超高校級の味噌汁
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超高校級の味噌汁
あの夏が飽和する
───ロボロは……何も悪ないから…
シャオロンsiten
ロボロ『昨日、人を殺したんだ……』
ロボロは、そう言っていた
六月の梅雨真っ只中、
ずぶ濡れのまま、部屋の前で泣いていた
夏は始まったばかりなのに、
ロボロは、酷く震えていた
そんな、ロボロの一言で始まる、
あの夏の日の記憶だ
ロボロ『殺したのは、隣の席の』
ロボロ『いつも、俺のことを虐めてくるあいつ……』
ロボロ『もう、嫌になって、』
ロボロ『階段から、肩を突き飛ばして、』
ロボロ『そしたら、打ち所が…悪かったんや…』
ロボロ『もう、俺はここにはいられないと思うし、』
ロボロ『どっか遠い所で死んでくるよ』
そんなロボロの発言に、
俺は言った
シャオロン『それじゃ、俺も連れてって』
ロボロは、こんなこと言われると思っていなかったのか
目を見開いたまま固まっていた
そんなロボロを無視し、俺は準備をし始める
財布を持って、ナイフを持って、
携帯ゲームもカバンに詰めて
俺たちにとって要らないものは全部、
壊して行こう
家族と撮ったあの写真も
小学生の頃に書いたあの日記も、
今となっちゃ、もう全部要らない
人殺しと、ダメ人間の
ロボロと俺の、旅だ
そして、俺たちは逃げ出した
親達に縛られていた
狭い、狭いこの世界から、
家族も、親戚の人も、クラスのやつらも、
何もかも全部捨てて、
ロボロと、二人で
遠い、遠い、
誰もいない場所で、
二人で、死ぬんや、
もう、こんな世界に価値なんてない
人殺しなんて、
そこら中に湧いている
シャオロン『ロボロは何も悪ないよ』
そう、ロボロは何も悪くない
結局、
俺とロボロは誰にも、愛されたことがなかった
そんな、嫌な共通点で、
俺とロボロは、今まで、簡単に信じ合ってきた
ロボロの手を握った時、
最初してた微かな震えも、既になくなっていて、
親にも、先生にも、警察にも、
誰にも縛られないでロボロと二人、
線路の上を歩いた
知らない人の金を盗んで、
ロボロと二人で逃げて、
俺とロボロなら、どこにでも行ける気がしたんだ
今更、怖いものなんてなかったんだ
ロボロ『額の汗も、落ちたメガネも、』
ロボロ『今となっちゃ…どうでもいいんや』
ロボロ『あぶれ者の、小さな、』
ロボロ『逃避行の、旅や』
シャオロン『いつか夢見た優しくて、』
シャオロン『誰にも好かれる主人公なら、』
シャオロン『こんなに汚くなった、俺とロボロも』
シャオロン『見捨てずに、ちゃんと救ってくれるんかな』
ロボロ『そんな夢なら、ずっと前に捨てた』
ロボロ『だって、現実を見ろよ…』
ロボロ『「シアワセ」の四文字なんて、なかった』
ロボロ『今までの人生で、思い知ったじゃないか…』
ロボロ『「自分は何も悪くねぇ」って、』
ロボロ『誰もがきっと、思ってるんや…』
宛もなく彷徨うセミの群れに、
とうとう水がなくなり、
揺れ出す視界に、
迫り狂う鬼達の怒号に 警察
馬鹿みたいにはしゃぎ合い、
ふとロボロは、
俺が持ってきたナイフを取った、
ロボロ『シャオロンが、今までそばに居たから、』
ロボロ『俺は、ここまで生きることが出来たんや…』
ロボロ『だから、もう、ええよ、』
ロボロ『もう、ええんや…』
ロボロ『…死ぬのは、俺一人でええよ』
ポタ ポタポタ
………そして、ロボロは首を切った…
ナイフで思いっきり、横に、切った
それは、まるでなにかの映画ワンシーンで、
俺は、白昼夢を見ている気がした
気づけば俺は、鬼達に捕まって… 警察
でも、ロボロはどこにも見当たらなくって、
ロボロだけが、この世界のどこにもいなくって、
そして、時は何年も過ぎていった
ただ暑い、暑い日が過ぎていった
家族も、親戚の人も、クラスのやつらも、
皆いるのに、
何故か、ロボロだけがどこにもいない…
あの夏の日を思い出す、
俺は今も、今でも歌っている。
ロボロを、ずっと、ずっと探しているんだ
ロボロに言わなくちゃいけないことがあるんだ
大好きだって、
まだ、ずっとそばに居たいって、
9月の終わりにくしゃみをして、
6月の、雨の匂いを繰り返す
ロボロの、あの笑顔は、
ロボロのあの無邪気さは
俺の頭の中を飽和している
ロボロの、墓の前で俺は言った
シャオロン『誰も……何も悪ないで……』
シャオロン『ロボロは……何も悪ないから…』
シャオロン『もういいよ、投げ出してしまおう?』
シャオロン『そう言って欲しかったんやろ?……な、ぁ…』
超高校級の味噌汁
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コメント
9件
最高過ぎて寝てる姉の前で泣きそうになった⭐️
もうこれ好きすぎて ころちゃん先生が歌ってるのと、まふくんが歌ってるのが好き
スヌさん(省略失礼) ふへw ですよねー! もう書いてて泣けてきましたもん(それ多分欠伸)