コメント
2件
う、うぁぁぁぁ!! 俺はどんなないこ君でもまろ君でも作者さんでも大好きです!!!! 今回も最高でした!ありがとうございます!
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大嫌い
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そう言うと、 君は首を横に振った
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目に映っているのは、 今にも泣きそうで、 今にも消えそうな君
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何で答えられないんだ、 俺はどんなないこも愛せる…のに…
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大好きだよ…ッ
ヒュウウウウウッ…
グシャッ!
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飛ぶ時、俺に「大好き」って 言ってくれた時、
目の近くで、 夕日が反射して光っていたんだ
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もう手遅れさ、それに ないこを苦しめたのは俺、
ないこを死なせたのも 俺だ
俺が…
「俺がどれだけ変わっても… 好きでいてくれる?」
俺が、あの質問に正しい 答えを言えていたら、 ないこは死ななかったかもしれないのに
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下から人々の声が聞こえる
「自殺かしら…可哀想に…」
「救急車はまだか!?」
「ママ、あれなぁに?」
「こら!見ちゃダメでしょ!」
「自殺?マジ? インスタあげちゃお〜w」
「絶対バズるくね? 心配のコメも載せてさ〜!」
黙れ、お前らの口なんか 塞がっちまえ
ないこのこと、何も知らないくせに 勝手な口を叩くな
心配?可哀想?バズり? んなもんくそくらえ
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ないこは、ないこは…
「消えたかった」
違う、絶対に
ないこも、本当は生きたかった
もっと、ないこも生きたかった
俺なんかが、 ないこを語っていい訳じゃない
ないこは、俺なんかが 知った口を叩いていい存在じゃない
でも、生きたくなかったら 最後に涙なんて流さないと思う
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泣いてもどうにもならない、 今さらどうしようもない
上から見てもわかる、 出血量からして恐らく即死、 即死じゃなくても失血死するだろう
腕と足だって、 曲がってはいけない方向に へし折れてるし
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俺はその場から逃げるように走った
いや、逃げた
ダイスビル、最上階。
俺はその時だけ、 そこが嫌いになった
ザァァァァッ…!
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もうどれくらい走ったのか、 分からない
天気予報では晴れだったのに、 急に雨が降り出した
この雨も、 いつから降り出したか分からない
でも、恐らく その時はまだ走ってただろう
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何度も名前を呼ぶ、 君に対する気持ちは変わんないままだ
俺はないこが好き、寝てるないこも、 はしゃぐないこも、ドジなないこも、 真面目なないこも、全部好き
でも、気づくのが遅かった
もう居ない人のことを思っても、 届くことなんて無いのに
天国…天に幽霊が居たら、 どんなにいいんだろう
もしかしたら、 ないこが近くで見てくれるかも しれないのに
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そりゃそうだ、 自分を責めた犯人なんだから、 見に来るわけない
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大嫌いやのに…
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ただ、雨が地面を打ち付けている
うるさく降る雨は、 ちっとも優しくなんかない
冷たくて、悲しいだけ。
自分の体も、 強く叩き付けられるし、
優しい雨なんて、 ないんかな…w
ザァァァァァッ…!!
どんな言葉も、雨にかき消される
誰にもその言葉が届かないのは わかっている…いや、 わかってるから俺は、 下を向きこう言った
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ザァァァァッ…!!
頬に伝う、味のしない水。
なのに、 少ししょっぱい気がした
…大嫌いな俺は、雨の中で 届くはずのない言葉を…
🌇…end…🌕