テラーノベル
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主
主
主
車窓を叩く雨音は、市街地を抜ける頃にはさらに激しさを増していた ワイパーを最速のスピードで動かしても、フロントガラスを覆う水の膜を拭いきれないほどの豪雨 街灯の光は水飛沫に乱反射し、まるで深い海の中をあてもなく彷徨っているような、奇妙な浮遊感が車内を支配していた
おおはらMEN
おおはらMEN
MENがハンドルを握り直しながら、困ったように眉を下げた 横顔に当たるメーターの光が、彼の表情をいつもより少しだけ大人びて見せる 車内にはエアコンが低く唸る音と、激しい雨の音だけが充満し、 二人の間の沈黙を重く引き立てていた
おんりー
おんりー
おんりーはそう言って、再び窓の外へ視線を投げた 本当は、この時間が終わってしまうのが惜しい けれど、これ以上この密室にいたら...自分の心臓の音が MENにまで聞こえてしまうのではないかという恐怖もあった 指先が冷たくなり、自分の吐く息が窓を白く曇らせていく
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
その提案は、あまりにも自然で、それでいて有無を言わせない強引さがあった おんりーの心臓がドクリと大きく跳ねる MENの家には、仕事の打ち合わせや機材の調整で何度も行ったことがある けれど、こんな夜に、こんな張り詰めた空気感で行くのは初めてだった
おんりー
おおはらMEN
おおはらMEN
MENは迷いのない手つきでウィンカーを出し、 自身のマンションの地下駐車場へと車を滑り込ませた コンクリートの静寂が、叩きつけるような雨音を遠ざける
エレベーターの中、沈黙が痛いほどに響く 鏡張りの壁に映る二人の姿。おんりーはパーカーの袖を指先まで伸ばし、 無意識に自分の腕を抱きしめるようにしていた 隣に立つMENは、どこか遠くを見つめるような、 決意を秘めた表情をしていた 数字が上がっていくたび、心臓の鼓動が耳の奥で早くなっていく やがて、MENの部屋のドアが開いた
おおはらMEN
おんりー
玄関に入ると、MENがすぐにリビングの明かりをつけた 暖色系のライトが部屋を照らし出し、 おんりーの緊張を少しだけ和らげるはずだった けれど、その直後に背後で聞こえてきた「カチャリ」というドアのロック音が、かえって彼を逃げ場のない現実へと引き戻した
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
おんりーは言われるまま、リビングの大きなソファの端に、 居心地が悪そうに腰を下ろした 普段の配信で見慣れたMENの部屋。けれど、モニターの電源が落ち、生活音だけが響く空間は、驚くほど静かで、そして二人きりであることを強調していた 戻ってきたMENは、おんりーの頭にバサリと大きな厚手のタオルを被せた
おんりー
おおはらMEN
おおはらMEN
MENの手がおんりーの頭をタオル越しに包み込む ゆっくりと、髪を乾かすように丁寧に揉み込むその動きは、まるで壊れ物を扱うかのように優しく、慈愛に満ちていた おんりーは視界がタオルで遮られたのをいいことに、ギュッと目を閉じる タオルの隙間から、MENの部屋に染み付いた柔軟剤の匂いと、彼自身の体温が混ざった独特の香りが鼻腔をくすぐる その香りに、おんりーの脳は溶けてしまいそうになるほど混乱していた。
おんりー
おんりー
耐えきれず、おんりーがタオルの端を掴んで、MENの手を遮ろうとした その時、自分の指先がMENの温かい手の甲に重なった 電気が走ったかのように、お互いの動きが、ピタリと止まる。
おおはらMEN
タオルを少しずらして、おんりーは恐る恐る顔を上げた 目の前には、今まで動画の中でも、オフの時でも見たことがないような、ひどく真剣で、どこか悲痛な表情をしたMENがいた いつもなら冗談めかして笑うはずのその唇が...... ──今は言葉を紡ぐのをためらうように固く結ばれている
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
おんりーの心臓が、喉元までせり上がってくる 逃げ場はない。背後にはソファの背もたれがあり、 目の前には、自分の視界を塞ぐように両手を置いたMENがいる。
おんりー
おんりー
おんりー
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
MENの低い声が、リビングの空気を重く震わせる
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
おおはらMEN
MENの手が、おんりーの頬にそっと触れた その指先は、冷たくなったおんりーの肌とは対照的に熱く、そして微かに、 けれどはっきりと震えていた おんりーの目から、熱い一粒の涙が零れ落ちる それは悲しみではなく、あまりにも長い間抱えてきた重荷から解放されたような安堵と、自分も同じ......いや、それ以上の想いを抱えていたという 確信からくるものだった
おんりー
おんりー
おんりー
おんりー
おんりーは、MENのシャツの胸元を力いっぱい握りしめた 布越しに伝わるMENの鼓動も 自分と同じように狂ったような速さで打っているのが分かる 窓の外では、依然として激しい雨が降り続いていた けれど、世界から切り離されたこの部屋の中では、もう二人の間に それを遮る壁も、嘘も、何一つ残っていなかった。
主
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主
主
主
主
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コメント
4件
もう全然満足!!ほんと最高ですよ!! 逆に私は区切りわかんなくなって永遠に投稿できなくなってる、、((
全然満足する長さ!てか続きを見れるだけで嬉しい! え、完結じゃないですよね…?ウルウル あれば続き楽しみに待ってます!