テラーノベル
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──登場人物──
高瀬 蘭
真波 恭
─蘭のバイト先で常連と化している恭が来店してくる。─
カランカラン。音を出しながら開いた扉の向こうには、いつもの穏やかな笑みを浮かべた恭が立っていて。僕(蘭)は受付に立ったまま、恭はスタスタと近付いてくる。
真波 恭
恭は注文を発しながら、カウンターの椅子に座る。穏やかな笑みを浮かべたまま、豆を挽いている制服姿の蘭を目の奥でじっと見つめながら。
高瀬 蘭
(どうしても、信じきれない。)蘭は内心に秘めた警戒心を隠そうともせず、豆を挽きながら目を細めて。恭はそんな警戒心にも億さずに
真波 恭
恭は少し揶揄うような口調で話しながら、懇願するかの様に蘭に視線を向けて。
高瀬 蘭
蘭は恭の前にブラックコーヒーが入ったカップを置きながら、言葉を発して。
真波 恭
恭は悲しそうな表情を浮かべながら、お金を蘭の前に出し、コーヒーは一口も飲まないまま店を出て。(本当に僕目当てか…面倒だな)蘭の内心はもう呆れにまで達していた。