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声の力

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声の力

3 - 3話

♥

11

2024年09月21日

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オスマン

ふぅ…

初めての授業、外交官とは何かを述べられた 既に学んだ事ばかりでつまらない

オスマン

ん?

グルッペン

よ、オスマン

オスマン

ツッ…?!

横から突かれ横を見れば サメみたいな牙をギラつかせて笑みを浮かべた 彼奴が居た、声を殺し驚きを隠す

オスマン

何でいんだよ…!

グルッペン

偶々見かけたから来た

オスマン

はぁ?

グルッペン

暇そうだから良いじゃないか
私も暇だし、話し相手になってくれ

オスマン

…良いけど

一応ノートを作りながら先生の話を流し グルッペンとの会話が始まった、こうやって授業中に 遊ぶのも悪くないかもな…

グルッペン

そうそう前に教えてもらった本
図書館で読んだぞ

オスマン

どうだった?

グルッペン

面白かったから全巻注文させた

オスマン

金持ちが…

グルッペン

私は特に主人公の悪役令嬢が
王子にビンタする所が好きだったな

オスマン

しかもそっち読んだのかよ

グルッペン

こっちのほうがオスマン好きだろ?

オスマン

うっざ…

オスマン

てか、買ったのは許されるのか?

オスマン

ここの運営ってグルッペンの親の会社だろ?

グルッペン

他の本の注文と一緒にしたから大丈夫だ

グルッペン

実は言うとここの備品管理や風紀とか
諸々は全て俺が管理してるんだ

オスマン

その歳で学校の運営か…

グルッペン

ん?10歳の時からしてるぞ?

オスマン

10歳?!

グルッペン

おう、飲食系とアパレル系とかだけだかな

オスマン

大丈夫なのかよ…

グルッペン

まぁ最初には補佐がついてたし

グルッペン

今度の休日にでも遊びに行くか?

オスマン

…考えとく

オスマン

本当にグルッペンって凄いよな

グルッペン

まぁな、だからこうやって
普通に話せるのが楽しいんだ

オスマン

…分からんでもないな

グルッペン

そうなのか?

オスマン

俺も"普通"じゃないからな

グルッペン

なるほどw

ゴーンゴーンと鐘の音が聞こえると 退屈な授業が一瞬で終わりを迎えた、物を片付け 立ち上がるとグルッペンは先生に挨拶しに行った

オスマン

楽しかったな…

学校を取り囲む塀の隅にある階段を降りる ヒュンッヒュンッと風を切る音が聞こえてきた

オスマン

お待たせ、ひとらん

ひとらんらん

大丈夫、俺もさっき来たところだよ

オスマン

うん

持っていた模擬刀をしまうと点々と置かれた 岩の上に腰を下ろし売店の袋を開ける

オスマン

このホットドッグ美味しい、ひとらん

ひとらんらん

こっちのクリームパンも美味しいよ

オスマン

いい甘さ〜!

ひとらんらん

ソーセージうまぁ!

オスマン

手作りらしいし最高だね

ひとらんらん

ね、そういえば授業中に
グルッペンさんにあったんでしょ?

オスマン

うん、マジでびっくりした

ひとらんらん

あははw

オスマン

だって、あんな強烈な顔が横から
ヌッて出てくんだよ?

オスマン

マジで叫ぶかと思った

ひとらんらん

叫んでは?

オスマン

ない

ひとらんらん

流石、でもさぁあの人からは
香水の匂いしないんだよね

オスマン

…確かに

空を見上げ彼奴の匂いを思い出す 金持ちは豊かさをアピールする為に香水をふるが 彼奴からはあのキツイ匂いはしない

オスマン

親が許すかな…

ひとらんらん

どうだろね、寮とはいえ
親へ報告は入ってるだろうし

オスマン

金持ちって色んなもんを身につけるから
臭いのに、彼奴1つだけなんだよな

ひとらんらん

ん〜あんまりそういうのが好きじゃないとか?

オスマン

あー、ありえる

ひとらんらん

結構噂で好き嫌いが激しいとか
頑固者とか言われてたよ?

オスマン

あながち間違いではないよなw
名前も無理矢理やったし

オスマン

まぁ、仲良くして損はないんちゃうとは
思ってるけどな

ひとらんらん

でもオスマンは親に言われてるんでしょ?

オスマン

…それもあるか

スマホを覗くともうすぐお昼休憩が終わる時間だった ゴミを片付け、岩から飛び降りる

ひとらんらん

オスマン、次は何?

オスマン

次は過去の映像視聴だったかな
ひとらんは?

ひとらんらん

次は走り込み〜

オスマン

頑張れ〜w

ひとらんらん

オスマンもねw

ひとらんらん

ふぅ、これで良いかな…

ストレッチをしていると ザワザワと辺りが騒がしくなり始めた

ひとらんらん

今回はこっち来たんだ

クラスメイト

グルッペン様だ
やっぱり司令官コースは凄いよな

ひとらんらん

全科目受けるらしいよね

クラスメイト

飛び級コースだからな

ひとらんらん

そうなんだ

司令教育コースの生徒はグルッペンさんを含めて3人 その誰もが王族や貴族のエリートばかり、それでも あの人は成績上位を早々にキープしたらしい

クラスメイト

おい、こっち来るぞ!

グルッペン

やぁ君はオスマンの親友だったかな?

ひとらんらん

はい、ひとらんと言います

グルッペン

俺のことはグルッペンと呼んでくれ
こっちは、ひとらんと呼ばせてもらう

ひとらんらん

友達ってことで良いんですか?

グルッペン

友達…

グルッペン

そうだな!俺は友達だ!

ひとらんらん

分かったよ、よろしくねグルッペン

グルッペン

よろしくな

握手をすると周りからの視線が痛かった まぁ、オスマンと一緒にいるから視線には慣れてる

グルッペン

そうそう、パートナーが必要らしくてな

グルッペン

組んでもいいか?

ひとらんらん

うん、まだ俺も決まってないし

クラスメイト

お、俺は失礼致します

グルッペン

おう悪いな

ひとらんらん

先にストレッチしといた方が時間とれますよ

グルッペン

そうなのか!よしやろう!

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