Cellist

・・・

目を奪われる

自然と耳が傾く

拍手すらパフォーマンスの一部として

毒の如く美しいそれは

私の心を鷲掴みして離さなかった。

雨の様に降り注ぐ賞賛と

満足感と喪失感が残っては消えないから。

・・・

穏やかな風

頬を撫で、肩を滑る

風に乗って心地良い音色が流れて来る

黄金にきらめく夕日

今日のフィナーレを盛大に彩る黄昏色

それに負けじと輝く銀色の音色

あまりにも強い光に僕は焦がれてしまった

それでも貴女は輝くから。

・・・

きらびやかな世界

シャンデリアの宝石

大理石の床

品定めする様なぎらぎらした視線

だめだね？私の方が輝いてる。

私はいつだって1番がいいから！

強欲なんじゃあ無い。

傲慢なんじゃあ無い。

焦ってる訳でも無い。

ただ、私は私が好きだから。

1番上を見せてあげたいんだ！

やっぱ傲慢かもね、でも

ただの好奇心でも、殺したくないんだ。

いやぁ、今年は粒揃いですね

特に41番、彼女は化けるでしょうねえ