あれから1時間後
里奈が目を覚ますとそこは病室の中だった。
里奈
あれ?私、どうやってここまで…
お母さん
あ、里奈!目覚めたのね
お母さん
良かったー!
里奈
お母さんに先生まで…
先生
山田さん、もう大丈夫?
里奈
あ、はい
里奈
あのー先生、私どうやってここまで来たんですか?
先生
それはねぇ、成山さんがあなたのことを心配して、先生が来るまで、自分が出来る限りの応急処置を行ってくれてたのよ
里奈
美彩…
先生
でね、葵さんが走って職員室に来て、大変ですって何回も言って、まるで彼女を助けるように笑
里奈
先生笑
里奈
でも、私苦しくなった後の出来事何も、記憶にないんです。
先生
ええ大丈夫、あなたはすぐに救急搬送されて、ここで少しの間眠っていただけよ
里奈
そうだったんですね!
看護師
山田さんのご家族の方、お待たせしました。
看護師
こちらへ。
お母さん
はい
お母さん
あっ、先生も一緒に来てください。
先生
あっ、はい
お母さん
里奈、1人で待っててね
里奈
はーい
里奈
はぁ、私の体大丈夫なのかな?
里奈
もう嫌だ…
30分後
お母さん
里奈!
里奈
お母さんどうだった?
お母さん
その前に里奈、庭に行かない?
里奈
う、うん、いいけど…
お母さん
じゃあ、行こう!
里奈
ねぇねぇお母さん
お母さん
ん?
里奈
早く結果を教えて
お母さん
あ、うん…
お母さん
よく聞いてね?
里奈
うん
お母さん
里奈はがんなの
里奈
え?
お母さん
だからね、後生きれる時間もわずかなんだって…
里奈
後、何日生きれるの?
お母さん
それがねぇ…
お母さん
後、5年しか生きれないの…
里奈
え…
里奈
じゃあ23歳で、私死んじゃうんだ…
お母さん
ええ
お母さん
だから、里奈
お母さん
この1日1日を大切にするのよ
里奈
うん