お前らにとって俺は何？

そしてお母さんが亡くなって

少したった頃

あいつが帰ってきた

久しぶりに見たお父さんは

凄いおじさんになってた

なんで帰ってきたんだろう

空気が凍りついたのが分かる

まだ黄ちゃんが帰ってきてないのが救い

また、赤

赤赤赤赤赤赤赤赤

名前を聞いただけで吐き気がする

もし赤ってやつが生まれてこなかったら

…

お母さんは生きていたのかもしれない

ざまぁ

と思った

どんなけクズなんだろと思った

なんでこんな最低なんだ

どれほどお前の帰りを待ってたか

お前はわかんないだろうな

お前がかえってきて

土下座でもしてくれたら

また一緒に暮らそうと、

思ってたのに

こいつは俺にしか聞こえない声で

といった

クズだ

本当にゴミクズ

ちょっと羨ましかった

俺たちの名前は1人も覚えてないのに

だからさっきからお前よび

逆に

赤はずっと名前呼び

それほど大事なんだろう

赤ってやつが

俺たちよりもずっと

ずっと

俺たちの事はずっと放ったらかしだったのに

赤は可哀想だって、

悲しいよ

俺たちも息子だろ？

さっきあいつから言われたことが

ひっかかる

そうしよう

お母さんの分まで

痛みつけてやろう

そうだよ

赤が生まれてきちゃったから

俺たちが不幸になったんだ

赤なんて大っ嫌いだ

俺たちよりずっと

幸せなんだろうな

それはないか

お母さんは浮気

父も浮気

でも愛されてるのは事実だから

むかつく

自分が産まれてきたことを後悔するぐらい

嫌ってやる

ｶﾞﾁｬ

『明後日』

そこも気に食わない

明日って言うでしょ

普通

お父さんも本当は赤と離れたくないのかな

ムカつく

でもいい

赤、

楽しませてもらうね

分かってるタダの八つ当たりだって

でもこれしかないんだ

ごめんね

赤

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新連載はじまります

悪役なんて。

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