夢

前には届きもしないアイツらの背後。 後ろには犯してきた罪と俺を嘲笑う人間共。

殆ど0から進んでいた筈なのに 普通なら今、俺もアイツらの隣で前へと歩いていた筈なのに

なのに何で

…ま、当たり前やもんな。

そりゃ、無能で役立たずの俺が アイツらに追いつけれる筈がないやろ？

……何をしても俺は批判され続けるんや

もう今更さ、努力したって、意味ないや

所詮は、楽しくもない辛いだけの人生なんやから

…あー…俺ももっと愛されてぇなぁ〜…ww

…え？弱音を吐く前に自分の行いをなんとかしろって？

___そんなん分かっとるよ、ごめんな

…お前も、俺みたいな人間になっちゃ駄目やで。

ちゃんと仲間を大切にするんやで 俺みたいに大切な友人を苦しめるなんて 絶対にしちゃあかんからな。

…おー…当然や、当たり前だって？ …はは、そっか、なら期待して大丈夫やな！

…んじゃ、チーノ、後はお前に任すで。 俺の分までアイツらを…トントンを支えるんやで。

お前なら出来るよ。

…お前は猫被りなとこあるけどすんごく優しい子なんやから

あ、後な、トントンさ アイツ有能やから頑張らんといけんっていう考え持ってるから ホンマに支えたってな、アイツも人間やから、我慢の限界もあるやろし

…もう、お別れの時やな 言いたいことは沢山あるけどもうええわ！！ 取り敢えず！無理はせん程度に！！ いつも通りの日々を楽しく過ごすんやで！！！

…んじゃ、また逢える日まで。

…そんな夢を見た翌日。 彼は行方不明となった。