツツミ
ツツミ
ツツミ
ミユキ
ツツミ
ルリ
ミユキ
ルリ
ルリ
ツツミ
ツツミ
ルリ
ルリ
ツツミ
ツツミ
ミユキ
ミユキ
ツツミ
ルリ
ツツミ
ミユキ
ルリ
ツツミ
ミユキ
ルリ
そんな雑談をした後、チャイムの音が鳴り響く。
下校時刻だ。
ミユキ
ミユキ
ルリ
ツツミ
ツツミ
ルリ
ミユキ
ツツミ
ツツミとはそれで一旦別れた。
ミユキ
ミユキ
ルリ
ルリ
ミユキ
ミユキ
ルリ
いつも通りミユキと雑談しながら下駄箱までやってくる。
すると、どこからか着信音のようなものが鳴った。
反射的に自身のスマホを確認するも、 私のものではない。
ミユキ
ミユキ
ミユキ
ルリ
ルリ
ミユキ
どうやら音の発信源はミユキのようで、 しかも電話のようだった。
人の迷惑にならないようになのか、 人気のない階段室へミユキの姿が消えていく。
⎯五分、
⎯⎯十分、
通話は案外長く、待つ事に飽きた私は近くの掲示板でポスターを眺めていた。
ルリ
ルリ
そこまでの記憶が正しければ、 私は帰宅しようとしていた。
通学鞄等を持っていた筈だが……
ルリ
机の引き出しに私の鞄が詰め込まれていた。
そのぺっちゃんこな様子から、 教科書等の中身はないのだと悟る。
それでも一応、確認だけはしておこうと 引き出しから鞄を抜き、中身を確認すると
ルリ
ルリ
さっき扉を開けようとしたところで気付いた事をふと思い出す。
その扉は分厚く、ノブがやけにしっかりしていた。
音楽室なんかに使われるような扉……
恐らく、この場所は"防音室"なのだろう。
音の聞こえ方がいつもと違うのも納得した。
また、もう一つ気づいた事がある。
ルリ
鈍痛、と言えばいいのだろうか。
普段の頭痛とは違って、鈍く続く頭痛。
記憶がイマイチ鮮明でないのも、 もしかしたら誰かに殴られたからかも……
ルリ
ルリ
ルリ
そんな風に考えて、 今度は自身が身につけてる物を確認する事にした。
暫く自身の身体チェックを行うと、 ポケットにある物が入っている事に気付いた。
ルリ
ルリ