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俺が図書室に向かうと赤くんが倒れていた
俺が近寄るとすぐさま目に入る痛々しい傷
今日会った時に肌を隠していたあのアンダーはボロボロになっていて胸の辺りまで傷があるのが窺える
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落ち着け…
考えろ…
大丈夫だ胸が上下に動いているから息はある
傷は全身くまなくあるが顔にはあまりない
口についている血は真っ赤…
真っ赤…?
まだ黒く変色していないし今も多少血が流れている
って事はかなり時間が経っていない
って事はまだ近くに…
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俺が彼から離れようとした時意識が覚めたようだ
彼の見た目上夢にも思わないドス黒い声を発し少しビクつくと
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彼は俯き、歯ぎしりをしながら口の血を拭う
その様子だと他の傷を痛がっているように見えない
だが体は痛々しい程の傷や火傷の跡、切り刻まれた跡や様々な傷がある
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彼からまたドス黒い声と凄い形相で睨まれている
あれ俺何かしたかな????
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彼は俺と目を合わすどころか下を俯き
なにかずっと口の中をいじっている
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俺は強制的に彼の頭を上にあげ
彼の腕を掴むと
口の中は赤く、そして白くなっている
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彼は俺に怒号を浴びせながら腕をバタバタとする
だがどこか弱々しい抵抗に負ける訳もなく
彼は抵抗をやめた
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彼がぽすんと俺の胸に頭を乗せる
近くに来るとより感じる血の匂い
そして彼ではない誰かの匂いも
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赤
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お金を稼ぐ為に体を売る
そして誰にやられたのかも覚えていない
それは複数回もう経験していると言う事
じゃああの言っていた順番ってのはこのこと
けどそれじゃあ先生達公認と言う事なのか?
いやそれはあるはずがないだってこんな…
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彼の腕を掴んだままなのに気づいた
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俺が彼の腕を離したと同時に彼が俺にもたれかかってきた
彼は俺にもたれかかってから何も話さない
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彼が今ここで寝てしまっては起こさなければならない
だが辺りを見渡すと彼の血痕だろう赤いシミが辺りに散らばっている
さぞ肉体ときにも精神的にも来ているはずだ
それを起こすのも心苦しい
どうしたものか…
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大変お待たせしてすみません
好評でしたら続編が出ます
コメント
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続き待ってます!!