「沙羅の家に行こう」好奇心か心配なのかは知らないが気づけば家を出ていた。
麻里
はぁ はぁ 無事でいてね沙羅……
麻里
この通りを曲がればすぐ………!
麻里
な、無い
麻里
沙羅の家が……
いや、正確に言えば「沙羅の家周辺の建物が無い」の方が正しい。
麻里
嘘………
辺りは真っ黒いスライムの一部でいっぱいだった。
麻里
何これ、気持ち悪い……
散らばった木材すら真っ黒くなっていた。
知らないおじさん
君、こんな所にいたら危ないぞ
知らないおじさん
早く逃げなさい。
麻里
でも沙羅が………
知らないおじさん
スライムがいるんだぞ
知らないおじさん
逃げないと死ぬんだぞ?
麻里
うん………
「沙羅!無事にいてね」
その時ニュース速報が流れた。
麻里
なんだろう?
麻里
名前なんて………
麻里
どうでもいいじゃん……
ベルゼブブって何?
いらないよ、名前なんか…………
ベルゼブブは町並みを平らにしながら今日も進む。
続く…………