青桃集

仕事の帰り。 今日はいつもよりも 遅くなってしまった

すっかり人が少なくなった街を 早足で帰った

疲れきった声で弱々しく言う

いきなり抱きつかれて バランスを崩した

こりゃダメだ…

いふまろはお酒を飲むと 色々めんどくさい

とりあえずソファに 座らせてお風呂に入った

ソファにまろはいなかった

机の上には大量の空き缶

ｶﾞﾁｬ

ふわふわした声で笑っている

そのまま、ふらつきながら 俺に近づいてきた

ﾁｭｯ

無理やり頭を掴まれて 舌で犯される

いくら背中を叩いても 辞めてくれない

ほんのりお酒の味がする

ようやく離してもらえた頃には 俺は酸欠になっていた

抱きかかえられて寝室に 連れていかれる

お酒を飲んだまろには 強引すぎて、抵抗できない

ふと、気になって聞いてみた

飲む時もノンアルとか 度数低いやつだし…

ちょっとだけないこに お酒を飲ませたくなった

本当は酔ったないこが見たいだけ

夜。言っていた通り ないこは帰りが遅かった

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

あにきは顔を真っ赤にした ないこをおぶっていた

ﾊﾞﾀﾝｯ

腕の中に収まるないこ

大変…って、何…？

リビングに着いた所で 目を覚ますないこ

上目遣いでふにゃっと笑う

確かにこれは…大変だ…

このままでは俺の色々やばそうだと思い、そのまま寝室に行く

普段好きなんて 言わないないこが…

隣を見ると既に可愛らしい寝息を たてていた

お酒はほどほどに…

じゃないと俺の心臓が 壊れそうだ